シャッターを切るよう
指で切り抜く仕草

ゆっくりと人差し指で
黄金比率を探してみる

無数の頂点を結んでいくと
地球の作り方がわかる

とどめられないものだから
測ろうとするけど ....
夕方色したセーターを
柔らかく羽織った女の子
ガラス玉の眼は水色で
悲しい程に深く澄んでいる
何もかも

灰に侵されて


ここ都の西
東京タワーの見える 丘陵は包まれて

驟雨に煙り
高層ビルは霞んだ

遠く 近く 雨垂れの音は
軽い放心に誘うから


純潔の水 ....
ぼくに幸せをくれたきみに
どれだけ返すことができるだろう?

きみがそこにいてくれるだけでほんわかで
冬でも春がなってしまうよ

きみが微笑ってる姿は
どんなあったかい景色より幸せで
 ....
僕達は容易に 
たくさんのものを失ってしまう
取り戻す事のできないものですら

時計はその時を
刻み付けたまま沈黙している
瞼の裏に
残響だけを刻み付けて

無くなってしまったものを ....
確かなものが欲しい、と泣いた


そんな日々には

野良犬たちも

たんぽぽも

いつもの帰り道さえ

他人だった





君の小指と僕の小指を何度絡ませて

 ....
たんぽぽの
綿毛の浮力で生まれた
子供たち

あたらしい夏を追いかける
その先の
風に乗って

走っても
走っても追いつかなかった
今は春の終わり

見たこともない土地の空
 ....
強い風が
いろんなガラクタを
吹き飛ばして残ったのは
からっぽの青空

どこまでも視線を
深く高く運んで行けそうな
純粋な空色をたたえた
からっぽの空

からっぽの空から
吹き下 ....
雑居ビルの中にある小さなライブハウス
彼女が鍵盤に指先を下ろした瞬間
スタインウェイは真っ直ぐに彼女を見つめた


たたみかけるような熱い音の重なり
スタインウェイと彼女の間には
透き間 ....
{画像=080518024305.jpg}
疲れた後の浅い眠りのように
私を誘う女の手よ。
私を誘わないでくれ、
私は弱き男なれば。

死の後の深い眠りのように
私を見つめる女の目よ。
 ....
"祭日。陰り"

Kの日記の最後
その後の唐突な終り
無造作に切られた
電灯のスイッチのように
Kは消滅した
何の感慨も残さなかった終り

"共感する& ....
街なかで白い小鳥を配っていた
籠に入ったたくさんの小鳥を
小鳥配りの人が要領良く配っていく
受け取らないつもりでいたのに
いざ目の前に出されると受け取ってしまう
わたしが手に取ると
それは ....
ひたひたと波
わたしの側を通りぬける雪
布一枚の盾で身を守り
声ひとつの剣を構え
この足はあなたの紡ぐ文字を踏み、
手は己の言葉を振り払う

籠の月は美しいのですか、
声はもろい剣のよ ....
息つぎは上手じゃなかった
あるものないもの欲しがって
白く滲んだ指の隙間から
空をめがけて投げてばかりいた

例えば優しくしたくって
だれかに優しくしてほしくって
地球が ....
初めは小さな湧水だった

流れの始まりは
始まりの音
川の変奏へと

流れる川の音を
聴いていると
行く先々で
音が変わる

一人
 佇んでいる
二人
 柔らかなやり取り
 ....
大雨で
強風で
桜の大木が
折れる。

栄枯盛衰
古いものはすたれ
新しいものが
栄える。

若者は
老人を
馬鹿にする
何も知らずに

カッコをつけ
人を傷つける
 ....
葉っぱたちのとがったきっさきをさっきから風がはげしくゆらして
じべたに並べられた各種弾頭のことを考える
雨上がりのひんやりとしたゼリーのような中を
ゆっくりと自由に空気を押しながら
あたしは記 ....

まだ冷たい風に吹かれ
空を見上げたら

白い風船が
力を使いきり
はらりはらりと私のもとへ

糸の先には
まあるい花の種
育ててみようと思いたち

長旅で疲れたであろう種 ....
                   080515





ゆるやかな坂を少し下ると
いつのまにか
なだらかな丘が出来ていた
防災無線のアンテナも立っている
狭い階段道を登り
 ....
とおくで声を聞いた、
少しだけ厚い雲の下
足を止めその先を探す

   *

意味なんてなかった
ただ身体が伝えようと
やわらかな 部分に


{引用=ずっとずっと、とおくにいる ....
私の中に
巣喰うもの
恐怖を煽って
私の体を
支配しようとする

私の首と
私の心臓を
つかんだまま
離さない
指先から
消えていく
私という存在

呪縛
今も消えない
電車の窓を震えるように水の玉が流れていく
ピアノは旋律を増して世界を高ぶらせ
その中で私は窓を這う水玉を見つめている

世界は私に嘘をついている
本当は私は深い溝で取り囲まれ
溝の中に ....
おもいおもいおもい重い、

髪の毛を切って体重をへらして食べたものは全部吐いて
爪は限界まで切れ涙は流し尽くせ
服は脱いで心の中身は叫んで喚いて追い出して

それでもまだ重い

軽くな ....
歩みを止めて
立ち尽くし

しゃがんでしまった

立ち上がらなきゃ

そう思うけど
思えば思うほど
立ち上がれない



いいジャンプをするために
そうだ
いいジャンプす ....
雨の日の通学路には、原色の花が咲く
赤や青や緑の花が、水しぶきをとばしてくるくる回る
根っ子もやっぱり原色で、水たまりに勢いよくとびこんだり
雨の日は楽しいね
向こうから別の花がやってくるよ
 ....
魚が潜って行く絵だ

深海ではないような気がする
かと云ってこの頭の中だけではないのだ

大きな

魚ではない
小さな魚の大群でもない
どちらかと云えば弱者でありたい

大義名分 ....
                 080513





水色の空に雲が流れ
時間が止まっているようにも見える
体育館では
子供たちが遊んでいる
にぎやかな声に
忘れかけた記憶 ....
風船
たくさんふくらます

ぷうぷう
ふうふう

赤や
黄色や
青色や

マーブル模様は
お気に入り


全部自分でふくらます

今日のお天気よりも
私の気分が軽いか ....
空のすみずみまで血はめぐり
いつもの午後が
今日も静かにあくびする

ふと目が合って
空の心臓が
止まりそうになった

手を繋いで歩いたら
真っ赤な大きな心臓が
名残惜しそうに ....
激しさの夜を覚えているかい?
立ち止まる君はうすい雨に濡れていた
月が照らしてた
灰色の月がそっと

流れゆく雲は魚の群れのよう
風の音は映写機のようにまわり続けて
吐く息は花のように咲 ....
1486 106さんのおすすめリスト(3936)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ぼくのつくりかた- たりぽん ...自由詩708-5-21
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浄雨- アハウ自由詩408-5-20
きみが好き- 夕焼け空自由詩4*08-5-20
- rabbitfighte ...自由詩20*08-5-20
朧月- COCO自由詩15*08-5-20
たんぽぽの行方- 小川 葉自由詩308-5-20
青空- kauz ...自由詩9*08-5-19
音の回廊- 渡 ひろ ...自由詩22+*08-5-19
独りで居て- beebee自由詩10*08-5-18
きょう- フクスケ自由詩208-5-17
できごと- 小原あき自由詩34*08-5-17
- 湖月自由詩2*08-5-16
かなしみにしずむ- 春日自由詩8*08-5-16
野川- フクスケ自由詩5*08-5-16
若者- ペポパン ...自由詩6*08-5-16
夏至- モリマサ ...自由詩28*08-5-16
通過- 舞狐自由詩7*08-5-16
防災無線- あおば自由詩5*08-5-15
ひみつの散歩道- こゆり自由詩9*08-5-15
呪縛- 春日野佐 ...自由詩3*08-5-15
溝を見ている- 小禽自由詩308-5-14
重さ- 湖月自由詩2*08-5-13
そうなんだ- 舞狐自由詩11*08-5-13
通学路の花- rabbitfighte ...自由詩608-5-13
イクトゥス- よしおか ...自由詩6*08-5-13
水の空席- あおば自由詩22*08-5-13
風船ふわり- 舞狐自由詩6*08-5-12
空の心臓- 小川 葉自由詩508-5-11
ある夜から- jin自由詩308-5-11

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