ところどころ染みがあったり
生活のほつれを永遠に修復の終わらない遺跡のように身体に
こびりつけたまま時に非日常の夢を見る

晴れときどき詩人みたいな気がする日には
あえて蛙の被り物を棄てて芋 ....
あしたの風は明日の風
いま吹く風は今日だけの
少年は何を聴いたのか
過日のきょうに吹く風に

春の夕焼け
冬茜
秋の黄葉映えるあお

薫風の運ぶ雲過ぎて
また夏が来る/
 海を見ていた。
 港を行き交う人々の足音を聞いていた。
 岸壁に寄せる波の音に海鳥たちの鳴き声がかき消されてゆく。
 視覚よりも聴覚が敏感なそんな午後だった。

 海の色は藍色。
  ....
あなたと別れた
嫌いになったわけではなくて
擦れ違いが生んだ溝

新しい恋人が出来た
付き合っても何故か満たされない

あなたがまだ心の中で生きている

あなたに帰りたい
帰ること ....
なにもかもが闇に向かっている
そんな錯覚に陥ろうとも
肩で風を切って
足を大地に踏ん張って
今日もまた
蒼い月を眺め
叫びたい心を抑えつけて
口笛を吹いて誤魔化す
濁った雲がトグロを巻 ....
復興途上の街の街路で
寂しくなって月を見上げる
愛は常に失われたまま
ときに著しい渇きに身悶えする
この渇きを月よ、お前にやる
この渇きを月よ、お前に叫ぶ
俺はポロシャツをだらしな ....
ふわりと
つかまえて
この夜の帳を
やさしく
ソフトに
そっと そっと
くちびるかわし
だきしめて
ふたりの夜を
うるおって
ひとつになって
魚になって
闇をおよぐ
どこまで ....
その代わりに、
骨と対峙すると
頭蓋骨が白くなる

白は
雪の色、
鳩の色
体の中で燃える

血の色みたいな
雪が
降りしきる
錯覚・錯覚・錯覚

街角のビルの窓辺に
垂 ....
カラフルなタイルをしきつめた
ハート柄の遊歩道をふみしめて
表参道から代々木公園まで
いつまでも人の声 車の音
夜風にバブルのか・お・り

帰りたがっているのは30の
いいえもはや40中 ....
カラフルなタイルをしきつめた
ハート柄の遊歩道をふみしめて
表参道から代々木公園まで
いつまでも人の声 車の音
夜風にバブルのか・お・り

帰りたがっているのは30の
いいえもはや40中 ....
生きていくことの
ぬかるみにはまったの?
それで そこから
君の繊細な驚きに充ちた
生き生きとした漆黒の瞳は
何処まで持ち堪たえられるかな?

欺瞞に充ちたこの社会で
只忙しく生命が消 ....
夜明けにだけ
列車の着く駅があるという
そこでは誰も降りないが
そこから誰か乗りこむという
言葉は置いてゆくという
言葉にはできないものを
探しにでかけるところだという
あたらしいものは ....
イメージを裏切って
泳ぐながい魚
イメージにダメージ食らい
横切る黒い猫
わたしは黒い雲
稲妻ひび割れる空に
恐れながら
祈りながら
詠えば
夜は明け
虹が架かる
イメージを爆破 ....
生きるために息してんのか
息するために生きてんのか
目的と手段がああ、ごちゃまぜだ
こんなぐちゃぐちゃになった僕を
それでも何でか捨てられない

"贅沢な悩みだね"
 ....
{引用=泳ぐこともできず
伝える手段もなく
ただ与えられた囲いの中で
浮遊している、
泡のようなもの
    ※
失くしてしまえば
過去にしたいと
遡っては 身を護り
忘却の波に ....
勝て

しのぎを削り

戦え

そして

勝て

勝ち続けろ

人生は戦い

己と戦い

ライバルと戦い

勝て

戦い

それは本能

戦いは常に存在 ....
澱んだ空が憎たらしくて
蹴りをいれたいのだけれど
殴りつけたいのだけれど
想いさえも届かなくて
精一杯に唾を吐きかけ
考えつく限りの罵声を浴びせ
それでも気持ちが収まることはなく
さらに ....
瀧の夜
火を拾う指
音の無い径
水たまりの径


水の音は鈴
鈴の音は夜
夜の地図は水
光の指をひたす子らの声


火は火のまま底へと沈み
水面に言葉 ....
瀧の夜
火を拾う指
音の無い径
水たまりの径


水の音は鈴
鈴の音は夜
夜の地図は水
光の指をひたす子らの声


火は火のまま底へと沈み
水面に言葉 ....
毛布のなかで
太陽が 頭をのぞかせた
わたしはまだ死んでいるから
もう一度 生まれなければいけない

脇腹から肩胛骨をとりだし
きみの白い項に移植する
行き場を失った うるんだ指 ....
毛布のなかで
太陽が 頭をのぞかせた
わたしはまだ死んでいるから
もう一度 生まれなければいけない

脇腹から肩胛骨をとりだし
きみの白い項に移植する
行き場を失った うるんだ指 ....
コンパスのように立て
最初から最後まで
近寄ることも遠ざかることもない
己の中心に
想いは帆のように憧れを孕み
どこまでも出歩くだろう


コンパスのように立て
滾る情熱は千切れるほ ....
いつまでも誰かのそばにいて
猫背で暮らす
二日酔いが始まる前に
冷蔵庫を開けろ

そんでなんにもない
一日を過ごし続ける
どんな暇もここにはない
続いてる一人の暮らし

見えてる場 ....
いつまでも誰かのそばにいて
猫背で暮らす
二日酔いが始まる前に
冷蔵庫を開けろ

そんでなんにもない
一日を過ごし続ける
どんな暇もここにはない
続いてる一人の暮らし

見えてる場 ....
バス乗り場には行き先が書いてある
花が飾ってある
まるで旅程のために生じた偶然のように
駅のターミナルには大樹と季節の花
何も告げずとも伝言は明らかだ
来歴がばらばらな人たちが集まっ ....
{引用=あなたのやさしさは
七日後の月の白い夜に
粉雪のように降ってくる}

あなたはいかがですか
東京の部屋は大丈夫です
あなたへの先日の暴言
はずかしく 項垂れるばかりです

明 ....
上品な甘さと香り
色色とりどり触れるとほあほあ
頬張ればすぐに溶けてなくなってしまう
それでも

その日のために たったその日のためだけに
いいでしょう構わないでしょう
お願い、これは今 ....
女の子が空を飛んでる
黄色いワンピースの
茶色い髪の毛を三つ編みにした
赤い靴にフリルの付いた白い短い靴下
キャッキャと目を見開いて
太陽に向かって上昇してる
飛んでいるというよりは
浮 ....
月明りは無い真冬の夜道を照す星空。
雪は青緑の光で世界を結晶した森。
朽ち始める鉄道用水銀灯を見上げる猫。


柔かい。雪って触れて仕舞うと流れ星みたい。
六花と言うのだよ。と、
教 ....
一度であった人のことは忘れないような、

ううん、そうじゃなくてもいい、

少しでも大切に思ってる人のことは死ぬまで忘れないような、

そんな脳みそだったらよかったのに。

ふたりで持 ....
1486 106さんのおすすめリスト(3936)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
エピグラフ- 梅昆布茶自由詩12*17-5-20
幕間- もっぷ自由詩317-5-20
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帰る- 夏川ゆう自由詩117-5-20
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抱擁- 星丘涙自由詩2*17-5-19
その代わりに、骨と対峙する_- 新人さん自由詩317-5-19
30- まきび自由詩217-5-19
30- まきび自由詩217-5-19
ヌカルミ- ひだかた ...自由詩317-5-19
夜明駅- やまうち ...自由詩6*17-5-19
イメージを爆破しろ- 星丘涙自由詩2*17-5-19
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勝て- 星丘涙自由詩2*17-5-18
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波と紋- 木立 悟自由詩917-5-17
波と紋- 木立 悟自由詩917-5-17
蘇生- 伊藤 大 ...自由詩3*17-5-17
蘇生- 伊藤 大 ...自由詩3*17-5-17
コンパスのように立て- ただのみ ...自由詩12*17-5-17
傷つく灰、踊る青、僕の丸い場所- 竜門勇気自由詩2*17-5-17
傷つく灰、踊る青、僕の丸い場所- 竜門勇気自由詩2*17-5-17
バス乗り場- 葉leaf自由詩217-5-17
七日後の月- もっぷ自由詩317-5-16
道道- もっぷ自由詩217-5-16
空飛ぶ女の子- 坂本瞳子自由詩1*17-5-16
トナカイの角で創られた翼と鉄軌融解。- おっぱで ...自由詩417-5-16
思うところがあって、l- Ayu自由詩117-5-16

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