母が苦手だった
僕のこと
何でもわかってるように言うから
イライラした

でも 
母と大喧嘩した日の夜
ムシャクシャして寝付けなくて
水飲みに降りた時
僕は 見てしまったんだ

 ....
ラウリ・ラパラは
松の木を削ったらしい

そいつから比べれば
なんてことない
作業の筈なんだが

   気がつきゃ
   にらめっこだ
   また
   やんわらかい
   バル ....
そういえば
愛していた名前を忘れました

みっともないなぁって
笑ってました

毎日毎日
ターンテーブルに向かって
韻をふむのです

そしたら
右と左が分からなくなりました

 ....
「年末、神戸の美術館にでも行こうか」
と、くしゃみをした

背後から語りかけてくる壁面
こんなにも長い時間
いまだ定まらない気持ちを抱えて
美しさに焦がれる空間

中国茶を飲むベランダ ....
私が知らない、あなたの息遣いがある
私が知らない人の前でその息遣いを
あなたは、する
固く組んだ指を解いて
代わりに軽く瞼を閉じて

あなたの裸体を描くことができる
その正確さにやるせな ....
思い出のクリスマス。

第十位
二十三歳のクリスマス。
お歳暮の配送センターでアルバイトをしていた。
朝のデパートの開店時間に合わせて、
そっちの方角にみんなでお辞儀をする。
馬鹿馬鹿し ....
一年間ご苦労さん
会社は黒字経営、そうだね

黒縁めがねの経理がうなづく
「黒子ながら経費節減に努力させていただきました。
昨今日本経済をマクロ経済学的に俯瞰すると・・・」

その御説は ....
投擲の技法は きしきし軋る
扉を開け放ち 敷居を踏み越える
その一歩の向こうに 何かの存在を
期待 期待――淡い――気体の
薄まりゆく 酸素の海の浸透圧を
白砂のビーチへ 辿る雪道
帰り途 ....
黄色の花は枯草に足元を譲り
冬の陽だまりが
影もつくらず
土に隠した春の気配を
内緒で温めている

霜を忘れた僅かな緑は
十二月の大気に身じろぎもせず
去年のうたや
 ....
部屋のキャンドルライトが
グラスをほのかに照らす
あとは二人が一緒にいれば
今夜は言葉はいらない

外の星空の光が
時間をかすかに止める
今は二人が一緒にいれば
今夜は言葉はいらない
 ....
サンタになる
と 義父が言ったのは 六十歳になったあたり
子供の頃からの夢だと言い
衣装をそろえ 駄菓子を買い込み
白い布など用意したので

義母は 義父用に衣装をつめたり
白い袋にした ....
眠れない夜は永い

幼い日のぼくは
またあの夜も物思いに耽る

取留めもなく溢れ出る
イメージとイメージ
その断片を渡っていると
ふとしたはずみで
不思議な世界へと迷い込む

心 ....
強い潮風吹きっさらし
遠くに涙飛ばしながら
海坊主を呼んでいる
海坊主よ
海坊主よ
聞こえているか

私が浜辺で泣いていたとき
海からお前は現れた
そうして私の隣に座って
すっかり ....
時は人に
偶然から必然を見つけ出し
破壊と建設を繰り返しながら
内容を形式へと変換させ
現実は理想を創り出す

同時にまた
現象と本質を見分けさせ
演繹と帰納を繰り返しながら
具体を ....
宝くじに当たったよ。
3億円ゲットしました。

僕の生涯賃金を一瞬で凌駕してしまいました。
今までの苦労はなんだったのでしょう。
昼も夜も休み無く働いていたのはなんだったのでしょう。
慢性 ....
今日太陽はその底に・・・
長い眠りを眠る日
冬至
もの皆 眠る 日
静かな一日 ほら遠く
赤子の寝息のような
曇天の雲が行く・・・

静かな 眠るごご
チベット死者の書をぱらぱら
 ....
クリスマスなんて関係ないねと
モテない奴らが強がってる
そして俺もその一人で
この時期だけ仏教徒になっている
メリー メリー 南無阿弥陀仏
お手々のシワとシワを合わせて年の瀬
祇園精舎のイ ....
空が、泣いています
山が、泣いています
川が、泣いています
雲も、泣いています


海は満ち干き
太陽は昇り降り
川は上から下へと流れて
風は、自由自在に気の赴くままに


ど ....
 弱くも引かない桃色を
 湛えた白い、はなびらを
 見る度あなたを思い出す。

 桜の花は、未練色。
ここに居てくれるだけでいいよ

そう云ったキミの暖かい手をふりほどいて
こんなにも遠くまで来てしまった

いったい どこへ行きたかったのか

帰り道もわからない
ボクはすぐに理論武装して
落としどころのない話をして
あるいは会話を遮断して
キミをひどく怒らせる

キミはすぐに勘違いして
妄想の世界で膨張して
独りで怒り散らして
ボクをひどく困ら ....
かたたん かたたん

夜のようだ

かたたん かたたん

まだ夜のようだ

かたたん かたたん
かたたん かたたん

いくつもの夜を越えて
目覚めても
やはり夜だった
眠る ....
 冷たい北風吹く中で
 凍えながら
 ブランコに乗って
 赤焼け空を見上げてた
 お味噌汁のいい香りが漂ってきて
 母が僕を迎えにくる
 兄弟がいて、父がいて
 けんかしながら
 それ ....
 草の葉を噛みながら進んだ
 狡猾な蟐蛾の三日月の下
 浸潤する夜の裳裾とたわむれ
 潮風に臭気をさらして干乾びる
 蛇行する隘路の果てには
 屠られた白き幽愁
  
 高波に洗われるト ....
窓がうっすらとくもり
秋はいつの間にか冬に変わる
抱き合ったままの僕らは
足の冷たさを暖め合う
まだ少し賑やかさに包まれた
小さな夜の始まり

遠くで猫が泣いている
うちに呼んであげよ ....
火星と木星の
間の小惑星で君に会いたい

そしてそこから
地球を見たい

地球はどんなに小さいのだろう
宇宙空間は
どんなに青いのだろう
ハッカの息を
白い白い私の所有に
吐き出し

靜かすぎるょ

消えてしまったモノ
掴むように
憂う事に厭きたなら
刺激を
ひとつひとつ
塗りつぶしたね

人間失格
 ....
僕の知っている人の
知っていると言っても顔と名前と
BNと以前の住所
もちろんメールアドレスは
ホットメールアドレスは
知っているのですが
その人のお祖母さん
亡くなってから三回 ....
君の涙は太陽のカケラのように温かみを帯びていて
触れなくても、『そうだ』とわかるんだ


君はいつでも
私よりも、高い温度で
冷えた心をジワジワと
けれど確実に
温もりを帯びた色に変え ....
音もなく降る雨を
ぼんやりと眺める

眼鏡が塗れて
視界が薄れていく

咥え煙草
白い息と煙
止め処なく
途切れなく

溜息と自嘲
そして後悔

顔をしかめながら
通り過 ....
1486 106さんのおすすめリスト(3935)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
母へ思う- eris自由詩6*06-12-27
錬金術- 北村 守 ...自由詩606-12-27
韻をふむのです- ごまたれ自由詩17*06-12-26
美術館- iloha自由詩4*06-12-26
射手座- 佐野みお自由詩706-12-25
思い出のクリスマスベストテン- しゃしゃ ...自由詩806-12-25
黒尽くし忘年会- 岡村明子自由詩4*06-12-25
古代- 印刷屋自由詩406-12-25
インディアン・サマー- 銀猫自由詩27*06-12-24
今夜は言葉はいらない- ぽえむ君自由詩11*06-12-24
トナカイの夢- 砂木自由詩22*06-12-24
「哲学の夜」- 404 not foun ...自由詩5*06-12-24
私が浜辺で泣いていたとき- 肉食のす ...自由詩7*06-12-23
時は人に- ぽえむ君自由詩9*06-12-22
宝くじ当たる。- もののあ ...自由詩11*06-12-22
明日は太陽の復活- アハウ自由詩306-12-22
ある男のクリスマス・ソング- 新守山ダ ...自由詩806-12-22
自然への反乱- 渡邊永遠自由詩606-12-21
残桜- 茜井こと ...自由詩2*06-12-21
行きたい場所- haru携帯写真+ ...8*06-12-21
なかなおり- 水中原動 ...自由詩306-12-20
金星列車- 肉食のす ...自由詩4*06-12-20
心の原風景- 山崎 風 ...自由詩1006-12-20
匍匐の夜- 月夜野自由詩20*06-12-19
結露- プル式自由詩8*06-12-19
断片- 渡辺亘自由詩3*06-12-19
僕のダイヤモンド- キメラ自由詩306-12-18
蘇生- あおば自由詩4*06-12-18
熱源- 渡邊永遠自由詩3*06-12-17
バカボンのパパみたいなのだ- 松本 卓 ...自由詩5*06-12-16

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