人工的な骨盤を ゆっくりと動かすと
腰が ぐるりと 回転した
それに合わせて 揺れる尻

砂糖を入れた 紅茶
酸っぱい系統のものは キライだと伝えてあった
それでも垂らされる 一滴の黄 ....
わたしの
拙い手のひらに
留まるものなど知れているから
ひとつ残らず
惜しみたい

だから
わたしは定義しよう
愛することは得ること、と
疑わずにいよう

花びら一枚 ....
おかあさん

わたしはずっと先を見る

穴があくまでみすぎた夜


おかあさん

あなたに知って欲しいよ

私はおかあさんを通して
じぶんを愛していることを

ささるまで見 ....
葉の色が違っている
花の色が違っている
光は屈曲し
あらゆるものを結合している
人々は静かに燃え立ち
鉄塔は朗らかに凍えている
雲たちは響き合い
音の輪はとても新しい
髪を振り乱して
掻き乱して
心を落ち着ける

なんとも情けないことだ
自らを乱してやっと
束の間安らぎを得るだなどとは

ちっぽけな自分はちゃんと立てているか
前を向いているだろうか ....
シャッター通りの真ん中で
あたしは夢の中に立っている

正社員だから、収入が増えてと、彼女は言う

そう、よかったねとこたえた私は
それきり何も
言いたくなかったのだけど

有給のこ ....
実は二十七歳とか三十前とかに死ぬんだと思ってたんだ
別に悪魔と契約した訳でも無いけれど
気付けばおめおめと生き延びてる事に気付いたんだ
別にそれが恥の多い生涯でも無いけど
さっさと和了って死に ....
シンクの窓から
光が生まれている
質量はないが
手触りは淫靡だ

わたしたちは渇きやすいから
眠りの岸辺に
傷だらけの素肌をさらす
思い出せない言葉に囲まれ
猫の亡霊を見た──まひ ....
愛情というのは、夢であり、夢から覚めてみれば、はかない一抹の砂のようなものだ。

夢を見た。サッカーの夢だった。
思えば些細な先輩の愛情が、わたしにかれの夢を見させたのかもしれない。

飼い ....
四月の水
五月の水
油 月の輪
空を刺す虹


指先のひと粒
星おおう粒
氷と枝 雪と枝
はざま はざま
空のぼる空


あなたは手
あなたは砂
あなたは ....
缶コーヒーの色を確かめて飲んだ事が無いから
それが透き通っているかと聞かれると自信は無い
匂いはまるで麦茶の様で
そいつがどんな味かもろくに覚えていない

寝る前に見た景色がどんなだったか
 ....
朝露に濡れた薔薇のつぼみよ

蕾の持つ美しさ

それは未来(あした)という一瞬の輝き

過去(きのう)は蓄積され

そして、沈澱してゆく

現在(いま)は消費され

そして、過 ....
きのうの猫のぬくもりや
おとついの雨のつめたさや

ずっと前
ぼくができたてだったころ
たくさんの小さな人が
かわるがわる座ってゆく
にぎやかさや

お腹の大きな女の人のついた
深 ....
あたらしいのに懐かしい
うららかな春のもと、
わたしに添う目と
わたしに添う声

なつかしいのに新しい
穏やかな春のなか、
わたしを迎う目と
わたしを迎う声

めまぐるしく ....
あたらしいのに懐かしい
うららかな春のもと、
わたしに添う目と
わたしに添う声

なつかしいのに新しい
穏やかな春のなか、
わたしを迎う目と
わたしを迎う声

めまぐるしく ....
一列のチューリップは
とりどりの春の音符である

そのメロディーと
昏い心臓を嵌めて歩いている私のリズムとは
どうしても
とめどなくすれ違ってしまうのである
有るということが前提のこの世界

無いは有ることへの反論と仮説

有るとか無いが本質ではないのだ


存在は

常に反論される

仮説に

過ぎないようだ


有るとい ....
薄曇りの空に
何も足さずに服装を
中途半端で
丁度いい
季節を迎えて

誰かに追われるように
日々を終えて
自分に欠けているものを
夜な夜な数えて

苦い食べ物を頬張るとき
そ ....
もしも
あと一週間で確実に死ぬとわかったら
とりあえず貯金は全部引き出して
高級料理を食べに行く
一週間は長いけど
案外短いから
睡眠時間は削ってしまうかな
あとは犯罪だろうがやりたいこ ....
求めているのは
そんな答えじゃない

思い通りに返してくれないなら
いっそ返事はいらない

気持ちを裏切られるのは
寂しいを通り越して
腹立たしい

心なんて
塞いでしまえば
 ....
近頃夜空を見上げても
何故だか月が見えないんだ
一等星の瞬きや
飛行機の灯りは見えるのに
街の光が隠しているのか
それとも永久の新月か
「前を見ないと躓くよ」
分かっている、そんなこと
 ....
ムーサの指に火を点ける。私は影も形もなく。
灰のふる落日でした。ゆっくりと燃えていました。
土と石の道を歩けなくて。あなたは、
誰ですか、と問う。さらさらと、膝ほどの丈に伸びた草が、風が、光が。 ....
飼い犬は
トイレを躾されても
散歩先では自由だ

飼い犬は
公園のトイレが混むのを見て
人間はなんて不自由なんだと
思っている

人間は
言動を躾されても
インターネットは
ト ....
光りが僕の身体を切り取り地面に張り付ける
重力に引っ張られ立ち上がることはない
そこにいなさいと蟻が行進する

夕日が沈み影が消えてしまって
もうそこには僕はいない
缶蹴りの音だけは
 ....
何時だって 
哀しい雪だね

子供たちが まとわりついて
皆で固めた おしくらまんじゅう

本物の大福は 美味しすぎて
もう 食べちゃったけれど

もっと大きな 世界一の大福を  ....
かばんの中に入っているのは
読みかけの文庫本
かばんの中に入っているのは
猫の形のボールペン
かばんの中に入っているのは
誰かにもらったネックレス
かばんの中に入っているのは
誰かにもら ....
空転する運命の輪
君はただ流れに揺られ
眠る赤子のように
指を咥え身を任せる

その先に待つ結末など
今を生きる君には関係無くて
明日を恐れ震える夜も
夢と共に朝日が溶かすよ

な ....
    空は冷たく 風を呼び
  隣家の庭木がさけんでいる
            当然
     わが家の裸木たちも
          まだまだ
      初夏は来てないと
     ....
四月に
雪が降ることが
当たり前になった時代から
四月に
雪が降ることが
特別だった時代に戻って
残された音楽を聴きながら
振り向かない背中を
眺めている

届かない指先なら
も ....
夜の街の海
壊れた灯り
階段は風
波の底の星


剥がしても剥がしてもきりが無く
いつか置き去りにされる光
野になるがいい
たなびくものすべて


ひとつの息の ....
1486 106さんのおすすめリスト(3936)
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パレードが終わった四月に。- 5or6自由詩9*17-4-22
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