育まれた命が
今はまた別な
少し大きな動物を
育んでいる
なき声は言葉であり
懐かしい響きでもあり
意味はまだどこか
はるか遠いところにある
育まれた意味は
やがてまた別な
少し確 ....
根を張れ
根を張れ

川底で流されるようなやわいのじゃ駄目だ

コンクリートの片隅に根を張れ

目の前を誰かが通り過ぎていっても
根を張れ

土に埋まって見えなくなっても
根を張 ....
暗闇に光る君の瞳
影から影へ移る君の姿
君は夜に生まれたから
そのまま夜を身にまとい
ひとり息を殺して闇を行く
夜は君の姿
闇は君の心
影は君の名前
そして沈黙が君の言葉
けれどそん ....
冬を待つ秋の夜空は冷たくて遠い
冷えた思考は昼間を忘れ
誰かを想う ただそれだけで

思い出すのは笑顔と感情
嬉しいと笑うあなたを感じ
嬉しいと思い私は笑う
春夏秋冬の季節はなくて
思 ....
晩夏の草むらに足を踏み入れると
かわいた空気がひび割れて
よれた、真っ白いシーツが敷かれ
見たことのない男が横たわっている
あばらの上には、何本もの{ルビ径=みち}があり
そのどれもが、わた ....
空 オレンジのカーテン
倒れこむように暮れてく街
夜に馴染もうとする
窓の三日月が悲しいな

目が回りそう
くるくる回る世界の色に
変わらなきゃその色に

寂しさたとえれ ....
単線の始発に乗り、
誰もいない車両に一人きり
私はそっと小さな町に背を向けた。

振り切った家族の手とか
待っている恋人の顔とか
浮かんでは消えていく。

やっと始まっていくのだと
 ....
 
 
ノスタルジックな夕陽に
息を吹きかける
 
(あかね、
 
呟いては繊細に笑い
凝りすぎた肩をぐるりと回す
 
過去の残像より
今の空のほうが余程親切で
おーいおーいと ....
いつか
消えるときが来るなら
雪みたいに
消えたいな

水になって
風になって
透明になって

ずっと
君のそばに居続けたい
外から
窓を叩いている
さむかぜが吹いている
部屋のなかで
ふくらんだふうせんが
飛んでいる
鍵はかかっている
入れる扉もない
窓を叩き割ることも
思いつかなかった
ふうせ ....
遠く 霞んだ 景色
するりと ほどけた 君の手

彩る 季節数えて
重ねた 暖かな色

何処かで 狂わせた線
冷たい 額縁の中へ
閉ざした

繋いだ日々 切り離した 絵画 ....
見上げれば透明なアクリル
水色の水彩絵の具
四時間後の空
連れてきたアキアカネ

薄く積もった白
描くのは乙女の髪を梳く風
乗せられてきたあえかな鈴の音
今や懐かし夏の日 ....
この道は
君のカーナビには存在しない
私たちは海の中を走っていると言う

海の中の
あるのに無いという道を
私たちはただ進む


夜は飛行機をどこに運ぶのだろう
温かな ....
若葉が芽吹いた時の
頬の熱さを
私は今も未だ
忘れずにいる
 
瞳孔を徐々に開く
その過程の間で
視界が緑に染まるのを
見ないふりをして
 
 
気管をゆっくりと
狭めていく、 ....
1.
人生の岐路に立って初めて
選択することの怖さを知る
安定を叩いて確かめるのは危険すぎるから
どちらが正しいのかはわからないけれど
脆弱な片方の道にふわりと足をかけ
反対側の道を叩き壊 ....
白いノートに降る
碧い文字達

白い余白に込められて

文字を持たない 言葉達が


静かに

静かに

密やかに


奏でられる

その時を

   待っている ....
今日は静かな雨
君と焚き火をしよう
やさしいぬくもりでは
凍えてしまう夜だから
黒松の薪なら
煙は雲まで届くだろう
そしたら湿り気の凝集で
雨が雲から
絞り出される

だから焚き火 ....
寂しいのです。

一人だから寂しいのです。

寂しいのです。

一人だから寂しいのです。

海を 小高い砂丘から 座って見下ろすような

そんな寂しさ。

私の海には何も浮かん ....
小さな旅をした
友人の見舞いに

体の力が入らない休日の午後の旅

特別快速で2時間 
刈り取られた田畑が続くぼんやりとした旅程

痩せた友人が微笑んだ
もう大丈夫だと

目 ....
もう
この気持ちを

置き去りにして
歩き出さなければいけない

わかってる

とっくに
さよなら
だったってこと

向かうべき道は
どこかもわからずに

今は真っ白な霧 ....
夜空を見たら
牛車が空を飛んでいた
月に吸い込まれるよう
かぐや姫が帰るのだろう

生まれたことはきっと幸福で
この地球もきっと美しい
そこに苦しみがあったとしても

街並みの家を見 ....
留まってなどいません

無意識は
思いのほか器用に
出来事を描写しています

悲観に暮れようが
宙を浮いていようが
現在進行形に変わりありません


停滞などしていません

風にそよぐ景色を追いながら ....
いつもの笑顔じゃなくて
落ち着いた笑みを浮かべて
紡がれる言葉には
貴女の決意が見えたの

船出が近いのね

一緒に笑って
一緒に泣いて
たまには喧嘩もして
すぐに仲直りして
 ....
ベランダで
煙草をふかして
星を見ていると
男って悲しい生き物だと
僕は
思う

君の瞳に
かくせない色を
見つけたとき
君は
黙ったね
女ってせつない生き物だと
僕は
思 ....
らくだ
らくだ
月夜のらくだ

らくだの黒目は何を見る
地平線の果てまでも
星明かりのみ

らくだ
らくだ
月夜のらくだ
かなしみもよろこびも
おまえには見えるのかい
桔梗のむらさきを聴く、と
夜の二歩手前が
どこまでもやわらかな鎖で
約束と小指を繋ぐ

硝子の鉢に浮かんで
むらさきは、鳴る
秋ですね と
ただそれだけを告げるために

桔 ....
都市は
石と風のコントラスト

開けきった 窓から
円形の空のしりぞき

視線は永遠を求め
白い雲を追う

近くに目を落とせば
中層住宅・オフィスビル
ガラスが日に輝き
祝祭の ....
そそとして差し出される菊花
苦しみを経たのちの安堵のように
わたくしのからだの深みから
心の深みからも香りは立ちのぼる

気がつけば時雨
寒さ益す時雨の屋根打つ音が
薄闇をつつむ部屋の隅 ....
人間の「芯」を知りたい 触れたい
そして でかい人間になりたい
今も過去も含めた世界を知りたい
そして
冒険をしたい
全力で生きたい
カッコつけたりせず
小さいことを気にせず
 ....
      
たった三年で別れが来ると知っていたなら
私の全てを賭けて
貴方を愛したのに…
      
あの日から一歩が踏み出せなくて
流す涙すら枯れ果てて
行き場の無い哀しみだけが
 ....
1486 106さんのおすすめリスト(3935)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
少し大きな動物- 小川 葉自由詩2*07-10-17
- 中町あき ...自由詩507-10-17
黒猫- 未有花自由詩12*07-10-17
冬待ち空- がんも自由詩307-10-17
径(みち)- 望月 ゆ ...自由詩20*07-10-17
黄昏カメレオン- azure_garden自由詩607-10-16
藍色の空- Souko自由詩307-10-16
- ゆるこ自由詩607-10-16
透明になって- ゆうと未詩・独白2*07-10-16
レコードの針はとまり、- カンチェ ...自由詩807-10-16
『an_old_picture』/歌詞- しろいぬ自由詩207-10-16
あきいろ- 朝原 凪 ...自由詩507-10-15
セントレア- さくらほ自由詩7*07-10-15
緑色- 山中 烏 ...自由詩307-10-15
生きる- アキラ自由詩2*07-10-15
白い詩- Lucy.M.千 ...自由詩407-10-15
焚き火をしよう- たりぽん ...自由詩1107-10-15
いつかのいつか- 短角牛自由詩407-10-14
旅の思い出に- いねむり ...自由詩407-10-14
果てまで- 風音自由詩2*07-10-14
生老病死- いまじん自由詩3*07-10-14
小春日和- 見崎 光携帯写真+ ...2*07-10-14
風をうけて- 優飛自由詩707-10-14
無題- 渡辺亘自由詩2*07-10-14
砂の海にて- 渡辺亘自由詩307-10-14
「桔梗のしづく」- Rin.自由詩18+*07-10-13
都市- アハウ自由詩607-10-13
秋に-時雨の秋に- 音阿弥花 ...自由詩207-10-13
- 青の詩人自由詩207-10-13
再び巡り逢い…- @ショコ ...自由詩107-10-13

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