いくつもの門を通り
いくつもの問を越え
理解と誤解をなだらかに重ねては
綴り合わせる 欲望の道すがら
まるで古い雑誌の切り抜きや色紙を
ぺらぺら捲るような 陽気な悲しみ
目深に被り直して
 ....
空腹のわたしに
パンを焼いてやるよ
というひと
でもあんまりやさしいので
ついていくことができない
さむいくらい空腹で
びんの蓋もあけられないというのに

波がひくみたいな当然 ....
わたしたちは同じ筈なのに遅れ
わたしたちは同じハズなのにずれる

x軸上の点にいるわたしと
y軸上を歩くわたしは
永遠に交わることがなかった
同じ概念のはずなのに

この時間を咀嚼する ....
冷たい夜に
むらさきとむらさきが向かい合う
岩の径を
音だけがすぎる


鉱と鉛の紙
指を回る火の震え
小さな鈴の音をたて
砕けるように消えてゆく


空の一部をち ....
ゆらり
ゆらめき消えてゆく
あれは幻だ

人生も過ぎてしまえば
ゆめまぼろし
ゆらり 
ゆらりと揺らめいて
消えてゆく

朝生まれ
夜は死んで逝く
カゲロウ

一日一生
 ....
外の日を入れよ、
外の日を

目を、眼を
ひたすら瞑り


泣きたい時はただ泣けばいい
自分で自分を哀れむことは大切なこと
深く哀れみ自ずと涙が流れるとき
涙の温かみは己の命の熱の ....
君のうなじが
白くうつくしいので
ことばを失くし


つつじ柄の着物に
雨が落ちてくる
そっと和傘をひらく
しぐさに湿り気が帯びる


 四つ辻まで
 ご一緒しましょう ....
コトコトと煮物を煮る
人生にはそんな要素が必要な気もする

アンテナを高く張ってトレンディなことも必要なのかもしれない
誰もいっぺんには多くのことはできないから

天才でもないので特に高み ....
何を乗せて走ろうか 
ちょっとした旅へ出よう 
通り過ぎる思い出が 
バックミラーに入りきらない 



赤信号で止まるたびに追いついてくる 
振り切れるほどのアクセル踏む勇気もない  ....
やさしく繊細に
絹の肌に触れるよう
口づけるよう

ひとふで ひと筆
なぞる

空から大地に
筆を這わせ
力まず
上手すぎず
理想の色に染める

究極の美を求め
独自の感性 ....
手のひらを見つめる
手のしわが葉脈の様に広がり
まるで宇宙と繋がっているようだ

神の御意思を表すように
波打ち 道別れ 
とぎれ とぎれ行く

生きてきた記憶を映し出し
私の歴史が ....
夜があけて
生乾きの服もすこしは
からだから離れてくれたかい
地球の表面をなぞりながらねむるような
そんな孤独はなかなか慣れてくれない

あらしのようなひとに恋をした



やけ ....
母国語の外へ
逃げ出したくなるときがある
意味の染みこんだ服を脱ぎ捨てて
なんとなく笑っていたい
それはカン違いのようであればあるほどいい

ぼくの思想や肉体は貧弱でも
それが白日のもと ....
あたしかみさまっているっておもった

あたしいまかみさまをかんじた


だから、
もう一度だけ、
神さまという名のぬくもりを
思い出して
縋ってみようじゃないか

もう一度
 ....
ぼんやりと
ぼやけている世界に
浮かんで
あたふたとしているのだろう

あのイエスを見よ
どっしりと構え
落ち着きはらっていた

神の御手の上で
右往左往している
小さい人間よ
 ....
すべては上手くいくさ
と口にしながら歩き出すと
なんとなく
なんとなく
ほんとにそう思えてきて
顔をあげると
なおまっとうに歩きだせる
これが意気揚々というやつか
と笑みまで浮かんで
 ....
すべては上手くいくさ
と口にしながら歩き出すと
なんとなく
なんとなく
ほんとにそう思えてきて
顔をあげると
なおまっとうに歩きだせる
これが意気揚々というやつか
と笑みまで浮かんで
 ....
陽の光が乱反射している

この町の匂いと音

この部屋に

私が居る

確かに私の肉体と霊とがひとつになり

私がこの世に居る

空から飛行機の飛ぶ音が響く

私は居る
 ....
陽の光が乱反射している

この町の匂いと音

この部屋に

私が居る

確かに私の肉体と霊とがひとつになり

私がこの世に居る

空から飛行機の飛ぶ音が響く

私は居る
 ....
石楠花を右に折れ
道なりに進むと
大きな手で盛ったように花の咲く庭がある

かつて愛した日々が
遠くなるごとに輝きを増して
いまではもうかたちを捉えることもできない

それから ....
石楠花を右に折れ
道なりに進むと
大きな手で盛ったように花の咲く庭がある

かつて愛した日々が
遠くなるごとに輝きを増して
いまではもうかたちを捉えることもできない

それから ....
海の匂いが充満するあの部屋は
小気味が悪い

だから荷物を全部置いて来た
きっともう二度と戻らない

どこへ行くのかなんて
自分でも分からない
足が向く方へ
気の向く方へ

雨が ....
海の匂いが充満するあの部屋は
小気味が悪い

だから荷物を全部置いて来た
きっともう二度と戻らない

どこへ行くのかなんて
自分でも分からない
足が向く方へ
気の向く方へ

雨が ....
夕空がずっとあのままになってる
写真みたいだね
つりさげられて展示物のふり
僕は脹らんで大きくなってる
とめどなくすりつぶされているというのに
このことには驚いているよ
僕は僕になるんだね ....
私に類似した何かが増殖する
濡れそぼつ
海からあがり
意味もないのに
安ベッドの上で
獣の皮を剥いだ

砂の夢
あぶなくて
息をした
昨日の新聞を
やぶり捨て
もっとたくさ ....
薄暗くなった空
やがて月が昇るのだろう
子供の笑う声
どこかで犬が吠えている
妻が夕餉の支度に勤しみ
月が昇り
風が心地よい
平穏な日曜の終わり
こんな夕べに
朝鮮からミサイルが飛ん ....
薄暗くなった空
やがて月が昇るのだろう
子供の笑う声
どこかで犬が吠えている
妻が夕餉の支度に勤しみ
月が昇り
風が心地よい
平穏な日曜の終わり
こんな夕べに
朝鮮からミサイルが飛ん ....
皐月
初夏の日差しに
こころ躍る
目に染みる景色は
老人の心に
夢を与える
水無月
蛍火が
躰を湿らせ
夏のあこがれに
星をさがす空
年甲斐もなく
希望の二文字しかない
夏は ....
突然の雨には慣れているが
突然の晴には慣れていない

騒然の風には慣れているが
騒然の凪には慣れていない

当然の罰には慣れているが
当然の誉には慣れていない

偶然の恋には慣れてい ....
曖昧に照り輝き

君は照準をなくす

人から言われた言葉で踊り

どこかしこに突入する

子供の頃は

そそのかされて褒められ

大人になってからは

どこまでも自由だ
 ....
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