人間が嫌いだった。
どうしていつも私の邪魔をするの。
人間なんて高慢で、わがままで、欲深くて、身勝手。


花は散るからこそ美しいだなんて。
どうしてそんなことが言えるの。
花は散っても ....
雨の降る夜
マンションの入り口に猫
雨宿りしてるみたい
近寄ったら奥に入ってった
でも
見える位置で待機
こっち見てら

毛繕いして
寝転んで
そのくせこっちの動きには敏感で
一 ....
たくさんの鳩がいる中で
一羽が死んだと噂が流れて
ことの真偽を確かめるために
あらゆる鳩を捕らえてまわった
けれどここには様々な鳩が
無限にいるのだとわかってからは
ずっと一羽が見つからな ....
午前1時

待ち焦がれるは
君だけの着信音

部屋中に鳴り響く
君だけの着信音

気まぐれな君の事だから
「一時間も何してたの?」なんて
責められない

惚れてしまった私の負け ....
駅の片隅に
捨てられたものがあって
ホームレスみたいだって
君は笑ってた
空が青すぎて
吸い込まれていった
呼吸の数だけ
消えていった

分かっている、とてもよく
それは遠いところ ....
きんにくを やわらげるため
首をゆっくり 回す
伸びをして 深い息をついたら

本を読みつつ
心が弛緩して
魂が解放されてる

喫煙喫茶のいつもの席
音楽がたおやかに流れて
集う  ....
 
 
しらんだ空が
産んだ青い退屈
駄菓子屋の秘密
ゆうぐれのすきま
 
纏った仮面を振り回す
夏の日の少年
残像の香りはせっけん
ぶんぶんごま
 
鉛筆を構えるより
丸め ....
夜明けとともに
失ってしまう事におびえて
冬の星座がのぼる前にと
眠りにつくふたりには
体温だけが必要で
かたむいていく、その先に
今日の終わりは信じないのです

夜がきます
恐ろし ....
二人暮らし始めて三年
貴方との縺れた愛の糸
解けないのなら
この手で切ってしまいたい

零れる涙に眼を閉じて
瞼の奥で想い出を探す

もうお互い元には戻れない事
解っているはずなのに ....
電波が入らない

電波が入らない

依存していることに今更気づいた

電波が入らない

隔絶された世界で

孤独を感じる

空は吹き抜ける秋晴れだけど

吹き抜ける風の寒さ ....
またあなたを思い出すね

普段はつい忘れがちで
ああ、あんなに悲しかったのに
人間って残酷なほどに
何もかも想い出にしてしまうんだね

みんなが
忘れてしまえ
と言ってた時には

 ....
鮮やかに 雲が 
青空から 吊り下げられて

細いナイロン糸が
結び目を のばして

雲は動く
己の腕の寂しさが続くかぎり
雲は行く
己の知らないくにざかい

雲の影が落ちる
 ....
しずかに秋は
しずかに染みて


紅柄色に染まった桜葉が
夕闇の風に揺れ落ちて
歩む速さで声を聞く
かさこそ、かさこそ、
いつかは土に還ろうと
囁きあって

紫、薄紅、白、青藍
 ....
あなたの言葉はあなたなのか
あなたの言葉があなたなのか

ふと思い立ちあなたに問えば
心は澄んで何故かと思い
言い争う理由は彼方へと

虚空に眼をやり考えているあなたは
言葉を租借し味 ....
雲ひとつ無い
染み入るように
晴れ渡った 青空

見上げていると
吸い込まれてゆきそうになる

黒いヘリコプターが一機
高く 小さく 飛んでいる

秋の終わりを告げる
句点、のよ ....
赤くなった紅葉を
散歩のお土産にくれたのは
あまりにも小さな手に思えたからなのでしょうか

わたしはそれを栞にしました
いつかわたしを未来へ繋いでくれる{ルビ娘=こ}へ
贈ろうとした名です ....
明るみが つぶやく
影が出来ていて

潅木に 優しい陽光が
密かに 染み渡って

今日 静かな作業を編む

コスモスを風は包み
清涼な空気は
明るさを溶かし込む
ソーダ水の輝きで ....
遠い日の想い出も
甘い記憶の中に輝いて
朝の光にまどろみながら
指先が貴方を探してる

さっきまで直ぐ傍に居たのに…
目が覚めると私の瞳から消えてしまう

嗚呼、貴方には
夢の中 ....
夜中にはもう風が去っていたから
僕は喉が渇いて家を出た
今日は記念日だったけど
みんな忘れているみたい

水が滴る緑と
君が触れた傷跡を
月がまぶしく照らして
僕に思い出をくれた
し ....
そう遠くない未来
『誰かの為に・・るのは幸せな事だと思う』
独り暗い部屋
夜明けを眺めながら呟く

死に恐怖を感じない奴は
既に死んでいる
痛みや未練、執着心、生の理由でもある。

 ....
命の終わりは。

やがてやってくるだろう。

早まらずとも。

やってくるだろう。

だから、気にしなくて良いんだ。

ただ、図書室の時計みたいに。

針が、ぷらんと落ちるかも ....
鉄屑が空に浮かんでいる
太陽の光を浴びて 夜空の中で光って
灰色の街も 青い景色も
黙って優しく照らしている

夜行列車の車窓から
何処かへ続く曇り空をなぞって
終わりがあるとしたら
 ....
彼女があらわれた

可愛い

彼女は身構えるよりも早く 別れの呪文を唱えた


彼女の口撃

 あたし ほかに 好きな人ができたの






コマンド>?
 ....
遠くの空からやってきたものが
通り過ぎていったから
私の体は水を含んでしまった
かさを閉じて空をみあげる
灰色のくもが笑いながらうたっている

ついてくる雨音が聞こえる
歩いても歩いても ....
悲しいくらいに青い青に泣きそうになった
忘れられた様な鉄道の線路
遠くまで見えるその先に浮かぶ海
空とと混ざり合った青は
果てし無い奥行き
永遠に届かない青
美術館前の石畳は冷たい雨に濡れ
慌てて開く折り畳み傘は
夢のなかから引き摺りだされたのを
ごねてでもいるのか
機嫌の悪さを隠そうともせず

冷えたこころをあたためてくれた
あなたの背中が ....
大地と空が
触れ合い
お互いを確かめ合って
一つに溶けている

横たわる夜は
静かな寝息が
そっと 部屋から漏れていって
夜景の街を満たす

夢 追うように
ベランダから
夜を ....
雨の日にモーツァルトの{ルビ弾=ひ}く 
ピアノの単音を背後に聞きながら 
今頃声をかけあい 
ひとりの老人を介護する 
同僚達を思い出す 

{ルビ忙=せわ}しい職場を離れ 
こうして ....
月曜日
わたしには仕事などない
だけど、うちにばかりいると叱られるから
とりあえず、仕事に行くふりをして
たんぼの畦道をよろよろと歩いた

畦道は細くなったり
太くなったりして
歩きや ....
日蝕があった
月蝕があった

地震があった
飢饉があった

父方は山賊
母方は海賊

ロケットが飛んだ
ロボットが呼んだ

冬が来た
春が来た

氷河が溶けた
島嶼が消 ....
1486 106さんのおすすめリスト(3936)
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