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もうすぐ日がめくれ
いくつか数えた頃
かの女はバラをたくさん落としてきたが
もうプロポーズされることがなくなったからと
時ごと綿毛に包んで
夏の来ない春に明け渡そうとしている
....
紙を破いたら
鳴りやむことを知らない
何度も何度も波が
静脈から動脈に往復する
黄色の傘を置いて
小さな傘を置いて
歩いてきてしまった
わざと忘れてきてしまった
日常は全然ゆる ....
梅雨になって
雨がすきな
人もきっと
そばにたくさんいるだろうけど
いまは
青い空がすき
心が浮かび流れていきそうな
どこまでもファルセットが続きそうな
目を閉じて ....
切っておとした
年月がそこには
ねりこまれていて
しみこまれていて
一部が一部じゃなくなる日
わたしから切り離される日
掃かれるだけの、それ
気に入り顔たちを鏡は映し
颯爽と
....
(1)
まぶたには
海よりもたくさんの
なみだ というものが
満ちては引いて
ときに こぼれます
しあわせな、いちにち
うつむいた、いちにち
わたしは顔をあげて
まるで洗面器 ....
まもれない
バイバイ、の約束
まもれない
切り出そうか迷う
えいえんの別れ、って
あるんかな
これからずっと
ずっと、の約束
まもれない
これまでだって
いつ変 ....
氷だけのグラス
静かに勢いよくとけてゆく
どんどんどんどん
水に変わってゆく
ひたひた
とうめいの
ずっとみつめてたいな
ずっと見つめてたいね
わすれたままで
わすれきって
....
秋じゃなければできなかったのでしょうか
空洞は風が増すほどに
流れてゆきます
いちにちの日短さ
胸の欠けてゆくそして
焦げてゆく茜の陽
沈んでゆき夜になる前の隙間で ....
やさしい足で走っていたら
胸まで砂の入る転びかたをした
目の前にある白く小さい手は
逆光で誰ん手か判らないまま
わたしはその手にすがろうとはしない
胸に入った砂が肺で
雑ざりあって ....
まぼろしのわたしを
まだ探している人がいるようで
それもまたまぼろしの
空気の環っかが生す群れ
拭けばガラスに付いたほこり
きえてしまうでしょ
身体にしみついた その影も
洗い流 ....
1486 106さんの唐草フウさんおすすめリスト
(10)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
三月の花摘み
-
唐草フウ
自由詩
8
18-2-24
こたえのない曇りの日に
-
唐草フウ
自由詩
6*
18-2-19
タペストリー
-
唐草フウ
自由詩
9*
17-6-9
後ろ髪
-
唐草フウ
自由詩
8*
08-7-18
まぶたの海
-
唐草フウ
自由詩
10*
08-5-22
まもれない
-
唐草フウ
自由詩
9*
07-11-2
瞬
-
唐草フウ
未詩・独白
7*
07-10-23
鏡の泣くとき
-
唐草フウ
自由詩
15*
07-10-17
目線
-
唐草フウ
自由詩
12*
07-10-3
私は幻
-
唐草フウ
未詩・独白
7*
07-9-27
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