凍るように広がる
冬の夜空は海のようで
東から西へ流れる月はクラゲ
夜光虫を集めたプレアデス

今夜も編んでるあなたへ
羊は身体を差し出して言う
私の毛をどうぞと
温かな夢を編んで ....
小さな歩幅で駆けてくる
足を踏み外して
天の川へ落ちていく
尻尾を立て泳いで渡る

岸の向こうで待っているのは
シリウスの瞳のおおいぬ座

プロキオンはこいぬ座の魂
白く小さくひ ....
花が散った後の
道を誰かと
走ることでまた
輪になる自転車

舞い上がる
蝶のような
羽根をした
春の証に
触れてみたかった

祈りの日を忘れた
僕たちは
地球と目が合う
 ....
海を見ている心に近付く
波が削るのは
まだ温かく濡れる予定のない
明日を生きる力 前借りをした

歩きながら拾う貝殻の色
いつもより綺麗に映る鏡だ

プリズムみたいに反射する笑顔
海 ....
上司に怒られていても
映画で泣いてしまっても
ボーナスがでても
公園でタバコが吸えなくても
どうってことはないんだけど

胸の大きな女を抱いている時
ゲームで負け続けている時
心臓とは ....
白いレースの
解けた先には
微熱があるから
触れちゃいけないと

知っているのに
揺らしたくなるのは
カーテンが重たい
せいなのかな

抱きしめるものが
人じゃなくても
恥ずか ....
遠い過去から歩いている
迷子の猫を拾った

心のなかで遊んでいる
頭のなかを一日中歩いている

今はもう星座の鎖を解かれ
自由に宇宙を散歩している

私だけの星になった猫
抱き ....
川の流れる音
陽の匂いがする土
草は高原を走り
白い雲は山の襟巻き

種を一つあげましょう
夜の良いところは
星を見せてくれること
昼の良いところは
陽の温もりを感じること

 ....
バラが散ったあとに
可愛い赤い実が呼びかける

妖精は両手いっぱい摘んで
森の湧き水に浮かべる

宝石のようなハーブは
冷たい夜に妖精を温める

湯気の向こうに
ぼんやり見える ....
鼻の通る道で
擦り合わせた
花びらが渡す
匂いの小袋

目には見えない
粒子が飛ぶような
風の流れに
心を開いた

言葉が少しずつ
欠けてくパズル
何かで埋めようと
探してみ ....
狡猾な
いかほどまでに狡猾な

明言を避け
自らのずるさをひた隠し
ただただ己の汚さを曝け出すことなく

悲しみの側面を綴り
あちらを隠す
呆れるほどになんとまあ
狡猾な
この美しき世界は
楽しかっただろうか

辛い想いもたくさんしただろう
悔しいことも悲しいことも
誤解を招いたことも
怒りを覚え
歯痒く胸を掻きむしられるほどの憂いを抱き
涙をこらえ
 ....
夜が胸に叩きつけられていく


まだくすぶっていたものが
無数の靴音にまぎれて
いつか悲鳴を上げそうな
古い洗濯機に放り込まれる

長い長い妥協の列に並んで
気が遠くなりそう ....
初恋のように揺れる炎が
白い間は優しくなれるかな

傷付いたらそれを隠そうとする
甘いクリームのトンがった場所に
カラフルな雨が音もなく落ちた

マーブル模様のテーブルの上で
空はいつ ....
海の部品が落ちていた
大事な部品を落として
海は今頃
どこで凪いでいるのだろう
行方を捜すにしても
持っている地図は改訂前のものだし
海に関係する友達も
親戚ももういない
海を作っ ....
星の時計が雲の隙間に見える
白い光の花が
妖精の足あとのように
草の間に咲き誇る
映るの時間を止めた針
雨はいま帰ったばかり
幸せ探すのは一度別れた二人
繋いだ手のひらの中に
見つ ....
朝陽は息を吹くように
暗い部屋を満たしていく

朝陽は地球の斜面を滑って来る
惑星をノックしながら

朝陽は閉じた目蓋にも降りる
妖精の影がぼんやり映る

朝陽の命は短くて
赤 ....
何もかもが変わった

私の呼吸はずいぶんと速くなったように思う


誰かの言葉を受け入れるとき
このように穏やかな風が吹くなんて

あなたが生きていた時に知っていたらと考えていた

 ....
街で手渡された
ピンクのチラシ
細かく破って
投げ捨てる場所に
音が鳴っている

若者の歌だ

ビルの凸凹に
合わせたような
メロディは空へ
届くだろうか

薄っぺらい鞄を
 ....
ピンク色の紫陽花
大きな鉢植えを
母の日に届けたとき
帰る私を寂しげに見るから
何度も会いにいった

初夏にはラムネ瓶のように咲き
涼しげに笑っていたね

秋には紙風船のように赤 ....
いつか誰もが星に帰る時が来る
あの美しい光の中に帰る時が

わたしの魂は美しいだろうか
あの星の中に溶けても
大丈夫だろうか

あの星を汚さないだろうか
あの星に相応しい魂だろうか ....
揺れることのない
楽しみがいつか
未熟な身体に
鈴を付けるまで

笑いの中に
いるのに
飛べなくて

しぼんだ風船
胸に当てていた

置いて行かれた
ような寂しさを
透明な ....
ひかりを知らないわたしはただ、あなたの風景になりたかった。
あなたを少しも知ることのない、言葉として。
好かれなくても好きになれなくても構わないけれど、
知らないままで通りすぎるのは嫌だった。
 ....
空洞が無いと
オカリナは
歌を聴かせてくれません

空洞が無いと
ドラムは
退屈な時間を切り刻んでくれません

空洞が無いと
ピアノは
弦をときめかせる事が出来ません

などと ....
積み上がった手紙の上でお昼寝
高い壁の上には細長い光窓
薄暗いポストの中は温かい

一通の葉書が妖精の頭に落ちる
あくびしながら目を覚まし
滲んだ宛名をなぞる妖精

そっと差出人の ....
愛なんて嘘だけど
でもとても綺麗な嘘なんです

また人生も嘘だけど
でもとても美しい嘘なんです

だから悩まなくていいのです
愛だって人生なんてみんな嘘なんだから

愛や人生に悩む必 ....
落ち葉の海で溺れるカラス
魚になりたいと鳴く

妖精が黒い羽をすべて
赤い葉と取り替えるかと聞く

カラスは喜んでうなずく
鱗のように落ち葉で身を包み
赤いカラスは飛んでいった
 ....
僕たちの影を
ひとつにしようと
月が動いた日
星が泣いた夜

まつ毛のお皿に
乗せる料理を
唇の先で
運んで行こうよ

割れても良いのさ
舐めて返したい

接着剤のような
 ....
飲み切れなくなった
ジンジャーエール

心には屋根が
あると知ったから
もったいないけど
流してみようか

海は誰も
いない方が綺麗で
炭酸の泡に
傾ける音を
波だと思って
 ....
星を指さし
星座をなぞって
ふわり歩いてゆっくりと
冷たい空気を吸って
白い息を空にかける
月の巣のように
1486 106さんのおすすめリスト(3936)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
おひつじ座- 丘白月自由詩319-10-17
こいぬ座- 丘白月自由詩119-10-17
- ミナト ...自由詩2*19-10-17
感情回路- ミナト ...自由詩219-10-17
魂のようなもの- 藤山 誠自由詩3*19-10-17
イノセント- ミナト ...自由詩3*19-10-16
猫座- 丘白月自由詩319-10-16
ボジョレー村の妖精- 丘白月自由詩119-10-16
妖精のローズヒップティー- 丘白月自由詩119-10-16
キンモクセイ- ミナト ...自由詩419-10-16
ずるいことこの上なく- 坂本瞳子自由詩1*19-10-15
分かってはいたけれど- 坂本瞳子自由詩1*19-10-15
リンゴと残響- カマキリ自由詩619-10-15
ソフトクリームの詩- ミナト ...自由詩119-10-15
鼓動- たもつ自由詩1019-10-14
幸福のネジを巻く- 丘白月自由詩319-10-14
朝陽- 丘白月自由詩119-10-14
何もかも- ゼロハチ自由詩2*19-10-14
新宿- ミナト ...自由詩219-10-14
フェアリーアイの妖精- 丘白月自由詩219-10-13
帰る場所がある- 丘白月自由詩219-10-13
ブラジャーの詩- ミナト ...自由詩219-10-13
あなたの風景- 水宮うみ自由詩3*19-10-13
kiss- まいこプ ...自由詩519-10-12
ポストの妖精- 丘白月自由詩119-10-12
- HAL自由詩11*19-10-12
魚になったカラス- 丘白月自由詩219-10-12
天体会議- ミナト ...自由詩319-10-12
ホットロード- ミナト ...自由詩219-10-12
夜空に棲んで- 丘白月自由詩419-10-12

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