音もなく降る雨を
ぼんやりと眺める

眼鏡が塗れて
視界が薄れていく

咥え煙草
白い息と煙
止め処なく
途切れなく

溜息と自嘲
そして後悔

顔をしかめながら
通り過 ....
昨夜に限っては
悪夢にもうなされず
いっときだけ
窓をたたく雨の音を
聞いた気がする
夜の中にあって
感情を露わにしないまま
目覚めたのは幾日ぶりのことだろう
確かに雨は
濡れたアス ....
それは、青い色の小さな小さなお弁当箱
荷物の整理、してたらね
思いがけず出てきて、
小さかったあなたを思い出した。


あなたは、初めての子だったから
『幼稚園生のお弁当』なんて知らなか ....
商店街の呉服屋には
座敷わらしが出るんだ


『呉服屋の座敷わらし』


何年も前
近所の商店街は
七夕が近づくと
ささやかながら華やいでいた


電燈の高い所に
白と桃色 ....
金色の海で
私は上手く笑えていただろうか


『金色の海で』


郵便受けに
見なれない封筒が入っていた
差出人は
失踪した親友からだった


彼は
一年前に妻子を亡くし
 ....
そんなこわいかおしてみないでくださいよ

初めて会って話すあなたに

あたしのなにがわかるんですか


キレそうになりつつも・


あなたの趣味はなんですか

文章を書くこと ....
自身の低次の自我のおもむくまま
あれがいい これもいい いやこっち
感覚のおもむきの 流れの先に

一つの部屋がある
モノライトの下で
カケラを集め 復元中
在るべく 在る 自身に向かっ ....
ユニコーン
あの人から私を守って
ユニコーン
心傷付く前に

その蒼い瞳で私をみつめて
おまえのやさしい胸に抱かれながら
永遠の夢を見るのよ
汚れ知らない{ルビ処女=おとめ}のまま
 ....
雨が降ると
紫陽花の咲くあの場所を思い出す
カタツムリは今日も
葉っぱに隠れて雨宿りをしているのかな

高校生の頃
雨が降った日には
よく二人で放課後の音楽室で時間をつぶした
君の奏で ....
忘年会をした

車で来た人
用事のある人
風邪をひいている人は
欠席で
参加者は六人

お店の人に
無理を言って
二つのテーブルを
くっつけてもらって
乾杯をする

夢の話 ....
見えないの?
この子の泣き顔
悲しそうに叫んでいる
−お母さんお母さん−

見えないの?
この子の縫い目
今にもほころびから綿が出そう
−痛い痛い−

もう片腕しかない私の腕の中で ....
海辺に
   ギターを弾く男ひとり

音符は波に洗われて
貝になるかな
全部の音を閉じ込めて黙るよ


海辺に      を弾く男ひとり
    ギター 

「ギターのピック虹色 ....
【K】キスで道連れだった
初めてのキスは初恋の君
風味はアーモンドで
香ばしく甘酸っぱく
それでいて涙がでるほど切なかった
あの香りはムースポッキーのせいだと記憶してるけど
本当はどうだっ ....
ミサイルが発射される音が聞こえる
母が
台所で家計簿をつけているのである

インキは戦車のキャタピラのように
勇ましく前線を進み
赤い数字が攻撃目標みたいに
点々と書き込まれてゆく
エ ....
勇者は旅に出た
武器も無く
力も無く
仲間も無く
勇者は旅に出た

勇者はどんどん強くなった
武器を手にし
力を得
仲間を作り
勇者はどんどん強くなった

 ....
今日もニュースで
心が暗くなる情報を知った
生活保護を受けられない
男性が餓死していたと
いうのだ。
殺人
強盗
世の中は暗いニュースばかり
「格差社会」
「ニート」
一方でテレビ ....
はずしたあの日から

つけてなかった

やけ食いして
飲みまくって
ごろごろして

気づいたら
もう

はいりません
途中で止まる

だから思うのです


もう
あ ....
今地平線の向こうから
金色の髪をたなびかせた
美しい日の神が来る
虹色のベールが静かに開き
竪琴のようなオーバードが流れる
ああ素晴らしい時の始まり
火の早馬は蹄を高らかに鳴らし
空の彼 ....
一歩外に出ると眩い光に照らされる

太陽の明るい日差し

おはようの声が響きあい

人々の笑顔に出逢う



通り過ぎる人々

一瞬の触れ合い

一期一会



 ....
仮想現実を飛び回る
もう一人のわたし


無機質な世界に
優しさすら感じてしまうの


誰にも触れず
誰にも触れられず


わたしは記号


暖かい言葉の海を
人知れず ....
わたしのようなものならば

独りの夜は 寂しさもまた友のようなものだ

しかし何の悪戯か酔狂か

時にはおもむろに紙とペンを取り

意を決し かの人に思いを綴る

酒や  ....
太陽の当たらない裏庭の隅
名前も知らない花が
ひっそりと 咲いていた
「どうせすぐ枯れる」
その時 僕はそう思ったんだ

それから三日後
枯れているのを確かめに行ったのに
花はまだ 枯 ....
 ほろほろほろほろ酔い気分
 晴れ間ものぞいて
 冬の余興
 知らないうちに悪魔になっても
 俺は俺の道を歩くだけ
 若くないから
 選択肢も狭いんだ
 今日も機嫌よく
 ほろ酔い気分 ....
詩が書けない
だって部屋が寒すぎるんだ
とりあえずあっためよう

詩が書けない
どうもお腹が空きすぎてる
米一合ご飯炊こう

詩が書けない
なぜならキミが好きすぎる
明日はきっと電 ....
そこに花がある
名前は知らない
けれども
その花にしかない色がある
それだけあればそれでいい

そこに鳥がいる
名前は知らない
けれども
その鳥にしかない翼がある
それだけあればそ ....
昨日の雨で葉が大分散ってしまった

路に張り付いた黄色い葉を確かめる様に
路を踏み締める猫
駆け出し 物陰で丸くなる
(寒い)

いつものように膝をがくがく鳴らすわたし
柵にもたれて  ....
羊水の記憶を辿りたくて
何度も海を呼ぶ

故郷への列車は海も山も知らない

揺れは
胎の記憶
響く音は
血の流れ

唸る、唸る、
私の海

(海にあこがれて南へ出たけれど 。 ....
夢を創りに行きましょう
 月のかけらと星一つ
 それさえあれば充分です

夢を創りに行きましょう
 龍の涙と妖精の羽
 あわせて二ポンドあればいい

夢を創りに行きましょう
 初 ....
サンタクロースって、
ほんとうはいないの?


あなたの娘がある日、
ともだちに笑われて、
悲しそうな顔で帰ってきたら、
あなたはどう答えますか?


有名なニューヨークの新聞は、 ....
ゴールに着いたあの人は、
今、何をしてるんだろうか。

何十年かけたのかな。
色々大変だっただろうけど。

おつかれさま。

そうそう。

閉めきったカーテンは、
開けないま ....
1486 106さんのおすすめリスト(3936)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
バカボンのパパみたいなのだ- 松本 卓 ...自由詩5*06-12-16
冬薔薇- LEO自由詩21*06-12-16
弁当箱- 時雨自由詩306-12-16
呉服屋の座敷わらし- 蒸発王自由詩6*06-12-16
金色の海で- 蒸発王自由詩8*06-12-16
・面接・- はち自由詩206-12-15
バラバラの自我の修復作業- アハウ自由詩5*06-12-15
ユニコーン- 未有花自由詩14*06-12-15
「雨」- 404 not foun ...自由詩13*06-12-14
忘年会- weed & s ...自由詩3*06-12-14
片腕で抱くヌイグルミ- abyss.自由詩206-12-14
海辺のギター弾き- ふるる自由詩19*06-12-13
青酸カリ- 蒸発王自由詩6*06-12-12
家計簿と戦場- 吉田ぐん ...自由詩1406-12-12
勇者の行く果て- なかがわ ...自由詩6*06-12-11
ポストモダンの夕べに- 渡辺亘自由詩4*06-12-11
・指輪・- はち自由詩606-12-11
- 未有花自由詩16*06-12-11
光溢れる眩しい世界- ajisai自由詩11*06-12-11
言葉→海- 優飛自由詩3*06-12-11
<深夜考>- ポップこ ...自由詩6*06-12-11
名前も知らない花- eris自由詩7*06-12-10
ほろ酔い天使- 山崎 風 ...自由詩11*06-12-10
かけない- 水中原動 ...自由詩306-12-10
名前は知らない- ぽえむ君自由詩24*06-12-10
弦の無いギター- schizophonic自由詩6*06-12-10
回帰本線- ミゼット自由詩8*06-12-9
夢創人- chica自由詩3*06-12-9
サンタクロースってほんとうにいるの?- ふぁんバ ...自由詩1*06-12-9
隣に住んでいる、おじいさんが亡くなったそうです。- 狠志自由詩706-12-9

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