追芯メール
揚羽 欄符

AM4時
揺れ動く時間に
プレゼントを食べました

オレンジのろうそくに
渇望して
溶けていく 温もりの
輪に入って

暖をとろうとしたのです

舵を 探しました

一人乗りのボートが
生クリームに沈む 前 に
何とかしようと
何とか顔を差し上げたはず、なのですが。


紫帯びた消炎が
歳を経るごとに煙たくなるので
私はまた あのぬるい毛布を
求めて
ホールケーキを投げてやろうと
思ったのですけれど
部屋が汚れるので
病め て

憤りと焦り を抑えることが出来たのです。


生クリームが
生クリームの
甘さに耐えられなくて
絶えられなくて
揺れたロウソクの中に
星を 流して みる と

いくつも流れた事情は
AM4時半頃
誰にも知られずに
世間に溶けていきました

朝に隠して
今、を
迎えるために


そろそろと


アラームが準備を始めます。

顔を洗って出かけます。


装身、
ソウシン、追 伸

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自由詩 追芯メール Copyright 揚羽 欄符 2007-12-15 23:01:07
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