バスを待っている
時刻表をじっと見つめながら

赤いバス、青いバス、何本ものバスが通り過ぎて行く


もう日が暮れるのに
乗るバスはやって来ない


流れる風景、人影の中

 ....
制服のふたりがイヤフォンを分けて
同じ音楽の風に乗ったまま

片耳を横切るかすれた予鈴
真ん中でぶつかる裏声の歌

美しいものに触れるとみんな
お腹がいっぱいになりませんか

鞄の中 ....
もう
これ以上先には進めない
そんな行き止まりに遭遇してしまう
人生
その途上

その時々に前途を遮った崖や
道の険しさに
挫折する

たとえ
崖を跨いだ先にある空にこそ
輝く ....
わたしの道はどこまでつづくか
知らない

似ている
女の人の道なら
見えるかもしれない

それが
恋の道なら
良く見えるのかなあ

わたしの恋の道は
ダメだったから

せめ ....
こっくりとした
黄色の満月が

ぽっかりと浮かぶ
十月の夜

すっかりと冷えた
心を温める

まっすぐな光に
酔いしれて

うっすらと重くなる
瞼を閉じれば

しっかりと ....
母の手は魔法使いのように
何でもできた

欲しいものを
何でも作ってくれた

「母の手の中の林檎が
うさぎになってゆく」

いつも傍で見ていた
幼いわたしを思い出した、朝
滑り台を逆走するような
登り坂の多い道を辿れば
遥か向こうで石を積み重ねた
表彰台が見える気がしてた

頂上までの距離が分かっている
山よりも人生は高い場所を
目指しながら鎖を打っていく ....
僕は責任逃れのために
何度も嘘をついた
巧妙ではなかったけど
バレないように知恵を使って

きれいな言葉を沢山知っていたから
たくさん汚く使った
そのうち無くなっちまうさ
汚れてな ....
圧縮された恋心を
解凍できる人は
ひとりしかいなくて

私はずっと
この人を待っていた

確信に近い裏声で
お邪魔した耳元が
震えるから安心できた

足の指でティッシュを
掴む ....
落ちる雨が洗い流すものは
インディゴのデニムと軽い約束

目尻に溜まった雨粒のうちの
幾つかは涙でできていたけど

指先の温度計が感じる冷たさを
手袋みたいに白い息で包む

夜の繁華 ....
絞り出すように
言葉を紡ぐ

賞味期限のない
ケチャップみたいに

延々と垂れ流し
血液と合流する

赤い眼差しが
落とした

樹形図が伸ばしていく
枝の数だけ
生まれる言 ....
ぼくにもキミにも二つの人格があってさ
二重人格とかそんなんじゃなくて
星のゆりかごに揺られながら
人は二つの人格をそこで宿すんだ

ぼくにもキミにも二つの人格があってさ
二重人格とかそんな ....
夕方に起きて悔やむような日は
寝癖もカーテンもそのままにして
やがて訪れる朝の光を
毛布の裏で受け止めるだろう

透明な短冊を抱きしめて
夢の中で願い事を書いた

息を吹きかけると消え ....
君にミモザの花束を
僕等の揺るがぬ友情さ
美しく風に揺れる
君の耳飾りと同じ色

君にミモザの花束を
僕の密かな恋のせて
君の腕の中で香る
花束の短い命を想う

君にミモザの花束を ....
木片の内には像も形もない
{ルビ自=おの}ずと示す雛型も
なぞるべく引かれた線も
一つの像が彫り出された後で
木片はその内部に
一つの像となりうる可能性を秘めていたと
言えるだろうか
限 ....
南の空気を孕んだ雨が止んで
少しずつ
本当に、少しずつだけれども
春は近づいて来る

三寒四温

その時期はもう
過ぎてしまったが
今も四つ進んで、三つ戻りながら
春は、確実に近づ ....
目に見えないから
余計に 酷くなる

痛い 痛いと
必要以上に 騒ぐ人

ジッと堪える人
的確に 表現する人

それぞれの傷の大きさは
測れないから

比べることなんて ....
春の詩に横たわり
彼女は風をみている

かすかに光る幻想が
朝の背骨を捕らえて


少女は女になろうとしている

儚く纏った傷を
すんなりと脱ぎ捨て

{ルビ乳房=ちぶさ}の ....
君は我慢強いんだな
みんな幻想を視ているのに
話を合わせて
なんでもないように

恵まれていたようだね
容易く称えられて
ひとりでも大丈夫だからと
それでも謙らずに

憧れに惜しま ....
どうどうめぐり
かもしれないけれど

あてもなく
歩けるヤツなんて

たぶん会ったことないはずだ

あてもなく歩けるヤツは
気がチガっているはず

あてがないならそこにいるはず
 ....
僕は何が本当で何が妄想か分からない
本当だと信じてることがもしかしたら妄想かもしれない
ああ俺は統合失調症
今までの全部良くできた妄想だったのかもしれないな

死んでしまいたい
君のことも ....
相合傘は理想
であるがゆえに蔑視している
一人で持てないなら持つなという思想が
魑魅魍魎跋扈する夜を渡りづらくする
ただあなた一人傘を持っているから
重力にそんなに苦労するのだ

あなた ....
煙草の匂いが季節によって変わることは知っている
換気扇の下で走らせていた激昂の卵を抱きながら
燻らせていた頃が懐かしい
雨の知らせも感知しながら忙しい細胞たちと共に
煙にしか見えない守護霊 ....
丁寧な暮らしにあこがれる

朝日と共に起床、
水でぱしゃぱしゃ顔を洗って、
寝間着を脱ぎ捨て、
ノーメイクで火を起こして
朝食をととのえる

ほうきとちりとり、茶殻で掃除したら、
お ....
雨が降るような夜

誰かのために祈るような夜

あたたかな夕日

しあわせの時間

血脈や生き霊に斬ったはったされている


寄る辺ない男気につどう

切実な渡り鳥たち

 ....
どうしても見つけられなかった
理由を君は見つけたんだね

そんなささやかな
ありふれた
大切なものを

長い間探していたことにも
ついに見つけるまで
気が付かなかった

母さんも ....
花のように
きらびやかに
芳しく
そんな風に
魅せられたら

君のために
それをするのは
誰かの後追いでしかない

僕の表現が
君に響いた時
はじめて
安心出来る

でも ....
今と昔では生活環境が違うけれど綴る詩は
今も昔も相変わらずな内容で
けれど、それでもいいんだと思えるようになったのは
きっと歳を取ったから

気がつけば自ら自分の時間を止めたあの人より年上に ....
目を覚ましさまよう
喜びのない日々に
捧げてつかのま
息を吐く時間

世界は空っぽで
僕はその外にいる
外ってのは薄情な売春婦みたいなもので
出たり入ったりするけど
何かが生まれ ....
 どうしよう 明日の朝

 どうしよう 明日の昼

 どうしよう 大切な時間

 時間を無駄にしているようで生まれる嫌悪感

 どうしよう

 なんかしなくては

 どこか ....
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