鼓静かに鳴り渡り

寒気張り詰め

舞う薄衣

朱に染まりたる様

艶やかにて怪し

風笛高く響き

荒ぶる魂を宥め

黄泉国境(よもつひらさか)誘いて

名残の詠 ....
頁をめくる指に
降る水がある
温度とそうでないものとが混在し
それは仄かな懐かしさで
やがて積もっていく
一月の末日
漢方の匂いが漂う診療所の待合室
あなたはまだ誰にも知られていない
 ....
と、
いうわけで。
この国は美しくなりました。
美しい国に人間たちいません。
美しい国に人間たちいりません。
だから人間たちみんなで食べました。
美しくない人間たち ....
死ぬことで楽になれるなんて間違ってる
死んでしまったら君の気持ちは誰が伝えるの
希望だけで夢だけで勝てない事もある
自分の力で戦わなくちゃ何も変わらない

結局頼るのは自分しかいない他人なん ....
ひとひら手のひらに舞い落ちる雪
触れたら溶けて消えるはかない命

かたくなな君の心を溶かすために
僕は幾夜も眠れぬ夜を過ごした
その冷たいまなざしはまるで雪姫
誰も愛することはない

 ....
{画像=070201145518.bmp}
{引用=





蒼い
空の水紋
降りてくる影
小首を傾けながら
やわらかな円は広がり
石の小径の残雪に
触れ 囁く

 今 ....
朝の日常議論の花
そこに正義は生まれ
悪にくだを巻く

薄い紙に
描かれた人間模様
何処か遠い場所で起こっていることだろう
大きな声で騒いでみても
どうせ聞こえはしないの ....
賢明な読者も賢明でない読者もご存知だろうが
俺の書いているのは詩じゃない
むしろ散文に近いが
別にどうだっていい

特にすんばらしくもなく
とりたててすげえいいことも言ってねえし
ヘンな ....
雲の隙間
欠けた月
真円になり得ない
輝きを見る

駅のホームに過ぎる風
またしても面影を見つけて

一筋の雫が伝う
いつまで覚えているのか
どれだけ抱えていくのか
片隅に震えて ....
カラオケの画面の歌詞を見ていた

5秒後の未来を盗む 完璧な明朝体
僕はそれをなぞることしかできない

その場所ではそいつが真実で
僕の歌声はそれに服従するコピー


鏡 ....
金曜の夜9時半
僕は駅前のファーストフード店にいる
三階の禁煙ゾーンのカウンターに一人座り
ストローでアイスコーヒーを啜りながら
僕は見る
角のボックス席に座る一人の女

彼女の後ろの壁 ....
果てなく遠い道の中
私は歩く

私は鳥になれないから
その道を一気に飛んではゆけない
私は
私を飛び越えることはできない

私は風になれないから
その道を一息に飛んではゆけない
私 ....
さけび続け夢を追った青春時代

さまよいながら揺れていた青い夏

きめられたルールなんてなかったけど

さまよい戸惑い苦しんだ日々

んーと思い出すと懐かしい思い出

 ....
寝苦しさに目を覚ますと
やはりホリデーインの一室に泊まっていた
わたしの隣では
脇臭く寝相の悪いやつが
馴れ馴れしくいびきをかいていた
エーチャンのニューグランドホテルは
わたしのこころの ....
公園のベンチ三年前君と座ったあのベンチ
所々ペンキが剥がれて木が剥き出しにだった
初めて手を繋いだベンチ恥ずかしくて
すぐに手を引っ込めたことを今思い出す

雨が降った次の日は濡れて座れなく ....
オトナだとは言い切れないし
だからっていつまでもコドモ
だと言い張るのにも無理がある
じつはフツーにオトナになる
のさえ失敗したただのボンクラ
むかし見た、大のオトナ達がギター
持って青空 ....
天空に 風 乱れて
枯れそびれた 花

小高い 丘陵に
太陽の 無償 降り

保ち 立ち続け
野を 焼き払い
革まる 命の循環

灯油ぼろの松明に
秘められた 刷新

焔 や ....
一生懸命すぎてはダメ

自分が壊れてしまうよ

程々にしなくちゃ


自分が自分でいるために


人を愛し助けたい

人がいてこそ自分がある

でもそれも自分があってこその ....
わたしは詩のなかで
一本の木になることができる
地に根を張り
そこにい続けることができる
少女が来て
本を読んで
少女は帰ってゆく

わたしは詩のなかで
そらをとぶことができる
高 ....
もうひとつの空の下には
空想好きの少女がいた
彼女は瞳の中で
小さな星を育てていて
世界からこぼれるように鳴るメロディーに
詞をつけては歌いながら暮らしていた

詞の中では少女は
 ....
排気ガスの悪臭  
汚れた空気に濁った瞳
耳障りな音に疲れた肩の群れ
誰もが視線を外し足早に歩く街

駅と駅をつなぐ橋の終わりのほう
突然現れた赤い観覧車

もしも足を止めなかったなら ....
灰色にひろがった空からは
いまにも雨が落ちてきそうだった
風が生暖かった
通りの建物がいつもより大きくみえた

ミニバイクが飛び出してきた
すぐ頭の上をゆっくり 飛行機が横切った
軒先に ....
何も書かれていないノートに
想いを綴る
真っ白な小さいノートの中には
えんぴつでしか書かれていないけれど
そこには
色がある
歌がある
風がある

とても小さな平面の上には
とても ....
オレンジと黄色の光
混ざり合って
照らされた僕は
午後3時の憂鬱少年

明日は今日、
同じサイクル。

日常は迷宮
僕を永遠の空間に
浸らせたまま逃さない

迷宮を出ようと
 ....
落ち着いた声で、「おはよう」と言われると
また夢の中へ入りそうだった
眠気を堪えて
僕は
「おはよう」と言いました
まるで、百年前から言い続けた言葉のように



ピアノを流して
 ....
軽い映画
軽い音楽
軽い言葉
軽い恋愛
軽い物語

世間には
たくさんの軽いものが
溢れている

それらを否定する人も居るし
それらにまみれて生活する人も居る

私はどちらで ....

これは色ではなく
文字です
そしてそれは
人によって色が違う
ある人はペンキの赤を思い浮かべ
ある人は流れ出る血を思い浮かべるかもしれない

もしもここに
私が思っている赤を画像 ....
好きなんて曖昧
嫌いなんて曖昧

さっきまで愛し合ってても
今は憎しみ合ってる

さっきまで喧嘩してても
今は裸で抱き合ってる

偉そうなこと言ってるやつも
結局は汚いこと考えてる ....
それは歌詞?
映画の題名?
幾度となく耳にしたような言葉

現実はなかなかうまくいかない

ほんの数パーセントだってことはよく分かってる
望みが叶えられることなんて
数パーセントすらな ....
太陽が真上に輝くとき
私の影は死にました

影は本当の私でした
影が本当の私でした

私はいつも笑っています
笑っていれば許されます

影は時折泣いています
影は時に嘲笑います
 ....
1486 106さんのおすすめリスト(3936)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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指、記憶、形- たもつ自由詩1307-2-1
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密栓- 霧咲剣侍自由詩307-2-1
雪姫- 未有花自由詩14*07-2-1
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朝の食卓にて- なかがわ ...自由詩2*07-2-1
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チャイナタウン- 恋月 ぴ ...自由詩28*07-1-31
塗立- 霧咲剣侍自由詩107-1-31
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もうひとつの空- Rin.自由詩24*07-1-31
赤い観覧車- 青の詩人自由詩3*07-1-30
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赤は何色?- ぽえむ君自由詩9*07-1-30
人間- kei99自由詩207-1-30
夢で逢えたら- ささやま ...自由詩6*07-1-30
私の影- なかがわ ...自由詩4*07-1-30

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