剥き出した感情は、とまらず
人を傷つけながら、後悔と感傷でぐちゃぐちゃに
なりながら、見事なまでに無様になってく
ひきかえせばいいのに
いわなきゃいいのに
止まれない、感情はあたしから
....
東の 海辺の桟橋からは見えない 孤島の白い砂浜
そこに蹲って少しだけ 泣いてみたことがある
二月の 私がまだ 一人のあたしだった頃
夢みるように
泣いてみたことがあるよ
という実話を念入 ....
葉が一斉に飛び立ちそうな
雨に濡れた朝
闇がかくれんぼしているので
一つ一つ見つけ出して行く
鳥が破裂して鳴き声として散る
そのたびに朝は時刻をよろめかせる
雨の音には距離がない
雨 ....
シャーベットは冷たすぎて
小さなスプーンで突きながら
昨日見た星座のことを考えていた
たぶん眼前を行き交う人にとっては
ほんとうにありふれた話し
私が私に心をおくる作業のようなもの
....
シャーベットは冷たすぎて
小さなスプーンで突きながら
昨日見た星座のことを考えていた
たぶん眼前を行き交う人にとっては
ほんとうにありふれた話し
私が私に心をおくる作業のようなもの
....
窓のそと
そこに子どもの笑い声がある
そこに柔らかい春の陽射しがある
窓のそと
そこに車の行き交う音がする
そこに名前も知らない鳥の囀りがある
そのたしかなしあわせを
私は ....
君の心をピンポンダッシュ
犯人は分からないだろう
でも、確実に
君はそれが誰なのか気になってしまう
君の心をピンポンダッシュ
僕はただの片想いを
少しでも面白く良いものにする為なら
....
寝不足が続いている
寝ようと思えば思う程 眠れない
明日のことを考えて焦る
深みに嵌る
底なし沼だ
足が抜けない・・・・
朝だった 夢をみていた
....
曇り空を見ていた
コンビニのベンチで
缶コーヒーを飲みながら
部屋に篭っていると
自らの身体の痛みに
意識が集中してしまうから
近所のコンビニのベンチで
ずっと空を見て座っていた ....
曇り空を見ていた
コンビニのベンチで
缶コーヒーを飲みながら
部屋に篭っていると
自らの身体の痛みに
意識が集中してしまうから
近所のコンビニのベンチで
ずっと空を見て座っていた ....
鳴り響く洗濯機の脱水音に
怒りを露わにすることもできず
苛立ちを隠すこともなく
ぶつける先を見渡してみる
もうすぐ夕飯の支度をしなければならない
なにもかもが面倒くさくなる
明朝までも ....
ひび割れていくことに
何の感慨もない
爪を立てていた猫に
謝礼を支払えばいい
痛かったことや悲しいことが
あんなに嫌だったのに
手放す時が来ることが寂しい
腹を立てている自分を嫌 ....
日射しにぬるむ木蔭に焼かれた
横たわるしろい肌
くるぶしを舐める犬の舌のざらつき
渇いていく唾液とこぼれる光は
すこやかにまざるばかりで手放しかたを忘れながら
あたまをなぜてやる
季節 ....
軍手もないのに
ベタベタの柱を触る作業は
非常に不愉快で
遠くを眺めると
さも気持ち良さげに飛んでいる姿が
一瞬で目に入ってしまったので
非常にムカツイタ
打ち付けるだけ ....
待ちわびて
待ちわびた
桜の季節は逝ってしまった
春風と共に逝ってしまった
桜並木の写真の中に
小さな貴方が花を見上げて立っている
確かに二人の春は此処にあった
....
職場の廊下に
ゴミが落ちていた
素通りしたとき
職場を愛していない
自分に気がついた
愛していないのに
業績は認めて欲しい
業績を認めないから愛せない
愛してぬの方程式
....
職場の廊下に
ゴミが落ちていた
素通りしたとき
職場を愛していない
自分に気がついた
愛していないのに
業績は認めて欲しい
業績を認めないから愛せない
愛してぬの方程式
....
自由を求めて彷徨う魂は蛍。
夜の神秘を嗅ぎ分けて、集まる。
静けさの中にちらちらと煌く光は
あらゆる煩悩を消してゆく。
今ここに在る事の意味を考える者は
光に頼りを探し、 ....
夏のリゾート地に
冬に行ったら
物足りず何だか寒気がする
閑散とした雰囲気
誰も引き寄せない感じ
海に浮かんだボート
ただ波で揺れている
時折吹く冷たい風
太陽もない曇り空 ....
怒っていないよと言って、怒っている。
氣にしないで下さい、と言って、氣を使わせている。
いつから人は、習得するのだろう?
思いとは、かけ離れた言葉 ....
田植えが終わって
福島の祖母の家に行って
山菜を食べて
車の中でうたた寝をして
帰ってきて
隣の家から頂いた筍を灰汁抜きして
なんだか冷たいものが食べたくなって
サイダーを飲んだら
し ....
静かすぎる昼 脳の鼓動
まどろみを吸う
冷たい蝶
左目と左手にはばたいている
斜めに巨きく横たわり
街を隠す羽があり
明るく淡く 数え切れぬまま
ただ風ばかり ....
眠れないのではない
眠らないのだ
やる気があるのではない
やるせないのだ
零れそうな涙を堪えるのでも
吐き出しそうな想いを飲み込むのでも
走り出したい気持ちを抑えるのでも
な ....
はちきれんばかりの心が
叫び出しそうで
泣き出しそうで
必死に口を押さえて
両手で覆って
精一杯のスピードで
駆け抜ける
何者をも諸共せずに
一直線に走り続ける
疾風のごとく
あら ....
{引用=なみだの意味を云いたくない
ひとの言葉で賄えないから
なみだの意味を弄りたくない
塗れていくのを視たくないから
なみだの意味を失いたくない
この世で唯一の聖域だから
な ....
西の空が淡い紅に染まり
旺盛に繁茂した用水路沿いの草木たち
一息尽く頃
私は鉛の我が身をベットに横たえ
もういいだろう?もういいだろう?
朦朧とそう空白に問い掛ける
応えはもちろんない ....
やるせなさが消えない
こんな気持を抱えたままで
あとどれくらい遣り過せるのだろうか
不満など
爆発してしまえばいいのに
八つ当たりする対象も見つけられず
ただ黙々と時間が経過す ....
春の連休明けは晴れだった
教室に入ると
後方の席に君がいた
おはようという挨拶の後に
僕の想いに気づかれてしまいそうな
要らぬ一言を付け加えてしまった
席に座り入口を眺めていた ....
揺らめいている
天井隅の空間が
静けさに包まれ
揺らめいている
揺らめきは
静けさを呑み
三億年前の生き物の
真っ赤な蠕動を今の今
一瞬見事に開いたり
見たこともない
幾何学模 ....
心配していることなんてきっと
うんざりするほど感じているだろうから
心配してますアピールなんてしない
幸せを願っていることなんて
どうせ痛いほど感じているだろうから
言わないでおく
心配 ....
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