思い出は

ぼんやりした
景色の中にあるよ

夏の夕暮れの
田舎の電車とか

色あせた自動販売機とか

誰かの白いシャツとか

それはどんな記念日よりも
心に残って消えない
 ....
マスクを外す
雨上がり 草木の匂い
白蝶の群れる木




{引用=風船}
パンパンに膨らんで気づく
出口のない恋はつらいもの
でも破裂はしない
いつのまにか萎んでる

ここ ....
 アスファルトに落ちる雨音を

 消し去る足音が聞こえれば

 傘を持つ私の手にあなたの手が重なる

 小さな傘を分け合う二人は

 時間も分け合い

 同じ道を歩いているはず ....
それは星に名前を付けただけで
宇宙の真理を解明したという
勘違いと似ていた

孤独はとてつもなく深い

何千年も
人類はその溝に落ち続けている

継続的にかかる重力が
人を盲目にす ....
  夕方になる
  しずかになる
  水をのむ


  みえているものを
  いま 思い出している
  喉の奥で きれぎれに疼く
  石のシルエット
  それは 似ている
 ....
三つ編みの先で書いた夢が
君に触れたら叶う気がした
ひと筆の間で宇宙が揺れて
頬に咲く花を見つけるよ
君の言葉が何度も聞こえた
幸せになりたいだなんて
透明な欲望が受粉をして
私の心に笑 ....
 音のない部屋の窓からしっとり濡れた庭が見える。
 泣き濡れた空に向かって紫陽花が優しく微笑む。
 ゆっくりと窓を開けると夏の匂いがした。
 季節が移り変わろうとしている。

 やがて誰 ....
静寂が平和の象徴にならない
何か焦らされているようだ

一日ただ祈って懺悔して感謝して
動かずにいる私には
することがありそうなのに
何にも見えないのだ

人間でいたい
今日もそう呟 ....
人を傷つけても欲しいものは
その後で自分を傷つけるから
ペンキ塗り立てのベンチみたいに
そっと離れるしかないんだ
今まで気づかないくらいに
愛や幸せを犠牲に生きて来た
誰かのせいにしたくは ....
たくさんの花に埋もれて
あなたは静かに眠っている
これから
遠く遠くへ旅立つあなたに
長い手紙を書いたから
旅の途中で読んでみてよ
ガタゴト揺れる電車の中で
いい時間潰しにはなるよ

 ....
人の世界では
何者かであらねばならない

そして僕は
何者でもない

先生
僕は

患者ではない
信者ではない
生徒ではない
担当ではない
愚民ではない

先に生 ....
ありがとうは命のダイエット
お互い孤独な日々を重ねることで
命が肥大してしまいました
お互いに足りないものを補い合う
そのたびごとのありがとうは
孤独ででっぷり太った命を軽くする
やがて命 ....
日常が狂わないように
ひとりでも君を愛せる
連続ドラマよりも多い朝
空腹がごちそうを探して
心に付箋をつけるから
僕等の未来は羽根で飛べる
間違っていてもきっと誘うよ
幸せはいつも休めな ....
夏に頭を齧られて縮んだ身長が
夢をロケットみたいに飛ばすよ
裸足で走れたら砂の中から君を探して
オリンピックでメダルを貰う
自分との戦いがいちばん辛いのに
いつまで我慢をするのかな
君にふ ....
ピアスを開けた時に
世界が見えると思った
痛くて痒くて重たいのに
僅かな可能性が揺れていた
誰かの真似をして来ただけで
変われるような気がしたから
歴史や運命を投げた穴に
光を通して明る ....
誰かと誰かが出会う場所
誰かと誰かが別れる場所
騒めきが空気に混ざると
手を振る仕草が綺麗に見える
旅立つ人も見送る人も
特別な気持ちを切符に挟んで
鞄にしまいたくはないから
同じ地図の ....
 君の顔

 横から見るのが好きなんだ

 正面からだと受け止めきれない

 君の眼差し熱視線

 素知らぬ顔で目を合わせるも

 応えられない今の僕

 どうして僕なんだ ....
ああ、赤い月だ

泡沫が話しかけるよ

気まぐれに


金平糖みたいなお星さまが流れたら

真鍮みたいな笑みを浮かべて

屋根の上

古いレコードみたいに

酔っぱらうん ....
バスに揺られて考えた
いつかきっとこの哀しみを乗り越えるため
大変な勇気を必要とするときが来る
その時になって慌てないように
私は今日も生きよう
生活を自分の物とし
生き生きと生きよう
 ....
ひとりでいるのに
ふたりでいるような
たゆたう心は休日のまま
夏が静かに燃える
新聞紙はないけれど
明日は確実にやって来る
ジリジリと焼ける太陽が
お尻を持ち上げようとして
東の方角に ....
なんでもない 大切な日々ほど
こぼれ落ちた時に自分を彩る色になる
そのことに気づかないで 歩く日々ほど
虚しいものはない

わたしたちは

言語を音以外で発することはできても
心に留め ....
木々の間
木漏れ日のスポットライト
侘びしく佇む牡鹿一頭

ニマリと笑ったような顔の『シシガミ』ではないけれど
彼もまた山の奥深く
帰路に着き
役目を果たすだろう

静寂から微動
 ....
君を思う時はいつも理科室で
ガラスのビーカーを割って来た
沸騰するたびに白くなる心
君色の星が名前を待ってて
僕にも呼び方が分からなくて
消しゴムで消えない朝みたいだ
何気ない空や良くある ....
途に茂る雑草は鋭く傷を着せる
潰れた眼では路面列車の先は見えない、
天は幾度も巡っているらしい、風の噂だ
乗り込んだものの行方は知らぬ
路傍の意識は遠のくことを知らない
白銀の舞が覆い隠す空 ....
斜光射し込む裏庭で
子供が一人うずくまり
紫に色づく紫陽花を
両手で触れながら
眺めている

うねる夏の夕暮れ
深まる闇

子供はやがて居なくなり
闇に包まれた裏庭に
紫陽花だけ ....
緑に鼓動をぶつけて
甘い炭酸でドキドキを割る
夏休みがロマンを抱くと
少し言葉が追い付けなくて
心だけが先に走っていく

僕は緑に倒されながら
短い文庫本の真似をする
次の季節が来るま ....
輝いている人を見ると
真っ黒なスピードで走る
追いつけやしないのに
世界は1秒ごとに笑顔を更新している
自信がなくなるたびに
小さく震えた声を
ハンカチで包む夜に会いたい
夢中になれるも ....
ふわふわ綿毛
飛んでいく先で
出会いを求めて
育む命に
明日を見て
 ハンドルを握りながらでも

 想いはあちらこちらに飛び回る

 チョット遅れてる

 心の中で交錯する時間交差点

 信号機が緑から黄色に変わった時

 思わずアクセルを踏ん ....
少しも
優しくないんだよ
私は
優しくなれないって
優しく出来ないって
何なの
優しさって努力なの?
違う
優しい人は
何も考えずに優しいんだよ
どうしようもなく優しいんだよ
腹 ....
1486 106さんのおすすめリスト(3936)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
逆光- ガト自由詩6*20-6-14
静かに乱れる呼吸- ただのみ ...自由詩5*20-6-13
雨粒- 佐白光自由詩2*20-6-13
星に名前を付けただけで- Fufu自由詩320-6-12
シルエット- 草野春心自由詩420-6-12
君色に染まる- ミナト ...自由詩320-6-12
音のない部屋- メープル ...自由詩5*20-6-12
静寂- 木葉 揺自由詩420-6-11
マイワールド- ミナト ...自由詩120-6-11
花葬- 卯月とわ ...自由詩320-6-11
たったひとつの強み- シホ.N自由詩820-6-11
ありがとう- 葉leaf自由詩220-6-11
エデン- ミナト ...自由詩120-6-11
白昼夢- ミナト ...自由詩120-6-10
閃光- ミナト ...自由詩3*20-6-9
- ミナト ...自由詩320-6-9
横顔- 佐白光自由詩1*20-6-9
メモ- かば自由詩120-6-8
無題- 渡辺亘自由詩320-6-8
太陽- ミナト ...自由詩220-6-8
人間力- ゆるこ自由詩320-6-8
ファインダーから、とある日の山にて- 秋也自由詩2*20-6-7
実験- ミナト ...自由詩120-6-7
- あらい自由詩120-6-6
推移- ひだかた ...自由詩520-6-6
evergreen- ミナト ...自由詩220-6-6
blind- ミナト ...自由詩320-6-6
たんぽぽの明日- 卯月とわ ...自由詩120-6-6
アクセルよりもブレーキを- 佐白光自由詩1*20-6-6
憧憬- ガト自由詩10*20-6-6

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