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いのちは膨らんだグラスの内側のなだらかなカーブだ 日記をつけるようになると
自分がもうひとり増える
曖昧な横顔秋の海

社会の腕力から逃れて逃れて秋めく

階下に運ぶ珈琲のように長い時間をこぼした

それぞれの孤独を持ち寄って孤独なままでいる

空が斜め渡り鳥
空ただしさは病んでいるが澄みやかだ

夏の果駅を出て前にばかり広がっていく距離

南薫過去は記憶のなかだけのものか

ひとりであることなどできないかのような夕焼け
朧月夜さんのかちさんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いのちは- かち自由詩323-11-3
日記- かち自由詩423-10-5
渡り鳥- かち俳句823-9-29
- かち俳句323-9-16

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