皆とサッカーをして遊んだ
ボールをまともに蹴ることなんて
高校の体育の授業以来のことだ
息をぜいぜい荒げながら
俺は必死に土の上を駈ける
全力疾走でボールを追う
だが日頃の運動不足 ....
記録する
目と耳で
記録する
匂いと感覚で
記録する
そして思い出す
その景色を見ると
その音が聞こえると
あの匂い
あの感覚
あなたの文字
あなたの顔
消去する術は
....
日曜日の午後は
ここからはじまる
たくさんの
命の庭
話したり
話しかけられたり
平日とは違う
あんパンを
ほおばってみたりした
午前中
僕は眠っていたので
午後は
知 ....
今日もよく晴れています
心地よい風に吹かれます
いつのまにか
夜はぐっすり眠るようになりました
すべてがリズムを取り戻しました
わたしはそれを
わたしの時間のあ ....
空っぽになったビールの空き缶を潰しながら
シャワーを浴びようと立ち上がる
夏の夕方は明るくて
少しの背徳感を纏いながら
生ぬるい風をベランダからおくってくる
キュウリとトマトだけのサラダ ....
運命ならばまた会えるさ
自然に時間を送っていれば
運命ならばまた会えるさ
お互い魅かれ合っているのなら
運命でなければいけないのだから
技術で
ものにならなかった人が
無意味な言葉を
無意味な数だけ
並べつづけている
誤解されてきた
経済とは
そのように
生き延びることだけで
ありつづけた
今夜も
きっと ....
いつもの机に無造作に置かれた 写真
机は無造作に散らかってるに
いつものそれに目を
たくさんためればいいのに
お互いになぜか写真は
撮らないね
意識してるわけじゃな ....
ここは世界の果て。
太陽だけが燦々と輝き
青空だけがどこまでも青く
海だけがどこまでも広がる。
ここは世界の果て。
ここからだと
世界の様子がよく見える
何もない
何もないからよく ....
切っておとした
年月がそこには
ねりこまれていて
しみこまれていて
一部が一部じゃなくなる日
わたしから切り離される日
掃かれるだけの、それ
気に入り顔たちを鏡は映し
颯爽と
....
もう二度と
電話に出ない
もうあなたには
逢わないことに
しました
逢えば
辛くなるからです
逢えば
悲しくなるからです
あなたには
気があった
彼女がいる
あなた ....
陸があって
呟きがあって
知り合った
冬の夜に
繁華街の路上に
落ちた割り箸の
片割れみたいな
よごれ方は
気に入ってる
夏の
失明する真昼に
無数の甲虫が光って
あぶらぜ ....
陽を受けてさわさわと葉を寄せ合う花壇
花の名前はしらない
あたしたちってあんまり集まれないからとっても困るね
理由もなく群生する川辺とかが
一色に染まりがちな秋とか
春とか夏とか冬と ....
何処にでも行けるのではなく
何処かへ行こうとする意志
強靱なしなやかな
意志
を
僕は持たない
ひさしく
日常はゆりかご
ひさしく
旅に出ようとすることは
慣れ ....
{画像=080717222534.jpg}
心
静か
に、耳を
傾けよう。遠
くに聞こえて来る
....
***
樹の緑から飛び立った鳥の黒い羽の音を
夕立のたびごとに絵日記に貼り付ける
それが毎日の日課になったころ
子供たちの影だけがきれいにアスファルトの上に焼き付けられている
....
「病気はどうして わたしを選んだの」
その答えを わたしは知っている。
わたしになら 耐えられるから。
病気との付き合いに
疲れたら
しゃがんで、
野の花に 耳を傾 ....
見上げた空は
青々としていて
雲が気ままに散歩をしている
そんないつもの風景に
夢を乗せた手紙を届けて
いつしかやさしい思い出は
私を築く命になる
尊く消え行 ....
明日で一学期が終わるので
仕事用のパソコンを持って帰る
念のため個人データはすべてロック
ああ、重い重い…肩が外れそうだ
エスカレータ登ったら
電車 行っちゃったよ く、くやしい
肩が痛い ....
寂しい時は
僕の所へ
戻っておいで
いつも
君のことを
思い出すんだ
ひとりで
いる時
君の素直な横顔が
恋しくなるんだよ
愛しくなるんだよ
かわいい
君の笑顔も
....
自分が
持っている
優しさを
誰かに
分けてあげよう
自分の
笑顔を
誰かに
見せてあげよう
困っている時は
そっと
手を差し出してあげよう
自分の
気持ちを
....
夜が明けて行く
ゆっくりと新しい今日が始まって行く
ちゃんと
地球は回っている
どんなに苦しくても
幸せでも
世界は変わり続ける
心配しないで
光は
届くから
道に花が落ちていた
大きくて鮮やかなピンク色の百合の花
あんまり綺麗な花だから
歩道の真ん中に捨てられているのに
誰も踏まず
あんまり綺麗なものだから
そのままゴミ置き場のそばに置かれたま ....
北区にあるショッピングモールに移転することになって
先週末をもって閉店するはずだったエスニック衣料のお店
何故か今日も店を開いている
お店の移転を告げるポップ
その「6月末日を ....
ふとホテルの窓を開けて
景色を眺めてみたくなった
泊まり慣れたビジネスホテル
四缶目の酒を呷りつつ
少し薄くなった頭髪を気にする
まだ大丈夫だとは思うけど
目的も夢も自分自身でさえ ....
あらゆるまがりかどの公園の
無人のブランコ
ばかみたいにゴミ箱の中身はちらかったまま
カラスが群れる
夜道切り分けて曇り空は進む
ガラス窓が割れて
流線型で情報が流れ込んでくる
ひき ....
「好き」という気持ちはまだ変わりません。
でも、この気持ちは胸の奥にそっと隠しておくことにします。
あなたを想って流し続けた何リットルもの涙をあなたは知りません。
あなたを想 ....
絵を描くとき
どんな材料で
どんな描き方で
何の絵を描きますか?
色鉛筆で日溜まりの絵
水彩絵の具で雨模様
クレヨンで公園で遊ぶ子供たち
油絵の具で白い壁とテーブルとひま ....
目を開けても
何もかわらない。
口をあけても
なにも出てこない
朝が来る
光につつまれた
心を開ける
見えない光
本当は
なにがかわるんだろう
遠くそびえ立つビル群
人間が高さを競うように
草木は深さを競い合い
私の横たわるこの下で
取っ組み合いの陣取り合戦を繰り広げている
負けるのも勝つのも好きではないと
酒のない酔いに飲ま ....
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