鶴の一声歌うよりも

雀の千声歌うんだ

天まで届け この唄届け



鶴でなくては駄目ですか



束になってかかっても

ただ空しく 響き渡るは夢の夢

それでも  ....
里芋畑が広がって
鰯雲が流れていく

無限の時の
流出は止まず
魂を抉るような
遠い記憶の残響が
耳朶に木霊し続けている

里芋畑が広がって
鰯雲が流れていく

今日も、また今 ....
終わりに向かう旅の途中は
まだ数えきれないハードルを残して
越えてきた時間の上に座った
安心よりも不安を拾った

あなたの身体が私の心を
抜け出す速度で擦る消しゴムは
柔らかい輪郭をぼか ....
山道の石の沈黙を見たことがあるだろうか
ぎらついた欲もなく、うたう術も持たず
息を吐くこともない
おそろしいほどの年月を沈黙で費やしてきたのだ

いっとき降りやんだ雨と
鈍痛のような、 ....
その頬や唇を
めくるような

呼吸をずらして
音に酔っている

溺れた光に
名前があるなら

瞼の上で
留めるホッチキス
悲しいニュースが朝を囲んでも
カーテンを開けてコーヒーを飲む

いつもと変わらず動ける体は
関節の音を置き忘れた後

いただきますと合わせた両手を
祈りに変えて目を瞑る時間が

遠く ....
狂い咲く雨は箱庭を濡らし沈める
くちづけの後の小さな虹が
知らない町を燻らせて
しらずに踏み潰した蟻が
わずかに軋んでいる
体温でむすんだ小さな手が
知らない誰かと角を曲がる
箱庭をおろ ....
硬い雨がスライドして
扉が開く次の日は
晴れです
うれしいことに

やって来た僕たちの
海岸も晴れで
海が雲の円形を繋ぐ
風が雲の鎖を散らす

僕たちの指は
空を三角や四角に飛び ....
強い強い風に額が切れた
あっという間に滲んでいく中で
あの横顔だけはっきり見えた

強く強く押されて柔らかいものが出ていった
あれがハートというのなら
今ぼくを動かしているものはな ....
途中で噛んだ
飴と同じものが

夜空で輝きを
忘れないから

晴れた日は
たくさんの包み紙を

並べて見ている
銀河のように
あらゆるものが

ゴミと化した時


ぼう然として

ただ涙だけが

こみあげてくる


大切な思い出が詰まったものを

助ける事ができなかったくやしさが

涙となって ....
優しさの中に答えがない時
イルミネーションの電球を外し
空振りをしたバッターに捧げる
明るい光は未来じゃなかった

約束をしようと破った言葉
鍵をかけても歩いてしまうから
この身体が熱い ....
ありふれたあなたの指先が
遅れてきた春先に触れている
今日も
曖昧な言葉で
あやふやな言葉で
愛は語られ続け
朽ち果てるのを待っている
同じものを見ていたはずなのに
あの時、あっ、 ....
柔軟剤が甘く香る場所を
避けるようにして葉が落ちてゆく

横顔でしか言えなかったことは
きっと誰にも伝わらないだろう

制服の黒に埋もれるトンネル
シャープペンシルの芯が折れると
繋げ ....
アルミ弁当箱の中で折れた
白い腕と脚には触れないでね

痛みが通り過ぎて楽になれば
心を守るのは包帯よりも
明るい色のリボンが美しい

鏡に映る姿を確かめて
踊る時間は蝶のように結ぶ
 ....
人の視線や
街のサイレンが
神経を尖らす
コンパス回し

中心のズレた
指輪のままで
鏡のない世界へ
行きたくなる

例えばそこに
森があるとしたら
外した指輪を
頭上に乗せ ....
大切な人の
名前を呼ぶのに
心までは
短縮できないから

声を出す前に
星の周りを
何度も回り
光に慣れるのよ

いつもより高い
場所にいる気分

後ろ姿に
骨を重ねたのは ....
ノックをする度に爆発してた
黒い宇宙から流れる文字を

生かすものと殺すものに分けて
美しく見えるようにしなさい

僕等が望んだ芸術のために
握り合ったのはナイフかも知れず

残され ....
風はプールを波立たせた
濁った水底には幾人もの女が沈み
ゆったりと回遊している
着物の裾を触れ合わせながら
言葉も交わさずに







青いゴムホースで縛られた家
血管 ....
来世のさきまで雨が降る

来世への階段まで水があがる

あなたはじぶんがきれいだと知っているのか


カーテンから白いひかり

うごいちゃだめよとまっすぐ怒られ

庭にでて呆然と ....
ざわめきの外に取り残された
ストーブの匂い何を焦がしたの

長靴を脱いで履き替えたブーツ
その高さまで減らない思い出は
缶コーヒーのプルトップを引いて
魔法みたいに飛び出す泡のよう

 ....
ビワが妖精の意思を咲かせる
愛しているから心配しないで
春まで眠るからノックしないで
甘い果実の中で目覚めるまで
あなたの指が触れるまで
ああ舞い降りる雪は麻酔の香り
少しづつ泡立てた
雲をたくさん集めて
妖精が空を洗う
石鹸の香りが
雨で流され土に染みる
やがて花の匂いになり
庭にいたあの人を思う
朝日の声が聞こえたら
おはようと言いましょう
朝日は嬉しいのです
たくさんの人に逢えるのが

夕日の足音が聞こえたら
ありがとうと言いましょう
夕日は祈っているのです
明日もあなた ....
グリーンアップルがひしめき合う
果汁の滴る林檎の街だ
ぐずぐずに崩れた果肉は羽虫を呼ぶ
その絵が飾られている車窓
息がガラスにあたって
白くくもる
湿度が上がっていく静寂に負けて
音楽が ....
夢が降る。

夢が降って
好きになる。

夢とは
なになんだろう?

人が泣く。

怖くて怖くて。
ただじぶんの心を
差し上げることが。

怖くて、怖くて。


 ....
 
 意思のない言葉が飛び交う中で

 自分の発した言葉をかみしめる

 交差点も曲がれない

 直進すら迷ってしまう

 手から離れた風船のように

 行き先のない言葉がさまよ ....
点線のように
切り取られない
その形をまだ
誰も知らないの

下書きみたいな
心をはみ出し
飛び回る日は
また別行動だ

何よりも高い
場所から見ている

小さな買い物
大 ....
さよならは綺麗だったね。
少し季節がおとなになるような、私達にだけ吹く風だったね。
だけどそんな風を、私は知りたくなかったよ。
美しく物語めいたさよならなんか、別れとの出会いなんかいらない。
 ....
いつか天使に
羽根が翼になるように

そうなればと
天使に恋をした妖精は
こっそり見つめてる

天使の鈴が咲いたら
たくさん届けよう

綺麗な鈴の音をぶら下げて
クリスマスの ....
1486 106さんのおすすめリスト(3936)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雀の声拾い集めて- もっぷ自由詩3*19-10-27
今日も- ひだかた ...自由詩619-10-27
彗星- ミナト ...自由詩2*19-10-27
沈黙- 山人自由詩6*19-10-27
KISS- ミナト ...自由詩219-10-26
キッチン- ミナト ...自由詩219-10-26
すいせい- すいせい自由詩419-10-25
硬い雨がスライドして- オイタル自由詩119-10-25
鉄塔とマシュマロ- カマキリ自由詩519-10-25
- ミナト ...自由詩2*19-10-25
ドロに埋もれた毎日- st自由詩519-10-25
時の声- ミナト ...自由詩119-10-25
春先- たもつ自由詩619-10-24
頬杖- ミナト ...自由詩119-10-24
- ミナト ...自由詩219-10-23
魔法- ミナト ...自由詩219-10-22
告白- ミナト ...自由詩319-10-21
ボールペンの詩- ミナト ...自由詩319-10-20
通り魔たち- 春日線香自由詩319-10-19
来世への階段- 函館ドラ ...自由詩219-10-19
旅立ち- ミナト ...自由詩119-10-19
枇杷の妖精- 丘白月自由詩119-10-19
雨の日に思う- 丘白月自由詩319-10-19
愛の祈り- 丘白月自由詩119-10-19
夏空- 日々野い ...自由詩219-10-19
瞳の言葉- 立見春香自由詩419-10-18
そうですね- 佐白光自由詩4*19-10-18
- ミナト ...自由詩219-10-18
さよならをしたくなかった- 水宮うみ自由詩3*19-10-18
クレマチス・ピクシーの妖精- 丘白月自由詩119-10-17

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