愛を一滴馴染ませて
晴れ桜 袂に滲む掬い人
花屑浮かび詠み返す歌
流れゆく詩達 恋の行方の様に

“さよなら”を知らない
湖に沈む月に咲く子供達
綺麗な形を愛と呼ぶ
水底に流るる ....
おまえの与えてくれる苦痛は
いつも、生ぬるい


絶望なんていう造形は
そんな光景じゃ、描写しきれやしないんだ


愛したことの罪と罰だなんて思考は
夜の帰り道じゃ、ちっぽけだ

 ....
寒く乾いた
においがしたよ
手を握って
温もりがしたよ

遠くで何かが
鳴いている
近くで僕が
泣いている

風を切って
車を抜かし
君と二人で
現をぬかす

そこの兄さ ....
背中の星が重いから
飛翔しても
飛翔しても落ちる
てんとう虫の
ちいさな宇宙

野の草のように
持ち上げたものの重みに
ひとも耐えているが

あまりにも大きなものの中で
あま ....
本を読んでいて一瞬何かをつかめそうになる。

自分にとってすごく大事なこと

いままでありそうでなかった文章

私が読みたいと思っている文章

を、つかめそうになる。

結局わから ....
たくさんのさよならを
散り敷いた桜の花びらのように踏みしめて
僕は行く
何に呼ばれて
僕は行くのか

からっぽになった
僕のからだは
何色の絵の具を
入れたらいいのかな

もしこ ....
ある学習塾の学生講師は理想に燃えていた
自分の抱いた教育を実践しようと
会社で用意した教材は一切使わない
会社に残り家でも考え
時には大学の講義も放棄して
自分で作成したプリントを配っては
 ....
油絵の夜を逃げ出した。
すっかり晴れた気分だが
本物の太陽少し眩しくて
早速蕩けてしまいそう。

憧れた世界。
これが案外広いんだ。
憧れの在処は意外に遠いから
君に手紙を書くよ。
 ....
降り積もる白雪は
全ての音を吸い込んで
今日も視界を埋めてゆく

白く閉ざされた世界の扉に
近づく不安は忍び足

積み重なった雪が溶けるとき
あなたの気持ちが解ければいいと

そう ....
いま
{ルビ仄=ほの}明かりの部屋がとても寒くて
ぼくは
コカ・コーラの気が抜けてゆく潮騒の中で
花が開いていくのをじっと見ている
足が冷たく
息の僅かな白さの中に
ちいさな子供だった頃 ....
?.

なんだかみんな似てるね
みんな美人ぞろいだね
あのこ ああ、あのこなんか
絵にしても いいね

なんだかみんな似てるね
でもおまえだけ少し違うね ....
陽光 燦燦
青空へ 誘う 透明な想い

世界は 光の乱反射
聞こえない 音の余韻

コップに溢れる 炭酸水
綺麗な 想い出は 弾け散る 青だから

この青空に 記憶させる 注ぎ込む
 ....
月が照らすだけの何の変哲もない住宅街の真夜中の風景
それはどんな偉大な芸術も敵わぬ美しさ
永久に続くかのような静寂
新聞配達のバイクの音がそれを引き裂く
それはまるで壮大なオーケストラのようで ....
僕は
まさに僕のような人間が、犯罪者になるんだろうと思った。
だけど僕は恵まれていて幸せで
犯罪者になることはなかった。
だから
僕は犯罪者に憎まれているんだろう、と思った。

そんなあ ....
薄暗い部屋の中で何を思う
何故かこの空間はとても幻想的だ
世界の全てが嘘に思えてしまうくらいに
己の存在もよく分からない

全ては台本に書かれている
生きるとはそれに従うことだ
と誰かが ....
無数の花びらたちが帯のように
川の両端を縁取りながら流れている

私は冷たい雨にかじかんだ手のひらで
傘を握り橋の上からそれを見ていた

けれど川にも街にも花びらにも色は無い
ふと見れば ....
桜の咲く季節
揺り椅子に腰掛けた僕は
また一つ歳を重ねた事に気付く
      
後何度
君とこの桜
見る事が出来るだろうか
       
春の陽射しは
二人の人生を包み込み
 ....
ベッドのへりからあおむけで見つめる
まるい蛍光灯
目を閉じて追いかける残像は
欠けたのか
届かないのか
つながらない輪の形をして

黒の中に赤く燃えて
中も外も見えないほど燃えて
そ ....
今年にも春がきて
春を数えるときがやってきた
まずは春の色を数えたい
薄い黄緑や淡いピンク
あちらこちらにたくさん見える
暖かい風が揺らしてる
どれが一番似合う春の色だろう
春を見ている ....
私が殺した感情は
私の中で静かに眠る
消えてしまったものでなく
忘れ去られたものとして
奥につかえて何かを残す

私は必死で辻褄合わせ
殺したものに気付いていない


私が飛ばした ....
想像してみて
青い海を

太陽の光を反射して
キラキラしている
青い海を

入ってみて
青い海の中に

みえるでしょう

海の中を
悠々と泳ぐ魚たち

海底を歩く
カニ ....
認めたくない 嘘であってほしい 身代わりを探す僕
ちゃんと光を灯したはずなのに 影を選んだその末路

全てを愛せて 幸せにしちゃう 答えや呪文なんてなくても
僕らには 人それぞれに与えられた切 ....
夜、一人じっと手を見る


節くれ立った指の隙間

すくい上げた水は

口元まで届く前に

いつも零れ落ちてゆく

ひりつく喉を潤さず

落ちてゆく水のきらめきを ....
空は呟いた
「恋がしたい」

海は泣いていた
「辛いんだ」

私は泣けなかった
(笑顔を見せ続けている)

空と海は交わる
愛し合う
私たちなんか気にしないで
(見せびらかすよ ....
長い間雨が降らないので
涸れた池がある
長い間話さないので
枯れた声がある
長い間誰とも会わないので
忘れられた人がいる
長い間続きを思いつかないので
書き終えられない詩がある

雨 ....
 センター試験 前日の夜
 僕は父と試験会場である医大を下見しにやって来た
 白の車をただっ広い駐車場に止めると車から降りた
 大学内は無人だった
 外は手足顔が凍てつくほど寒く 僕は思わずフ ....
乾いた空気を
ぎゅうっとにぎる
繋いだ手の感覚は
何となく覚えているから大丈夫
今日も一緒にお散歩に行こう
 
表通りの十字路は避けて
少し遠回り
もうすっかり春だね
ってたわいもな ....
空を見て歩いていたら
どこまで行っても空で

そりゃ曇る時も
ポツリと来る時もあるけれど
夜になっても
そこには空があって

そうそう大雪の日は
空も地もその間も真っ白で
境界線す ....
雨があんまりしとしと降るから
あなたのことを考えます
どうしてこんなに好きなのに
いつも届かないんだろう

あなたが望むというのであれば
何でもできそうな気がするのに
あなたを思うと ....
あなたを通り過ぎた風は
凪いで
睫の高さで追いかけていた
ニ歩先の肩甲骨と
くしゅん、と鳴った鼻
とのあいだに、置いていった

指先にのせて飛ばした
内緒のくちづけの形をした
ふ ....
1486 106さんのおすすめリスト(3936)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
晴れ桜- 晴れるひ ...自由詩12*07-4-6
呼吸- わら自由詩9*07-4-6
車に乗って- kei99自由詩307-4-6
てんとう虫- yo-yo自由詩10*07-4-6
思い浮かばない文章。- 藻羅自由詩107-4-5
DIVE- とうどう ...自由詩16*07-4-5
理想の教育- ぽえむ君自由詩4*07-4-5
夜の窓辺に。- チェザー ...自由詩407-4-5
- 朱華自由詩4*07-4-5
花冷え- 水町綜助自由詩35*07-4-5
おまえからすべて奪って- 水在らあ ...自由詩2307-4-5
青空に記憶させる- アハウ自由詩7*07-4-5
夜が明ける頃に- 鋼鉄漢自由詩307-4-5
スミザリン- チグトセ自由詩5*07-4-5
真実- 鋼鉄漢自由詩407-4-5
色彩- 松本 涼自由詩1107-4-5
傾いた揺り椅子- @ショコ ...自由詩507-4-5
回帰- ポッケ自由詩6*07-4-5
春を数える- ぽえむ君自由詩13*07-4-4
呼吸- 自由詩5*07-4-4
- 結華自由詩407-4-4
クオリア- 蒼穹自由詩6*07-4-4
「掌に残るもの」- 広川 孝 ...自由詩407-4-4
水平線- 美月朱恋自由詩7*07-4-4
大旱- 楢山孝介自由詩9*07-4-4
センター試験_前日の夜に- はじめ自由詩3*07-4-4
幽霊くん- 倉持 雛自由詩907-4-4
空と旅する- mac自由詩3*07-4-4
寂しいひと- はるこ自由詩10*07-4-4
春の距離- Rin.自由詩20*07-4-4

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