はるか遠い道のりを
いつまで続くとわからずに
今この一瞬の始まりの
想いを胸に抱きつつ
信念とともに動き始める

ひたすら歩く道のりを
どこまで続くとわからずに
今この一瞬の高まりの
 ....
柔らかく 昏い光が
ひっそりと漏れだしたように

わずかに傾斜した平坦な地の
襞に、影

鉦がきこえて
列がゆく野は
さびしい海にむかって開けていった

或るひとつの手の
美しい ....
校庭で担任の先生が
カマボコを食べ続けている
僕らのささやかな幸せを願っている
その向こうの少し遠いところには生家があって
大きな窓から僕の可哀想なお父さんが
目を瞑っているのが見える
 ....
ビルディングの屋上で爪先立ち
両手広げて風を感じるんだ
髪を撫でられたら
優しい心地になれるよ
ほら自然と笑顔になるでしょう

えへへキミが思う程
僕って優しくないからね
でも嫌われる ....
北からの強い風が吹いていた
枯葉をまだ護っている木々にも
誰もいないベンチにも
そこに流れる時間さえ吹き飛ばし
風は強かった

明け方の夢に両の頬が濡れて
世界中で独りぼっちのような目覚 ....
カシスが含まれたケーキを
よくいただきます

思えば私はあなたについて
とても甘い夢を見ています

逢いたいです
逢ってください

微笑みたいです
微笑んでください

口づけた ....
夜に咲く花は
太陽を嫌い
昼の街は雑踏にうごめき
生きる花は水を失う

触れる手さえ嫌悪に満ちて
俺達に明日がないことを促すようで
知っていたよそんなこと
けれど希望が希薄に変わるのが ....
ものすごく
花を見たいと想う時
外は
なぜか雪が大地を覆っている

諦めきれず
かといって何もできず
この気持ちを心に抱き
想い描くのは
実際の外見の花よりも
ずっと綺麗な花

 ....
コインランドリーにパンツを忘れた
慌ててとりに戻る

男が一人 イスにすわって雑誌を読んでいる
ほとんど 裸
パンツ一丁だ

それはどう見ても 俺のパンツ
洗いたての 俺のパンツ

 ....
涙を混ぜる、という行為には
冬の夜は長すぎる

ひつじが百匹を超えたら ふいに湧き出す
僕って何だろう、みたいな問いかけに、いつも
たまたまこの星に生まれて
たまたまこの国に来 ....
何十の唇を
重ね合わせて参りました

たった一度きりの
その後に何も生まれないくちづけや
何度も何度も
歯をぶつけ合いながらしたもの

私は何十の人々と
唇を重ね合わせ ....
あなたの

素直さも

幼稚さも

全部受け入れたつもりでいたけれど

あなたの

素直さも

幼稚さも

私にとって

こんなにも凶器になろうとは
毎日大層綺麗な服で
物憂げな瞳で空を見上げる
日中は動かずに
ただ静かに仕事に励み
他の事には一切関与しない
回りの仲間からはきっと
付き合いが悪いだとか
彼氏いないんだってとか
好き ....
二〇〇七年一月七日〇時三十一分
にわかに風が吹き始めた
ごわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわ
いつまで経っても風が吹き抜けないのを
不審に思って起きた私は
窓を大きく開けた
ごわわわ ....
職場にとても変わった人が入社してきた。
出張者の手配をする仕事。
ひたすらJRや飛行機の発券をする仕事。

そして彼女は
聞いてもないことをよく言ってくる。

「わたし、電車が大好きなん ....
おでんを
初めて食べたのは
あなたの家の
ばんごはん

半透明の大根に
皮のやわやわなちくわ
味のしみた卵
だしを二種類とるのがコツなのよ

あなたは言ったっけ ....
 三度の飯より
 縮こまったハートを暖めて
 寒風吹きつける
 北風が吹きぬける
 まばらに散らかった雲の下

 行くあてもなく
 部屋の真中でこむら返り
 まっすぐに貴方をみれないよ ....
めだまやきよりも
おおきいの


あなたは
首を傾げながら
尋ねるから

うさぎは
卵からは
産まれないのよ


わたしは
手に取った雪を
固めながら
呟いた

 ....
小さな呼吸で空気を振るわせて
目の前の背中に当たり 返る

真っさらな少女に
闇を吹きかけ
夜を越えた時

昔掛けた
馬鹿馬鹿しい枷が
砕けて熱い塊に変わる

それ一つ
抱きし ....
わたしは多分、
きみの優しさのハンガーに
ぶら下がっているだけなんだ

タンスにたたんで仕舞うと、
しわしわになって着れなくなる
お出かけ用のワンピースみたいに。

だから、
当たり ....
いつも未完成だから
いつも明日がある
そしてそれは
いつとして同じではない

どれも未完成だから
どれも進化がある
そしてそれは
どれとして同じではない

どこも未完成だから
ど ....
まあるい卵にうさぎの眠り
たゆたう袖から
虎のまなざし

いつかは還る最果ての灯へ
のぼる姿を
手から
手に


浮かべた舟は遠ざけて
くれない川面に
こもりうた

幾 ....
ぴん、と張ったタイトロープ

真っ直ぐ眼差して渡れ

ただひとつ成すことを決めて

己と約束した場所へ

真っ直ぐに伸びた

ただひとつ掴むために

逃げ道は全て削 ....
洋服を着せられたマルチーズが
貴婦人の腕に抱かれている
デブの貴婦人。何を食べたらそんなに太る?
マルチーズの眼差しは白い
きっとマルチーズの中は空虚でいっぱい

首につけられた宝石が重か ....
久しぶりに雪が降った
今年の冬はどうも暖冬らしく
例年東京にお裾分けしてあげたいほどに
雪が降り積もるこの街でも
道肌が少し顔を出して
季節は何だか雪融けの頃のよう

道行く人たちは
 ....
綺麗と汚いの双子

胸の内側に居て溶ける

どちらも本当で、善も悪もなし

優も劣も、強も弱も

なし


綺麗と汚いの双子

混ざりあって 反しあって

模範解答は ....
皮膚が
外の世界との境目だと
あたまで
わかっていても
通り抜けて
ずしんと
からだの真ん中に
響いてしまう

誰かの哀しみ
誰かの喜び

誰かはわたしで
わたしは誰かで
 ....
世界に光は溢れているのでしょうか

世界には澄んだ風がふいているのでしょうか

世界は心地よい音色で満たされているのでしょうか

世界とはそんなにすばらしい所なのですか

僕の目には光 ....
手の届く範囲にある
ジンジャークッキーとジャスミンティー
白い窓にモスリンのカーテン
向こう側は雪の女王の舞う銀世界
温かなスリッパから抜け出した子供達

オレンジの誘う暖炉の前で
少し ....
もし
出来るというのであれば
あなたの背中に耳を押し当てて
心臓の音を
脈打つ音を
そして
あなたの熱を
この耳で 手で 心で
感じたい
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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新・枕草子_「叶うなら」- 緋月 衣 ...自由詩5*07-1-6

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