あんな色の
月の光に照らされては
わたしたち
色彩を失っていくばかりの
ようですね

あんな色の
夜空に月を浮かべられては
わたしたち
月以外にお友達が
いないみたいですね

 ....
調子はどうだ。
大学には慣れたか。
都会は楽しいか。
食事はきちんととってるのか。
父さんは心配だ。

ダイエットもいいが
野菜と肉も食べろよ。
風邪引くぞ。
たまには実家に帰ってこ ....
 バーン!! 人が撃たれる
 路上で男が血を流して倒れている
 血だまりは広がっていって 排水溝の中に流れていく
 下水道に流れてきた男の血を交尾中の蛙達の頭に落ちて垂れてきたそれを舐める
  ....
眠りながら歩きながら墓標を背負って歩いていると
ぼんやりしたまぶたにぴしぴし当たるものがある

目を開けると
細かい氷かガラスに似たものが降っている
冷たくはないが地面に落ちるとやがて消える ....
ホームで君が歌を口ずさむ
それはとても良い音なので
お墓のようなものと間違えてしまう
床に書かれた落書きが
羽をはやして飛び立とうとする
言葉はそんなことをしてはいけない
小さな子供が言い ....
嫌そうだったから、やめておいたよ。
だってそんなの残したくないでしょう?

夢は所詮夢だって思ってたよ。
だって君は現実を僕に突きつけたでしょう?

また夜泣くんだ。
君を思って泣くんだ ....
今日会社で何があったかなど
知らない君にいやされて

今日会社で何があったかなど
知らない月のサークルで

今日、会社で何があったかなど
どおでも良い未来があり
どおでも良くない明日が ....
誰もいなくなった教室に
少年が忘れ物を取りに戻ってきた
いつもの教室は
いつもとは違う匂いがした
別に急いで帰らなくてもいいのだが
教室の中の空気を乱すのを恐れた
駆け足で自分の机に向かい ....
貴方は軽いさ
ある意味で
自分も軽いさ
ある意味で

現実そんなもん

ある言葉は
『いなくなれ』と
ある言葉は
『この世から消えろ』と

それ等も軽い

その言葉を発する ....
壊れちゃったあたしのココロ

ギザギザのトゲトゲだったから

どこをどうくっ付けていいか分かんないの


?どこで買って来たの接着剤??


必死に直し始めたあなたに呆れ顔
 ....
大切なモノを大切にするほど 壊れてゆくのは何故?

ただ・・・愛したいだけなのに 愛してはいけないのでしょうか・・・


愛すれば愛するほど 嫌われて

大切にすればするほど 壊れてゆく ....
言の葉が 舞い
言の葉が 光り
言の葉が 歌う

言の葉の大樹に寄り添い
顔を上げれば ほら
言の葉が楽しげに 歌う
木漏れ日はまぶしく
光り 舞って
言の葉の旋律を奏でる

一 ....
いつも通る道のある家の玄関に置かれた
手入れを忘れられたその花壇は
いつも泥みれだった
白い花が咲いているというのに
綺麗とは思われず
むしろその花の美しさが
汚さを目立たせていた
花の ....
 置いてきぼりをくった事も判らずに
      自我の尻尾を振りながら
   manualを金科玉条としていた昔

    なのに今や うつろな自分と
まぼろしの他人とが鬼ごっこしている
 ....
昨日もキミは
ひととおり愚痴
こぼしたあと
いつものように言った

もう何度聞いただろう?
うわごとか戯れ言と
放っておけばいいのに
そうもいかないんだ

ボクはなんと返せばいいか ....
 
見上げる空に
星は無い
町の空は
寂しさを忘れる為に
いつまでも いつまでも
見える範囲を
照らし続ける

照り続ける事が優しさで
見えなくなると
その優しさも届かなくなる
 ....
誰にも知られたくなかった
僕の宝物は人の物
本当に欲しいものならば
奪い取っても仕方ないだろ

輝きを失った宝石を
見せびらかして
びくびくしながら笑って
誰にも知られないように
 ....
冬だって
やがてやってくる暖かさで
春になる

悲しみだって
やがてやってくる笑顔で
幸せになる

酸性だって
やがてアルカリ性と混ざって
中和する

キャラメルだって
やが ....
生きたいと思わないんだ

でも
死にたいとも思わない


リスカしたいとか
吐き出したいとか
何も思わないんだ


でも

苦しくて
何か感じてて
どうしょもできなくて
 ....
何も無い空間には
「何か」があって
 
父よ
母よ
 
「何か」一体は何なのでしょう
 
何も無い空間は
白でも 黒でもなく
「何か」で成り立ち
 
父よ
母よ
 
私に ....
見上げれば
いつもの空
 
見渡せば
いつものヤツら
 
 
 
空に何を描こうとも
それは一睡の夢
 
 
 
取りこぼした現実に
涙は自然とこぼれる
 
 
 
 ....
ダンス ダンス

死神とダンス


わかっていたよ

差し出されたあの手を

干からびて冷たい手を

取ってはいけなかったこと

でも誰が拒めよう

どこか風変わりで
 ....
あなたから逃れるように
発車間際の列車に飛び乗れば
涙が後から飛び散って行く
誰かここから連れ出して
あなたのいないところへ

愛を確かめるたび悲しくなるの
あなたのやさしさ愛さえも
 ....
春を見ずに死んでいく
捨てられた子犬は
どれほど悲しいものか

いや春を知らないということさえ
知らなければ
さほど悲しくはないのかもしれぬ

悲しいのはそれを見つめて
自分にそれを ....
そのピンクの唇を唾液で汚したい
絡み合う嘘が心地良い
その小さな乳房を舐め尽したい
乳首を舌で転がしてもミルクはまだでない
その綺麗な性器を指でいかせたい
最初から濡れてたことぐらい知ってる ....
いつ春はやってきて
いつこの人は去っていくのか

春は花粉をちらかして
くしゃみや、いやな目のかゆみたちを
無言で持ってきてくれるじゃあないか

春に熊はいよいよ目覚めて
作物奪いに民 ....
死の森で息を吸ったら
一瞬で肺がやられて
死んでしまうから
仮面を被って生活しています
笑った仮面、愛想を付かす仮面
泣いた仮面、蔑む仮面
表情を変える度に
仮面を取り替え ....
真夜中に沈んでいく終電で
疲労をぶら下げた男たちが吐く息で
今日何度目かのめまいに襲われる

脆弱なんだ

きっと他意はないその言葉に
ぎっ と
音がなるほど唇を噛んでしまったのは
 ....
シーラカンス
君なんてちっとも不思議じゃない
何億年なんて
君が生きてきたわけじゃない

連綿と続いてきたことをいうなら
私だって同じくらい古い
姿かえようと体制かえようと
生き物たち ....
綺麗に輝く虹色をしたタマゴは
その全ての可能性をもったまま凍結した
どんな動物が産んだものなのか
どんな生物が産まれてくるのか
何もわからないままだった
そうでありながらも
タマゴはタマゴ ....
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