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北西からの冷たい冬の風
少し青空が覗けているけれど
私の頭上、分厚い雲はまだ去らない
大人だから、辛いときも耐えなくちゃ、ね

誰もなんにも言ってはくれないけれど
守られる前に守ってもらう ....
自転車で坂道を駆け下りて
夕暮れ前の公園を抜けていく
誰もいない遊園、鉄のにおい
藤の花がぱらぱらと
わたしの背後で落ちていった

同じかたちの宇宙が隣町にもあって
昔はよく友達に会いに ....
左肩が私の涙で
だらしなく濡れた
襟ぐりの広いシャツを着て
平然と煙草を吸う君を思い出す

例えばこの部屋の匂いを
消し去るものは何だろう

通勤電車の中で見た
風が変わるのを心待ち ....
また去年と同じ
桜が咲いたらあの公園まで歩こう
伸び過ぎた黒い髪を夜風にさらし
二人どきどきしながら、少しずつ触れ合った
そんなことを思い出しながら
この坂道を踏みしめ歩く、一歩、また一歩
 ....
1486 106さんのかのこさんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
曇りのち晴れ- かのこ自由詩310-7-21
藤棚- かのこ自由詩708-4-29
週末- かのこ自由詩507-3-21
キス- かのこ自由詩807-2-26

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