たかじんの死んで雨降る浪速かな 素足で地球を踏む 年賀状をもらったら
ほめことばにくるんだ
苦言が書かれていた

つまり
頑張りすぎる貴女
見ててしんどい
そういうことね

それで
新年の抱負ができた

別に頑張ってないから
 ....
瓶の中にとり残された
ピクルスひとつ

蓋が開くのを ただ
待っているだけの日々

見通しが良すぎて
すっぱい孤独

 
 《ピクルス:2013年11月10日》
真っ白いノートに
青いインクでスラッと書きたい
なぐさめかもしれない
ラブレターかもしれない
高らかな決意かもしれない
それとも
別れのコトバ?

ノートの表紙は
いろんな色で彩って ....
東京駅構内

3歳ぐらいの男の子が
しまじろうのぬいぐるみを落とす

ハイヒールを履いた女性が
しまじろうをつま先でカスるように蹴飛ばす

20cm程前方に滑るしまじろう

し ....
時間はレンガとなり積み上げられてゆく
今夜はロボットたちと宴会しよう
私の手はロボットより冷たいから

本棚から現代詩を抜き取り
そこにレンガを入れる
ロボットたちにみせてあげる

ロ ....
腰が大きく曲がった
近所のおばあちゃんが通るたび
あの中には何が入っているの? 
と、母に質問して
そんなこと聞いてはいけません
と、言われた

大人はいつだって
ほしい答えをくれやし ....
花柚子を貰った
実家のお向かいの家で
段ボール箱3箱も採れた内
実家でいただき、
そこから、
わたしも鍋いっぱい分けて貰った



柚子は好き
柚子胡椒も好き

柚 ....
石っころよ
名を持つ花たちよ
シャンデリアから60Wへそしていま
(メタファーたちの淋しさ)

カメラと書かずに写真機と書いて
あるいは歓迎される、そのこと/ものの意味
誰が選べたのか立 ....
小寒のハニートラップネオン街 明けない夜に閉じ込められている 樫の実ひろって、晒して食べた。

樫の実ドングリ、渋くて苦い
樫の実ドングリ、渋くて苦い
森の獣しか食べられない。

けれども、食べたい
食べなきゃ飢える

晒して晒して白くして
 ....
 
一つの詩が書かれる為に

ただ、そのためだけにこの世界はあった

病んだ男ーーーパスカルが

よろめいて食卓にもたれかかりながら

この宇宙を思考する時、その時だけ

 ....
しゃがみこみ 君は土に触れる
口にできなかった思いが
冷えて固まっている

ほこりを舞いあげながら
潮まじりの風が頬をたたく
道であったはずの地面が続いている

枯れたつる草をはぎとり ....
大吉をひいたと言えぬ四日かな 逃げた婚期が加速している 引き出しの奥に置かれた、消しゴムは
単なるゴムの塊です

空地の{ルビ叢=くさ}に埋もれた、車は
壊れた鉄の死骸です

消しゴムは白紙の文字を消しゆく{ルビ瞬間=とき}
車は道路を走る瞬 ....
松の木に敬礼を(ぼくにちからを)灯台守にコーンスープを

気の毒なひと、といわれて気の毒なひとであったと知る十二月

もうみずに変わるまぎわの雪片をしんしんと抱く窓になりたい

掃除機 ....
おおゆきが降った夜
雲の切れ間で
三日月につかまって
空中ブランコしてたのは
木の葉の舞う頃
行方不明になった黒ネコ

最初は新聞の折り込みチラシ
猫のアップの写真の下に
「飼い猫を ....
 
言葉を編み

視線を編む

少しは暖かくなってくれたかな



 
丘をのぼる石だたみの坂道でうずくまっている
ベレーをのせたあたしの夢 ただの酔っぱらい
指にこびりついているのは絵の具じゃない
細かい灰色の砂ぼこり 指の間から零れおちた砂の残骸

こんなと ....
{引用=
*四行連詩作法(木島始氏による)
1.先行四行詩の第三行目の語か句をとり、その同義語(同義句)か、あるいは反義語(反義句)を自作四行詩の第三行目に入れること。
2.先行四行詩の第四行目 ....
 新たな年の目覚めと共に、大いなる父、
 日輪は、貧しき山麓の村を照らす。
 明けましておめでとう、という言の葉が
 人々の白い息に紛れて、辺り一面散り散りに輝いている。

 過ぎていっ ....
17歳のころ 遠い夏の日

世界はきらきらと輝いていて
呼吸をするたびに甘く苦しかった

私の辞書は日々更新され
新しい出会いを貪るように消費した
咀嚼も消化も追いつかなかった

時 ....
点滴がぽとりぽとりと初昔 呆けた猫が毛づくろい忘れている あの人のこと悪く言わないでおいてよかった 風船が
ぷかぷか
ぷかぷか
上がっていく
手を離してしまった子供は
どうして離してしまったのだろうと
不思議に思っているのか
手を空に差し伸ばし
握ったり
開いたり

ふわふわ
 ....
港街のとある酒場で出会った爺
コップ酒で赤ら顔、威勢は良くて饒舌で、昔語りを捲くしたて、嘘か誠か話の先で、次第に次第に静かに眠りこむ。

小柄な爺の世迷い言

小僧よく聞けこの俺は
十五の ....
壮佑さんのおすすめリスト(5223)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
たかじんの死んで雨降る浪速かな- 北大路京 ...俳句714-1-9
素足で地球を踏む- 北大路京 ...自由詩814-1-9
新年の悩み- 森川美咲自由詩14*14-1-8
ピクルス- ただのみ ...自由詩31*14-1-8
ともだち- 藤原絵理 ...自由詩314-1-8
しまじろうは大丈夫かい?- ichirou自由詩20+*14-1-8
ロボットが詩をかく時そこにテーマはあるのか- 左屋百色自由詩8*14-1-8
たからもの- そらの珊 ...自由詩2314-1-8
マーマレード- 鵜飼千代 ...自由詩28*14-1-8
視える範囲で- もっぷ自由詩514-1-8
小寒のハニートラップネオン街- 北大路京 ...俳句214-1-7
明けない夜に閉じ込められている- 北大路京 ...自由詩514-1-7
ドングリ- ……とあ ...自由詩10*14-1-7
私達は- yamadahifumi自由詩614-1-7
花を育てるひとへ- 村田 活 ...自由詩914-1-7
大吉をひいたと言えぬ四日かな- 北大路京 ...俳句214-1-6
逃げた婚期が加速している- 北大路京 ...自由詩714-1-6
輝くひと- 服部 剛自由詩614-1-6
十二月- 魚住蓮奈短歌5*14-1-6
黒ネコのタンゴ- Lucy自由詩15*14-1-6
編む- 殿上 童自由詩23*14-1-6
ロンサール- 藤原絵理 ...自由詩414-1-6
四行連詩_独吟_<界>の巻- 塔野夏子自由詩5*14-1-5
梅に想う〜新春に- ヒヤシン ...自由詩8*14-1-5
夏の日- 中村葵自由詩914-1-5
点滴がぽとりぽとりと初昔- 北大路京 ...俳句214-1-5
呆けた猫が毛づくろい忘れている- 北大路京 ...自由詩814-1-5
あの人のこと悪く言わないでおいてよかった- 北大路京 ...自由詩714-1-5
群青- opus自由詩214-1-5
酒場の爺の世迷言- ……とあ ...自由詩10*14-1-5

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