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 二十歳になってすぐの頃、祖父が死んだ。
 冷たい。愛が測られているのだ、と私は口に出してしまう。あるいは罪の意識の量が。だから、私は泣かない。葬式では馬鹿みたいに泣く人がいる。ちょっと羨ましいな、 ....
今深く吸い込む息と共に死ぬ


キスをする過ぎゆく秋の弔いに


電話越し雨降る音を声にする


街灯をむなしく映す窓の雪


重力に負けたわたしに雪が散る


椅子を引 ....
11月3日(日)、
 朝、生まれて初めて俳句を書く。現代詩フォーラムで、森田拓也さんに勧められたので、何となく書き始めたのですが、思っていたより数倍ハードだった。短歌とは全く別の表現手段なんだな、と ....
長らえてふと懐かしい部屋の壁


月曜日、仏壇に蝿が来ている


ひとつだけ秋空に乞う生きる意味


鬱の字で冷えたカルテを陽が包む


詩や歌と同じ濃度の息を吸う


 ....
 青年期(思春期の終わり頃?)になると、大抵の人は「さて僕は生きてる。ではどう生きようか?」という疑問にさらりとシフト出来るのだろうか? 「さて、でも、そもそも僕って生きてるの? 僕は何? 世界は何? .... 人類がきらきらと死に絶えた日、ずっとブランコに乗って見ていた


憂鬱で空っぽな日の日記には「完璧でした」と一言、笑う


幻滅に満たされて「人が嫌い」と書き殴ってる、人の言葉で


 ....
訳もなく泣いちゃうような感情を旅の私のお守りとして


この世には存在しないイメージが廃墟になって続く裏庭


君との距離が離れてく天国で数えもせずに錠剤を飲む


「何で笑いたくな ....
ぱたぱたと画面が消えて行く音が宇宙で最後の雨降りでした


今朝もまたケトルでお湯を沸かしてる君の横顔(永遠として)


お互いを許す言葉が出ないまま願うみたいに笑い合ってた


生 ....
雨の日のコンビニ前の空間で濡れた黄色が点滅してる


瓶入りの雨を透き通らせてまた、世界の果ての夜明けを見たい


生きるには哀愁よりも血が大事。廃墟の底のプールサイドで


音楽の ....
ねえ、聞こえない?
空を見るとき空には全てがあるんだ
空白と、無を抱えて
あなたは、命を手掴みにして、
日陰に入れば、あなたは眠るだけ
それが、あなたの一生の、全て
空と、風と、眠り。
 ....
思い出の淡く儚いパンの匂い、空気を食べて生きて行きたい


生きている、世界はとても広いから僕の居場所もあるはずだから


中庭に舞い降りてくる星たちをふたりベッドで並んで見てた


 ....
死を覚悟したあの朝の太陽が僕の命を揺るがせたまま


「鬼は外」から逃げた鬼が自炊して豆などを煮て暮らしてる村


今日もまたそうめんだけで生き延びた、梅雨の終わりを少し祝った


 ....
 ふわふわ 浮いてる、どこまでも 浮いてる
 私は海の中、どこまでも透明に拡がっていく、

 私は今、肯定している、否定している、うちが外を包む、
 はい、は、いいえを肯定しているし、いいえ、 ....
眠いとき、私は動物みたいな目を持っている、

あさやけ、

白い虫の羽根が窓からの光に舞っている、

青い雷が地平線から、
私の朝を満たしている、

身体が溶けていくような毎日です、 ....
私はあらゆるボタンを押してまわった。
dボタンで全てが消去された。

リズムが揺さぶる葉っぱたち。
頭の中の音楽に、全ての有線が断ち切られていく。

何もかもが静止した通りの中、揺らめく人 ....
ねえ、まゆさん、そこは寒いですか?
この世界の終わりは、僕には懐かしい
世界には鏡のような川や、一万年も時を経た石造りの建物があるといいます
それでも僕には、まっすぐに張り詰めた白い凧糸の方が美 ....
飴玉みたいに脆い強さ。
パソコンは何日もシャットダウンしたまま、
電線でかろうじて街と繋がっているこの部屋。

LEDの電球色
ビートルズ、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、
ニック・ド ....
僕のオリーブ色の世界は
涼しい部屋、僕の部屋へ南端を張り付けて
外はいつでも火葬場と、冷たい果物の皮、
神経の通った舶来の氷、醒めた屋根、裏庭の水
(コミュニケーションと、くらい泡((

 ....
 悲しいことばかり覚えている。あとは、少しばかりの嬉しいこと。苦しかったことや、怒りや、恐怖は、みんな忘れてしまった。
 十六歳の時、フリースクールのみんなで、お花見だと言って、平日の、誰もいない公 ....
やあ、おはよう
おはよう
また、行くね

僕は
ルール違反を
しなくちゃならない

仮説を
立てた

僕は弱くて

弱い
人間だと
いいと思った

仮説を

腕に ....
揺れる、揺れるよ、カーテンは
揺れるよ、揺れる、いつまで揺れる?
孤独な僕の、この部屋で

全て幻想なのだとしても
今日吹く風の清らかなこと

僕は僕とて不安が多く
薬を飲んで、ごまか ....
秋の午後には、詩を読んで、
ギターを弾いて、風景も、
人の挙動も、忘れたい。

中原中也だけを読み、
ニック・ドレイクだけ聴いて、
全てを捨てて、死にたいのです。

秋の午後には、音楽 ....
(1)
 僕が中原中也を好きなのは何故か、言葉には出来ないけれど、敢えて言えば、中也の詩には現実感と非現実感の間での揺れがあって、非現実感から現実感を取り戻そうとする希求を感じて、それはもちろん僕が ....
例えていうなら
ミックスジュース
形は無くなっても
何も変わりはしない
何も失われはしない

例えていうなら
キツネ狩り
誰も救われない代わり
誰も地獄に落ちない

例えていうな ....

古びた本たちだけが僕を知っている。
僕と一緒に古びてきた、本とノートのある場所、
そこだけが僕の故郷。
寂しい遺伝子。 物質なんて信じないけれど、
寂しさだけは信じている。


 ....

今年もまた、私はこの椅子に坐って、紙縒りのように詩を書いている。
緑色の、温度の無い砂漠の中を、両腕で飛ぶようにして。
優しい私。 ちっぽけな私。 私は私に纏わるもので出来ていて、
私は私 ....
i わ
たし は 書かなくてはならない
     と
i わ たし は
b le ee di ngggg
机に滲みていきました

ある 日 わたしは 
あたま に ラジオ  ....
止まれ
止まれ
僕の心臓

止まれ 止まれ
愛も 酷薄な告白も

僕の人生は凍結して
秘かに逆流するといい


冬の海に
どこまでも沈んで行く
ガラスの切符 ....
大町綾音さんの由比良 倖さんおすすめリスト(28)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
空はどこまでも白く- 由比良 ...散文(批評 ...125-2-12
明るい闇に包まれて- 由比良 ...俳句4*24-11-7
日記(血、生活、光、・・・)- 由比良 ...散文(批評 ...3*24-11-7
心の濃度- 由比良 ...俳句5*24-11-3
生きるのって苦しいばかりなんだろうか?- 由比良 ...散文(批評 ...3*24-11-2
光るゴミたちの終点- 由比良 ...短歌2*24-9-27
透明なピリオド- 由比良 ...短歌3*24-9-27
永遠として- 由比良 ...短歌5*24-9-25
祈りが届くまで- 由比良 ...短歌524-9-19
- 由比良 ...自由詩524-6-19
巣穴の中で- 由比良 ...短歌2*24-6-11
電子の国で- 由比良 ...短歌4*24-6-10
その位置:_ゼロ- 由比良 ...自由詩5*24-5-29
眠気- 由比良 ...自由詩5*24-2-23
リピート- 由比良 ...自由詩3*23-10-8
手紙- 由比良 ...自由詩223-10-6
小さな夢- 由比良 ...自由詩4*23-10-4
水のスープ- 由比良 ...自由詩4*23-9-24
小さなメモ- 由比良 ...散文(批評 ...123-9-22
きのうのよる、きょうのあさ- 由比良 ...自由詩4*23-9-8
カーテン- 由比良 ...自由詩123-8-22
秋の午後- 由比良 ...自由詩123-8-22
詩のこと、言葉のこと- 由比良 ...散文(批評 ...5*23-4-15
例えていうならミックスジュース- 由比良 ...自由詩423-2-28
- 由比良 ...自由詩2*22-11-19
きれいなものたちへ- 由比良 ...自由詩2*22-11-12
inst- 由比良 ...自由詩120-2-7
海へと- 由比良 ...自由詩220-2-6

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