今日は寒いね
手をつなぐ口実
でも嘘じゃない
風は冷たく吹きつけるから
寒いのは本当

でも手をつなぐ為の口実でもある
誰よりも傍に居られるのなら
日常のどんな事だって口実になる

 ....
雪が降るように無数の愛が降る

語らず求めず大きな愛が降る

妖精は樅の木で待ち合わせ

花びらが降るように飛んでいく

バラの香りは小さな蝋燭に咲く

赤い炎が揺れる夜にあじ ....
哀しみが蓋を
閉じて転がる

苦い言葉を
胸に張りつけて

風は吹かない
光は裂けてく

汚れたTシャツが
邪魔だと怒鳴る

ここは真っ暗な
洗濯機の中

乱れた心が
 ....
つま先で立つと地面が揺れて
あらゆる命が追い越してゆく

足音や虫の音が触れる場所で
上を向いたら広い空の端に
糸口があって傷を縫えるまで
花が咲いてると訊いてみたくなる

お願いだか ....
さながら粉雪の如くに



枝から離れ舞い落ちる



音もなく



澄んだ気配の中を選びながら



音はなく



さながら春の名残花の如くに


 ....
彷徨い歩く

今日も

現の森を

消そうな歌声

蘇らせるために

でも 悲壮感は

希薄 なんだか

楽しい 遠足みたいで

スキップしたくなる

待ってい ....
新しい季節を連れて来た風

明日は何処(いずこ)へ吹いてゆくのか



透明な唄が聴こえる

果てしのない遠くから

あれは知ってる唄

懐かしい声で歌ってる



新 ....
薄暗い町になり
日も落ちないうちに
車はライトをつける
年季の入ったシャツは
悲しみを吸い込む

雨はスカイダイビング
それも一斉に
真っ直ぐに
特攻隊のように

果たしたかった ....
瞬きの瞬間に名前覚え
会うたびに癖を覚え
好きになった時の
あの心地よさと興奮は消えず

どうして忘れられようか
一度でも本気で愛したら
言葉の一文字さえ捕まえたい

嫌いになる ....
赤いキャンドルが
半分溶けて流れて
涙のように固まって
固まったまま泣いている

焦げた芯が
あの晩のまま
時間を止めている

二人で灯して
二人で息を吹いた
赤いキャンドルが
 ....
星が私を見ている
なぐさめてくれる

今日の終わりの中で
空耳のように
幾度と無く
宇宙から星の囁きが
降ってくる

宇宙が悲しみの
ため息を集めて
遠ざかってゆく

深 ....
モミの木が寂しい緑のまま
明日を指差す生き物だったら
お願いしますと配ったティッシュに
どんな息を包めばいいのかな

雪のコートが似合う夜だった

人々が持ち寄ったプレゼントと
ティッ ....
春は来るのでしょうか?
雪の降り初めに想います
積もる白さに溜め息混じり
寒い部屋で震えます

貴方は太陽のようです
温もりをありがとう
流れる調べ
信じるつもりで
何回も、何回も
 ....
雨降りの午後

日曜の午後

約束キャンセルの

電話が鳴った

私もキャンセル

したかった

とってもとっても

ちょうどよかった



雨降りのこころ

 ....
黒のお茶に半月浮かべて

トースターでパンを焼く

焼く順番で喧嘩になって

お茶の色で喧嘩になって

バターが切れたと泣いて

わめいて 子どもの朝が

船出する 半月が ....
耳鳴りが気になって眠れない
そう言う君の耳に自分の耳を当てて
同じ耳鳴りを聞き続けた

あれしたい、これしたい
語り合う夢はまだまだある
この年になればいっそのこと
実現しない無 ....
真ん中に大きくて変なオブジェがあり
周りには遊具がある
女の子は親とブランコに乗っていて
男の子たちはサッカーをしている
老人はベンチで佇んでいる
バーベキュー禁止という看板がある

じ ....
薄いところから
濃いところまで

グラデーションは
絶えず動いている

置いてきてしまえ
その寂しさを

色の境界で
心を抜かれて
ひとりになるから
空は自由だ

連れてき ....
閉店後の園芸店は
花達がゆっくり休む時間

子猫がやって来て
色とりどりのジュリアンに
話しかけた

子猫は言う
僕は自由だよ
どこでも行けるんだ

みんなはずっと
ここに ....
宇宙の公園にいるみたい
あなたのまわりに
星だけが浮いている
すいこまれてしまいそう

あなたは優しくささやいた
ずいぶん待たせたね と
その言葉だけで
私はふるえがとまらない

 ....
狭い喉に光を乗せる時は
ふるいにかける前の言葉でも

ガラスの内側で温めるから
飴玉みたいに転がっていく

痛くはないかいただ信じている

胸の高さに集まる思いが
アスファルトの道を ....
負けちゃった
あの人はいつも
自分でいられる

何を言っても
誰を選んでも

どうしたらいい
比べるたびに
笑顔が減っていく

何を忘れても
誰を憎んでも

今日は許して
 ....
はじまりの海は遠浅で
かなしむことをまだ知らない透明なさかなたち
約束したはずの場所を
ゆききする微熱の波
遠い遠い夢の話

記憶をいくつも交差させて
分かれ道をまどう
ひとりあそび
 ....
とっても温かい海の中で
私は笑っていた
優しい母に抱かれて

泣いて生まれたけど
涙はまだ無い
涙の海にいたというのに

温かい涙の海で
私はすべてを
神から頂いてきた

 ....
妖精が毎晩ずっと
雷雨の夜も
凍る夜も
風が羽根を掴む夜も

いくつも季節を越えて
一つづつ運んでる
小さなバラの蕾を
ひとりぼっちの
あの子のポストに

あの子はもう一年も
 ....
長押しを続けるスペースキーが
溜め息の後で増えていくんだ

口を開けている白いノートに
イルミネーションが反射した夜
果物で手を汚すのが嫌で
透明な椅子に座らなかった

苦手なことが多 ....
珊瑚が恋しい

あの

海渡る風の音

心に響くまなつの思い出

珊瑚が恋しい

あの

海の家であった

水色ビキニの水着の女の子

珊瑚が恋しい

あの

 ....
夕日は海の底で
赤いイヤリングになる

人魚がクラゲに
似合うかしらと聞く

誰かに見て欲しい
波を超えると妖精になり
星の浜を飛んでいった

裸の妖精は恥ずかしくて
森のド ....
仕事帰りの車が
ライトをつけて県道を走る
朝の通勤時とはちがい
どことなく
開放感がただよっている
やっと終わったぞ
そんな声が聞こえてきそうだ

みんなの心の高まりを
動力として
 ....
冬の始まり秋の忘れ物

真っ赤な紅葉が
地面に寝そべり
手袋と間違われて
拾われる

掌に乗せる小さな芸術

手を温めるには
物足りないけど
目を休めるには
十分すぎる

 ....
1486 106さんのおすすめリスト(3936)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
嘘じゃない- 卯月とわ ...自由詩319-11-20
クリスマスローズの妖精- 丘白月自由詩119-11-19
エコー- ミナト ...自由詩6*19-11-19
空中遊泳- ミナト ...自由詩4*19-11-19
序曲- もっぷ自由詩1+*19-11-19
待っていて- もっぷ自由詩2*19-11-19
季節風- もっぷ自由詩2*19-11-19
薄暗い町- mmnkt自由詩319-11-18
冬のセレナーデ- 丘白月自由詩219-11-18
赤いキャンドル- 丘白月自由詩319-11-18
あなたを感じた夜- 丘白月自由詩219-11-18
if- ミナト ...自由詩2*19-11-18
- まみ自由詩2*19-11-18
日曜の午後、ひとりが已まない- もっぷ自由詩3*19-11-18
或る喜劇- もっぷ自由詩3*19-11-18
片思い- たもつ自由詩1219-11-17
公園- mmnkt自由詩119-11-17
絶対領域- ミナト ...自由詩119-11-17
花と子猫- 丘白月自由詩219-11-17
恋人を待って- 丘白月自由詩119-11-17
砂時計の詩- ミナト ...自由詩219-11-17
- ミナト ...自由詩219-11-16
バースデイ- 橘あまね自由詩7+19-11-16
涙が生まれた日- 丘白月自由詩1+19-11-16
恋する妖精- 丘白月自由詩319-11-16
空白- ミナト ...自由詩319-11-16
うみの底- 立見春香自由詩419-11-16
冬珊瑚の妖精- 丘白月自由詩419-11-15
金曜の夜- mmnkt自由詩2+19-11-15
手袋- ミナト ...自由詩3+19-11-15

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