季節のうつり変わりはモザイク模様
冷めてしまったアールグレイ
頭の中でずっと続くダレカとダレカの対話
窓をあけ放つにはまだ早い
けれどここから抜け出したい
何だかわからない何かに追われている ....
炭酸水を一息に飲んだ
目を瞑って喉をひらいて
爽やかさを求めたのに
圧迫感しか残さなかった

未来は楽観的なのだろう
心配は何もないのだろう
その感情は罪なのだろう
現状が善後策なのだ ....
明日がやってくるのは
当たり前のことではなかった
何気ない毎日は
奇跡にも近いことだと
あの時 初めて知った

幸せだった頃の面影を求めて
昔住んでいた辺りを訪ね歩く

太陽は山の向 ....
淡い空の色は
何時の時も
同じ色合いに非ず

暮れゆく紅色も
始まりの藍色も
揺れる程に 美しい

喩えるように
流れる雲に
我の思いを乗せて

割れた空の隙間に
埋め込 ....
朝の光はいつも すべてを赦している

仮眠から醒めた命が
詩の水面をゆらし
躍り上がって咲こうと
高揚するとき

夜更けかすかに漂う
冬の残滓が
迸る日差しに絡め取られたとき

 ....
鳴かない鴉の群れのなかで
黒い氷が鳴いている
解けては凍り 重なる肌を
斑な闇にまたたかせている


沈みかけた三日月が
ほんの一瞬むらさきになる
帆船が入港し
乗り ....
 流離う人は音も無く、夕日を背負って旅に出る。
 影も静かにその人に、別れを告げて消えてゆく。
 空には連れ行く雁たちが、山の彼方に飛んでゆく。
 母に涙は見せまいと、誓いを立てた若かりし時 ....
 ためらいがちな貴方の横顔は絵画の中に生きている。 
 私は貴方の頬に色を乗せ、静かに閉じられた唇に紅を差す。
 首元に光るネックレスは共に旅したあの土地の思い出。
 貴方はこの絵を見て笑っ ....
 寒空の中、人間の苦悩が立ち上る。
 ただ今を生きていたいだけなのだ。
 私は人の死を恐れる者。
 遠い死も身近な死も同じ事。
 
 死は死だよ、と友は言う。
 早いか遅いかの違いだけ ....
どのくらい引けば客観的に的を得ることが出来るだろうか
中心を触れることも出来ずに運命を終えるかもしれない
悟りに焦がれて至る 人間だものと添えて
己の未熟さ愚かさ阿呆加減に
漸く 趣きが迎えに ....
泣けば、この声は届いただろうか

叫べば、この声は届いただろうか

泣き叫べば、この声は届いただろうか


否、
きっと誰かに踏み躙られていたに違いない
そして一輪のガーベラが
窓から春を覗いている

巡り来る太陽が
ひとときの温もりをもたらし

今日の日の優しさが
時の水面に波紋を落とす

優れた季節が波間を漂い
あなたの踝を美し ....
なんもないよ
ここにはない
目を凝らして見えるもの
耳を澄まして聞こえるもの
そんなものはない
なんもない
なんもないよ
どこにもない
僕はいない
誰もいない
無い無い無い。
曇りの日に海へ行った
空も海も灰色なのに
仲介者の努力も虚しく
いまだに和解は成立しない
その国境線は水平で
欠けた世界の端から端までを
頑なに切り分けようとしている
曖昧だが根深いライ ....
未知なる死の味
 こみあげてくる
 臓物の味

頭蓋の圧迫
 粘液質の
 重みのかたまり

はじける鼓動
 激しく打って
 体の芯がとび出そう

乱れる呼吸
 息する ....
弦の張りの上を歩いていた
打楽器の膜の上でトランポリンをするかのように

耳に住んでいた心が旅から戻ってきた
弦の張りでビンタされたみたいに
目が醒めたよ
いつでも
裏切らないね 音楽っ ....
空が綺麗な青色をしていました。
なんだか、得をした気分になりました。

空が綺麗で、それに何の意味があるだろう。
と思うけど

意味を付けるのは自分であって
元々、空に意味なんてなくて
 ....
誰もかも
好きで嫌いで
愛しくも憎くもある

それは普通で
そんな
からくり
今更
教わらなくても良くて
当たり前だからこそ
忘れてると
思っているから

ここで
みんな ....
リタイアしたら
目覚まし時計に起こされる生活とは
おさらばしよう
「今日の予定」というものも
なくそう
こうしなければ
ああしなければ
という考えも
捨てよう
世間からどう思われよう ....
舞い散る雪の冷たさが
身に沁みて凍えそうなのに
得をした気分になる
物珍しさがそのような感覚をもたらすのか
稀有な白さの仕業だろうか
それとも結晶に住まう妖精の成すことか
原因は特定できな ....
季節の変わり目に痛む傷は
誰かがそっと舐めてくれたら良い
願い事をぶら下げた耳たぶの
真っ赤な祈りが少し恥ずかしい

ララバイバイ君の鼻歌と
さよならの印は胸の中に
抱え込んできた想いは ....
世界の感情は欠伸で眼を覚ます
光りが差し込む窓の明かり
朝は鈍感に風邪を引いている
透明な色をした黄ばんだ細胞
包み込む鉄筋を纏った人の吐息

増殖する満員電車の人混みに
平和な雑踏は天 ....
冬がゆらゆらと揺れる

わたしはふいに目的地を見失い
悠久のむこうに行くべきではなかったかと
そして何らかの高貴な食物を
聖なる酒を
勝ち取り持ち帰らねば
ならなかったではなかったかと
 ....
幼い頃 自転車で潜り抜けたのは
大きな世界

低い位置から見上げた大人達は
もっと偉大に思えた

今 こうして 眼下に広がる世界を 眺めるにつけ
登頂した 全ての山と 尾根の流れを  ....
思い出すと 苦しいことがある
顔向けできないこともある

恥ずかしくてのたうちまわることがある
いたたまれない時もある

それでも どうか
過去の 背伸びを蔑まないで

明日の自分 ....
顔を背けながら

俺はお前を愛している
お前も俺を愛している
私は貴女を愛している
貴女も私を愛している

殺しあうように絡み合う双頭の蛇で、狂うように罪の果実の香に犯されているのを人々 ....
雪が降りそうな
優しい朝でした
風がよわいので
寒くはありません

あなたの手は
夢を撫でていて
もうすぐそれは
孵化しそうです

季節の眠る年輪が
わずかな光に向かってゆき
 ....
ひとは感情のいきものだ

なのにこころをモノみたいに使い物にしたりする

それも感情がなすわざなのだろう


太陽はひかりなのに

影をつくるように

包丁が料理をつくったり
 ....
その夜、泣いたのは、
オレだったのか、
オマエだったのか?

過ぎ去ってゆく青い時間の果てに
仲間たちの倒れゆく戦いがあった。

誰を信用していいのかわからない
嘘っぱちの恋愛 ....
心の領域に
不意に流れ込んだ水は渇いた土に滲み入って
冷たい情熱で蒸発した

過去から呼び掛けられて
振り返ると
その世界には陽炎が揺れていた

絶えず
時間にもてあそばれた
心の ....
1486 106さんのおすすめリスト(3936)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春の手紙- 塔野夏子自由詩2*18-3-3
一息に- じおんぐ自由詩318-3-3
弥生の星空- 忍野水香自由詩218-3-3
藤色の空- 藤鈴呼自由詩1*18-3-3
螺旋の季節- ヤスヒロ ...自由詩4*18-3-3
ひとつ_光輪- 木立 悟自由詩318-3-3
遥かなる故郷- ヒヤシン ...自由詩3*18-3-3
永遠の人- ヒヤシン ...自由詩4*18-3-3
死の向こう側- ヒヤシン ...自由詩3*18-3-3
溶けた風- 朝焼彩茜 ...自由詩818-3-2
無駄な悪足掻きと言われて- 千幸自由詩518-3-2
光の窓- ヤスヒロ ...自由詩10*18-3-2
むむむ- たいら自由詩318-3-1
Lean_On- もとこ自由詩1618-3-1
ラインを超えて- シホ.N自由詩418-3-1
親愛なる弦- 朝焼彩茜 ...自由詩1118-2-28
ロジック- そらいろ ...自由詩318-2-28
伝える- 花林自由詩218-2-28
もうひとつの生き方- ホカチャ ...自由詩218-2-28
雪が舞う街角で- 坂本瞳子自由詩3*18-2-28
ララバイバイ- ミナト ...自由詩318-2-27
一日- 鷲田自由詩118-2-27
レム- ヤスヒロ ...自由詩418-2-27
ジオラマを囲む大人達- 藤鈴呼自由詩4*18-2-26
自分への願い- 短角牛自由詩218-2-26
半身たち- 田中修子自由詩4*18-2-25
- ヤスヒロ ...自由詩9*18-2-25
こころをモノみたいに- ペペロ自由詩618-2-25
過ぎ去ってゆく青い時間の果てに仲間たちの倒れゆく戦いがあった ...- 秋葉竹自由詩318-2-25
心の領域に- こたきひ ...自由詩218-2-25

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