互いに響き合う言霊が
空洞に満ち
虚空へ光を放つ
生きていることで
続いていくのだ
終わらないループ
終わらない物語たち
こころが言葉を昇華する
そして言葉がこころへ昇華する
そのな ....
長い夢を見ていたようだ

白い陽が
ハイウェイの彼方へ落ちてゆく
言葉がひとつ ふたつ
淡く発されては消えてゆく

別離の色彩が
こんなにも静かでやさしいことに
少しとまどいながら
 ....
生きながらえた最新の俺はとてもやさしい
包まずに捨てたはずのガムが
靴の裏で俺と一体になった
グリーンデイを聴き流すように青春は
十代の特権ではないと
プラスチックケースに入った亡霊
明日 ....
東の空に陽が昇り
小鳥が鳴き騒ぐという
小さな物語を知ったとき
「鳥の朝」という意味が生まれ……

中天に陽があって
猫が居眠りをするいう
呑気な物語を知ったとき
「眠る猫」という意味 ....
濡れたアスファルト、
黒光りしながら
ゆらゆら揺れ
今日は雨、
胸奥が
酷く切なく軋み
遠い記憶の余韻が響きます

 *

あれは小学二年のこと
休み時間の騎馬戦で
後頭部を切 ....
充溢していた時とは
自分が消えてなくっているとき
思えば大体そんなものだった

そんな風に出来上がった世界に
生まれて生きていつか死んでいく
そのことに絶対的な反感を持ってもいいですか
 ....
夏は遥か彼方に消えて
砂浜は落ち着いた風が吹く

そう言えばと
思い出したように話し出す
波音が消えたかのように静か

あなたは思い出話をする
ゆっくり愛が深まった

秋から冬へ向 ....
風が吹いた
風の音
どうして聞こえるのだろう
声がした

誰かが泣いているのか

物語は生み出され
事象は表され
そして言葉は過ぎるもの

どうして物語はこんなにも長くなってし ....
遠くで鐘が鳴っている
ひんやり切ない秋の日に
何処までも高い青空に
追いかけても追いかけても
決して追いつけないあの場所で

(金木犀の花が軌道を舞い
秋の大気が生まれるところ)

 ....
病と闘うあなたが 
病院の廊下を歩き
自らの動悸が乱れた時
どんな思いが過ぎったろう?

お母さんが見舞いに訪れ
病室を去った後
頬に涙の伝うあなたは
窓外の青い空をみつめ、呟いた
 ....
夢でしか会えないひとが
夢の中でいつもの場所にいて
そこであたりまえのように
暮らしていた

秋の夜の眠り際に
夢であることを知ってしまった
時々、
頭の中のどこかを
交換してもらいたくなる
人格などいらない
フォーマットされていい

ぼくはあんまり、惨めだ、
吐瀉物に
綺麗な薔薇が咲きそうだ
自分由来の
不幸ばかり ....
痛みを持たない笑顔から
毒も疫病もない広場へと
脈打つ雫が落ちて来て
紙の上には無い言葉を晒す


今は誰からも忘れ去られた
早死にの国から群れは来て
陽に焼けた影の落 ....
寒い、寒い
冬は嫌いだ
暑い、暑い
夏は好きだ

季節は廻って終わりがない
人の命は限られている
命の躍動
死の静寂
廻る季節を越えていく
いつか地球が自転をやめて
命が絶えるそ ....
人生の中で
最悪のシナリオとは死なんだって
最近になって初めて気が付く
DNAは生きることを望み
希死念慮は脳の誤作動
だから今は死ぬのが怖い

私の中で
真っ赤な血潮が駆け回って
 ....
心に愛がなくても
美しい言葉をたらたらと吐ける

心に愛がなくても
たとえ嘘でも言葉が温かいなら
冷たくなってしまった心を溶かすだろ

心に愛がなくても
怪我した指に包帯を巻いてあげら ....
便箋一枚惚れた女の名前書き綴る
封筒に入れて封をして切って貼って
郵便ポストに投函した

惚れた女の住所と名前を表に書いて
裏側の差出人の住所も名前も書かなかった

俺はなんて意気地なし ....
世界が目覚める前に
おれたちはそこにいて
翳りと虚ろを抱いて
道路標識の下で
帰路を忘れていた
腕時計は電池切れで
携帯の充電もあとわずかだった
夏の装備じゃ思ったより寒くて
自販 ....
役に立たなくてはと
耐熱の
軽量カップで熱い青汁を飲む

市区町村の人口が増えない
労働力にならない
利益にならない
強い言葉を並べ立てても

無駄は人生の60%
水分は人体の60 ....
覚悟は決まった
まだ、甘い期待は残っているけれど
そんな期待は失望に打ちのめされる
どんな苦しみにも終わりはくる
耐えきることができるだろうか
生き恥を晒してすがり付くのか
私もまだ、知ら ....
梔子の花は枯れず
ただ一輪として朽ちず
果てしなく昇る夏雲の白さを
その面に留めて

漣は凪がず
ただ一波として静まらず
絶え間ない青い流れにいつか
遠く帰るために

空は果てず
 ....
憂鬱な日は何をしても憂鬱で
コーヒーも美味しくない
不安ばかりが胸の中にあって
鼓動が早くなる
逃げ出すことも出来なくて
自業自得とはこういうことかと自嘲する

もうすぐすべてが明らかに ....
わたしだけの秘密がまた増えてしまい
これをどうすればいいかと思案する
王様の耳はロバの耳
宝石箱に小さく囁き
誕生日が同じだと顔付きが似る
クローゼットでひと歩きし
異口同音の人に好かれて ....
砂漠の上に雪が降る

とてもときどき





どこまでも続くような草原を走る馬の筋肉と

艶のある毛並を思いながら


燭台の明かりで本を読むような事


わ ....
さようならは

何色ですか
真っ青ですか
真っ黒ですか
それともあの日の夕焼けの
だいだい色ですか

さようならは

どのへんですか
指先ですか
つま先ですか
それともア ....
1人ぼっち
そんな孤独を抱える夜
大声で泣ければいいのにね
孤独を噛み締めながら
朝が来ないことを祈る
目覚めても死へのカウントダウンは止まらない
生きていたいという願望
希死念慮は消え ....
音のない祭りのような
秋の懐に手を伸ばすと

秋は
私に泣けという
笑えという

成熟した色香を肴にして
酔えという
踊れという

秋は
物詫びた儚さを詠う
孤独を背負った
 ....
炎は薪から放たれた
銀色の薪台と
明々したランタンと
椅子に寄る僕を
確かに捕らえたのだ

星明かりの下
ただただ
炎が爆ぜるのが
天頂に突き落とされる
太古の爆風に思えた
舞 ....
中秋の名月に照らされて
天空の階段が
音もなく
月へと動いている

それが見えるのは

今となっては
限られた者だけ


遺伝子に隠された
遠い過去の記憶が

宇宙に浮かぶ ....
くだけちる
まえの、ひかりを
だまって
みつめていた


夏のおわりに
めばえをなづけたりする
そらは逃げ水になって
星をのみほす
みたこともないくらいに
あかい月を
 ....
1486 106さんのおすすめリスト(3936)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
言葉とこころはいつも繋がっている- につき自由詩1*20-10-11
長い夢- 塔野夏子自由詩2*20-10-11
生きながらえた最新の俺- 奥畑 梨 ...自由詩220-10-11
日々の連続性は物語の形をとって意味となる(おさなごへの答え)- につき自由詩8*20-10-10
雨降りの記憶- ひだかた ...自由詩520-10-10
週末の反感- 道草次郎自由詩8*20-10-10
ゆっくり- 夏川ゆう自由詩320-10-10
雨と風の物語- につき自由詩3*20-10-9
憧憬- ひだかた ...自由詩520-10-9
歌姫の墓前にて- 服部 剛自由詩320-10-9
夢の場所- につき自由詩7*20-10-9
夜半めざめて- 道草次郎自由詩320-10-9
はじまり_はじまる- 木立 悟自由詩320-10-8
冬が来る- 無限上昇 ...自由詩220-10-8
最悪のシナリオ- 無限上昇 ...自由詩120-10-8
心に愛がなくても- こたきひ ...自由詩720-10-8
愚かこそ生きる肥やし- こたきひ ...自由詩820-10-7
からっぽの夜- ホロウ・ ...自由詩1*20-10-7
水分- よしおか ...自由詩120-10-7
私の覚悟- 無限上昇 ...自由詩120-10-6
梔子の花は枯れず- につき自由詩4*20-10-6
自業自得- 無限上昇 ...自由詩320-10-5
秘密- よしおか ...自由詩620-10-5
めも- かば自由詩320-10-4
アラスカ- やまうち ...自由詩420-10-4
償い- 無限上昇 ...自由詩320-10-3
秋の心- 風の化身自由詩2*20-10-3
三河高原- Giovanni自由詩5*20-10-2
月への階段- st自由詩420-10-2
覆水- むぎのよ ...自由詩320-10-1

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