もう墓標を背負う男は飽きただと
俺はちっとも飽きてない
まだまだ言いたいことは沢山あるし
第一墓標が立ってねえ
だが女たちに言わせたら
俺の言葉遣いはいかにも男を演出してるっぽくてムカム ....
蒼い空を背景に
独り歩き続ける
足元には踏まれた
蒼く染まった薔薇
悲しみの無い心を探して
迷い始めたのは過去
今を見失った
孤独の扉を開放する
-BLUE ROSE-
誰も ....
あの急な下り坂で
自転車のペダルから足離して
猛スピードで駆け抜けた僕等
どっちが早いか競争中
なんていう最初の目的忘れて
風をきる感覚に二人して溺れた
それから
競争だって言っ ....
たった一言なのに
たった数秒の出来事なのに
暗闇に突き落とされたり
天国に舞い上がったり。
永遠に引きずったり。
貴方の一言一言があたしの心には収まりきら ....
軽く瞼を閉じて みっつ数えるまでに
星も 雪も 雨も そうして桜も 散ってしまえばいいと思った
痛いのはもうずっとで 世界のどこにも薬などなく
ただの水に想いを溶かした毒を 飽きるまで飲 ....
貴方と別れてから
気持ちが悪くて全てのものが
次々と身体から流れ出していきます
貴方と別れてから
気持ちが悪くて貴方の映像が
次々と浮かんでは消え
沸いてはこびり付き
どうしたらいい ....
異国からの手紙には
乾いた砂と
あなたの匂い
次に逢えるのは
いつですか
同じ空で
繋がっているのに
遠すぎて
ぬくもりすら届かない
寂しいと呟き
....
夜に開いた
隙間を
埋めるように
雨の旋律が
耳に届いて
孤独にいる者の
遊び相手と成りはしないだろうか
滴の奏でる音が
たった一人の為の
優しさとなって
降り注いで
あなたは雨 ....
ふわり
帰宅ラッシュの駅のホームで
不意に香るあの人の匂い
名前もしらないあの香水
忘れもしない
アタシの精神安定剤
でも
もう手に入れることはか ....
安易な言葉に祈りを込めた
僕の声に意味など無い
無邪気な瞳には光が無い
錆びついたスコール
死を待つだけの人々
走り去る小さな
足でも腕でも
掴んだのなら
放してはいけなかった
....
誰かが扉を叩いてる
今の私では
私からでは開けられないので
そっとその扉を開けてほしい
本当はそれではだめなのは
わかっていることなのに
誰かが扉を叩いてる
いまの私では
私からで ....
骨折したら痛いよね
すっごく痛いよね
実を言うと
一度も骨折したことないからわからないんだ
骨折した骨ってさ
カルシウムが力を出し合って
前より丈夫な骨を作るんだよね
丈夫な骨はカル ....
生きるための熱。
生としての、光。
動くものの、命。
語っていく、魂。
ここに響く、心。
優しい、遺伝子。
泣くことの意味。
届けられる、声。
笑うこと、怒るこ ....
おぼろげに見え隠れするのは明日の自分
どうなるかなんて誰にも分からない
しっぽをまいて逃げ出したいのに
エイヤっと飛び込む勇気がほしい
過ぎ去ってしまえば笑い話
この壁の向こ ....
風に乗って流れ聞こえるピアノの音
集中力が途切れて
ふらふらピアノの前へ
「お前は俺を惹きつける何かがあるのかい?」
そっとピアニッシシモで呟く
破れたスリッパから
グロテスクな肉 ....
僕はこの世界の果てで
君を待っている
永遠という言葉を
君は信じているのかい
僕には
それは、とても遠くに感じるんだ
それはまるで
壁に突き刺した
針の穴から
壁の ....
想い出が散らばる机の上で
昔の色で塗られた 地図を広げよう
君が指す国の名を 僕が当てて
僕が当てた国の言葉を 君は流暢に喋って
僕達はあまりに小さい国の中に
未来を詰め込むんだ
....
夢は人であり
人はまた夢でもある
風は詩であり
詩はまた風でもある
絵は文字であり
文字はまた絵でもある
生は死であり
死はまた生でもある
音は色であり
色はまた音で ....
カフェの窓辺の席
ぼんやりと外を眺めてた
交差点を行き交う人々、車
ガラス越しに
水族館の魚を見ているよう
水族館の魚たちも
人間たちをじっ ....
真昼の空に白い月
目をこらさなきゃ 見えないの
目をこらしても 見にくくて
まるであの人の心、みたい
真昼の空に白い月
白い空の白い月
それは
見えないけれ ....
この手に触れてはいけない
この手は世界をつかむ手だ
この手は大きなことを成し遂げる手だ
おまえを抱きしめるためにあるんじゃない
この手に触れてはいけない
この手に触れてはいけない
この ....
八角形の小箱は
ブルーウォーターで満ちていて
覗き込めば
ぶちの鞠が回転している
それは
滑らかな哺乳類の群れだ
あるいは
みるく色の
貝類の
ひとかたまりに
溶けて
....
想像力の無い頭を絞り出す
せっかく三十編近くも詩を書いたというのに
こんな出だしじゃ身も蓋もない
自分の限界を背中で感じている
はぁ やっと楽になってきた
ここまで書ければあとは ....
僕の眼に
「何か」は
あるだろうか?
君の心を奪う
魅力的な「何か」が
僕の眼に・・・
僕の声に
「何か」は
あるだろうか?
君の胸を高鳴らせる
素敵な「何か」が
僕の声に・ ....
この涙が途切れたら
もう一度、前を向いて歩き出す。
前に進む気がある限り
きっと 人は
何度でも立ち止まることを許される。
泣いてもいいのだと、
もっと 声を上げてもい ....
泣きたくなるくらい、きみのことが好きなんだ
そう言うと貴方は本当に涙をぽろりと零した
それはきらきらと輝きながら貴方の頬を伝って
静かに私のおでこに落ちた
そんな貴方に抱き締められ ....
天使のような笑顔
鈴のような声
マシュマロのような頬
世界は君を中心に回っている
太陽は君を照らすために昇る
時間は君をより美しくするために進む
君は祝福さ ....
昨日と今日の境界や
夜と朝の境界は
どこにあるのだろう
ふと目を開けた瞬間
朝という今日がそこに待っている
夜という昨日を忘れてしまったかのように
本当は混ざり合っているのに
....
疲れているときに
「疲れている」と
言える幸せ。
泣きたいときに
涙が出てくる
という、幸せ。
孤独を感じられるほど
隣に誰かがいる
という、幸せ。
....
なぜもっと
気づいてあげられなかったのだろう
この花は綺麗に咲いているのに
葉は傷ついている
なぜもっと
気づいてあげられなかったのだろう
あの空はとても青いのに
空気は汚れている
....
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