前略 手紙は届きましたでしょうか?
お読みになられたなら
そのまま捨ててくださって結構ですので


夢を見ることしか許されない街
標識も消えた交差点
重ならない夜 肩を寄せ合いながら
 ....
夢見て追い掛けた
君の背中

夏雲
鮮やかに
生きた日々を照らすよ

僕等それぞれ
描いた未来を
確かめ合いながら
風を追い越そう

幻が永遠というなら
重ねた日々の
虚しさもきっと
空へ還るだろう
 ....
        「 ミサイル 」


        
        どこかの星の片隅から

          ボタンひとつで 

           とびだ ....
その木はぬくもりの森の中にあった
根を深く下ろし
広く伸ばして
太陽の光で守られていた
その木から放たれる力は
周りの生き物の命に
安らぎへのメロディーになった
その歌を耳にするものは
 ....
妖精の振りまく鱗粉が
鍵盤の上に優しく振り落ちる
それは聞いたこともない和音
はらはらと
ポロン、ポロンと

和音に合わせて妖精は歌う
声は和音をかするすれすれの高さで
 ....
   

いつの頃だか忘れたまだまだ世界は光に満ち溢れていた
毎日毎日学校が終わり家へと向かう帰り道
道端に無造作に転がる石ころ
歩道と道路の境目ブロックの下からしぶとく顔を覗かせる名も知ら ....
たくさんの花を枯らした
サボテンやアロエも枯らしたし
ケフィアやカスピ海ヨーグルトも駄目にした
それでも命は大切にしなければならないからと
小さな虫はその形や色が嫌いでも
なるべく殺さず ....
その道は真直ぐに港へ向かっていた
信号も交差点もなく
対向車線もない一方通行の
横に車一台が走る
天気の良い日は海を片手に見ながら
十数キロにわたる
すがすがしい道路だった
最初の一台目 ....
この道を、町を、田んぼを

まいにち自転車ではしっていた

そんな風景をしまい込むために

写メをとったりしているのは


世界をつまらないもんだと

傍観者となっているアタシな ....
      海原に月がひとつ満ちていた
     波は立ち上がっては落ちていく
    暖かい夜なので淋しい予感はない
   浜辺に置いてある椅子は日に焼けて
  幼い頃の君はそこに立って遠く ....
フェンスの下に 
種は{ルビ蒔=ま}かれ 
土から小さい顔を出した 
緑の芽 

いつしか 
空へと背丈を伸ばす 
一本の木 

錆びた金網は樹皮に喰い込み 
幹はフェンスの{ルビ ....
表と裏は
本当は裏と表かも知れないって話を
当たり前の事だけど


生き物は羽だとか羽根だとか
落としたりはするけどいきなり生えたりはしないって話を
引力に掴まえられて


土に還 ....
二日遅れのホワイトデーの
白いリボンを髪にのせて
ふわりと回ってみせる君は
大きくなったら
メイドになりたい
という

人様に奉仕したいとは
見あげた心がけだ

解釈は準備してお ....
 渺茫としたイエメンの北の砂漠の真ん中にある鬱蒼とした森の奥に
 吟遊詩人達のオアシスと呼ばれる所がある
 世界各国を放浪してきてやって来た吟遊詩人達が集い 豊潤な水が森の奥の湖でこんこんと湧き  ....
春の朝ようやく見えぬ霜柱
緩むは時と心の中も

春の陽の照らす大地の暖かさ
{ルビ温=ぬく}むは土と心の中も

春の道見せ合う初の制服に
歩むは足と心の中も

春の風少し強くは吹くけ ....
 
地球上の酸素を
30秒だけ
消してみたい
 
きっと、みんな
エアコンを使わなくなる
 
 
地球上の愛を
1日だけ
消してみたい
 
きっと、みんな
空っぽになる
 ....
恋は、、、

 ときに 凡人を天才にする。 

恋は、、、

 ときに 天才を凡人にする。
揺れる船の上
遠ざかっていく港町が
俺を冷たい気持ちにさせる
『ずっと一緒に旅をしよう』
という約束を
やぶったお前を恨んでやろうか?

僕を許してくれとは言えない
ここで見つけた幸 ....
ゆっくりと雪は溶けていくのだから
膝を抱えて待っていればいいんだよ
君のこぼした涙は墨の味がしたんだ
あの黒い雨のような黒い枝のような
君は何か悲しかったんだろうか心が
だから涙を沢山沢山こ ....
柔らかな木漏れ日の中

二人歩く夢を見た

遅い雪が赤い花を覆う夜

冷たい指先

首筋にふれ

一枚の毛布にくるまってじゃれついた時

不規則な鼓動が

胸の痛みが
 ....
おたがい 歳の差は縮められないのだから
     甘えるのもいい
     うらやましがるのもいい
おたがい えにしはカルマなのだから
     あきらめるのもいい   
     くやむの ....
公園のベンチに腰をかけ
新聞を読む初老の男の人の手が
小刻みに震えている
新聞から文字がひとつ
またひとつと落ち
足元で意味とは別のものとなった
そのようにして人は幸せになっていくのだ、と ....
生と死の狭間で、人は一瞬光を放ち

生と死の狭間で、人は揺らめいて燃え

生と死の狭間で、人は優しげに笑み

生と死の狭間で、人はささやかに呼吸し

生と死の狭間で、人は一瞬醜く澱み
 ....
戦争と戦争の隙間で
私は生まれ、死んでいくので
それを平和だと気づくことは
当然ありません

だから暴力に飢えます
だから革命を欲します
無い物に欲するのは
人間の性なの ....
想像したよりもずっと早く
世界は作り変わって
僕だけが一人
真ん中で体育座り
 
バラバラに並ぶ標識には
「これはするな」、や
「あれをするな」、の
禁止の言葉ばかり
 
どうせな ....
電車の音が響く部屋の中
窓の下では人々が何処かに向かい歩く
出発か到着か解らない
または旅の途中かも知れない

夕焼けの寂しさを感じるのは
今日と云う日が満足に終えられなかったか ....
給料日まであと二日
財布の中には二千円
日に吸う煙草は二箱で
計算上は問題無し

最近一週間を紐解けば
晩飯はカレーしか食べてない
昼飯はおにぎり二つ
酒も飲めずに遊びも行けず

 ....
夏の海は
二人の恋の始まり
ずっと好きだったあの人
告る勇気がなくて
友達以上恋人未満
      
夜の海は
心の鍵をかけ忘れた
二人の距離を縮める
絡めた指先から
伝わる鼓動愛 ....
 飛べない鳥は空を夢見る
 泳げない魚は海を夢見る
 走れないシマウマは高原を夢見る
 詩が遠くなった僕は夢を語れない

 慌しく時代は僕の目の前を通り過ぎ
 怪しげなひげは僕の足をひ ....
どうして人は空を飛べないの
小さな少女のふとした疑問

どうして人は空を飛べないの
人は大地を守らなければならないのです
大空を自由に飛びまれたら
人は守らなければならない大地を
破壊し ....
1486 106さんのおすすめリスト(3936)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
公園とスニーカーと旅立ちの空- イヴ自由詩4*07-3-25
ストーリー- 和森朱希自由詩12*07-3-25
ミサイル- ae96自由詩13+07-3-24
ぬくもりの木- ぽえむ君自由詩12*07-3-24
妖精の声- なかがわ ...自由詩5*07-3-24
帰り道- 川口 掌自由詩5*07-3-24
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法定速度- ぽえむ君自由詩5*07-3-23
静寂をはしる- 吉岡ペペ ...自由詩407-3-23
海を- ふるる自由詩13*07-3-23
蕾_- 服部 剛自由詩6*07-3-23
生れ落ちて- 石田 圭 ...自由詩37*07-3-23
お父さんスイッチ- 佐野権太自由詩53+*07-3-23
吟遊詩人のオアシス- はじめ自由詩5*07-3-23
春の朝- ぽえむ君短歌8*07-3-23
試し、に- 倉持 雛自由詩1007-3-23
恋する- 北大路京 ...自由詩13*07-3-23
friendship- 黒い鴉自由詩307-3-22
待っていた- ふるる自由詩17*07-3-22
春遥遅雪- 彌月自由詩5*07-3-22
荒野の歌- 信天翁自由詩407-3-22
手続き- たもつ自由詩1507-3-22
母性愛- 深散自由詩307-3-22
仕方のない未来- なかがわ ...自由詩3*07-3-22
Re:スタート- 山中 烏 ...自由詩307-3-22
- 海月自由詩3*07-3-22
二千円- 松本 卓 ...自由詩707-3-21
夏の夜- @ショコ ...自由詩207-3-21
いい景色みてますか?- 山崎 風 ...自由詩507-3-21
人は空を飛べない- ぽえむ君自由詩11*07-3-21

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