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さようならは
今
何色ですか
真っ青ですか
真っ黒ですか
それともあの日の夕焼けの
だいだい色ですか
さようならは
今
どのへんですか
指先ですか
つま先ですか
それともア ....
世界で一番
小さな空港からは
一番遠くまで飛ぶ
飛行機が出るという
帰りの便はない
行ったきりそれでおしまい
だから飛行機も
使い古されて廃棄するだけの
年老いた機体ばかり集め ....
幽霊の朝だ
右手をあげて
おはようのあいさつを
それは別れの
あいさつを兼ねている
かなしみが鳥のように
肩にとまっているから
身体は右に傾いている
よろこびが鼠のように
....
ひらべったい国へようこそ
ここは何でもひらべったいよ
老いも若きも
男も女も
そうでないものも
ここでは毎日ひらべったいよ
ひらべったいサラリーマンは
ひらべったい煙草を吸いながら
ひ ....
いつも通る道
いつも出会う人
いつも歌う歌
いつも曲がる角
いつも読む雑誌
いつも食べるパン
いつも乗る電車
いつも降りる駅
いつも見る鏡
いつも見る私
いつも見るけれど
....
晴れているのはしあわせ
雨が降るのはふしあわせ
傘を差すのはしあわせ
目が乾くのはふしあわせ
日曜はしあわせ
月曜はふしあわせ
出会うのはしあわせ
知らないことはふしあわせ
い ....
林檎くらいしかない
君に渡せるものといったら
それは詩でできていて
内側を列車が走っている
よく見れば車窓には
いつかの君と
いつかの誰か
そしてみんながカムパネルラだ
一人の夜に光を ....
ひらべったい男がいた
ひらべったい顔
ひらべったい躰
ひらべったいネクタイ
ひらべったい挨拶
ひらべったい犬を飼い
ひらべったい車に乗る
ひらべったい紙幣を数え
ひらべったい歌をうたう ....
電灯の下にいる
善でも
悪でもなく
ただ
音楽を聞いている
愛しも
愛されもしないで
電灯のはるか上方に
木星がある
わたしのなかから
遠い声がする
ふるさとよりも
遠いところから
その声にさそわれて
わたしはどこかへ
帰りたくなる
子供の姿に戻って
犬の姿に戻って
蝶の姿に戻って
そ ....
もうこれで、と思ったときも
ページをめくると鳥がいた
青色の羽をしていた
羽毛が抜け落ちるのを
少し気にしながら
西日の当たる部屋
ソファの上で笑ったり
片方は詩人で
片方は旅 ....
紙で飛行機を、なんて
誰が考えたことだろう
一体どれだけ乗れるというのか
世界には70億もの
人間があふれているのに
私たちには牙や鱗がないかわり
言葉というものを持っていて
言葉にある ....
夜明けにだけ
列車の着く駅があるという
そこでは誰も降りないが
そこから誰か乗りこむという
言葉は置いてゆくという
言葉にはできないものを
探しにでかけるところだという
あたらしいものは ....
見えないものを見ようとし
聞こえない音を聞こうとし
愚かでもあいそうと
恐れおののいて
さよならも言わないで
どこかへ行ってしまうって
そんな、そんな、
こんな、どんな、
あなたのなか ....
かばんの中に入っているのは
読みかけの文庫本
かばんの中に入っているのは
猫の形のボールペン
かばんの中に入っているのは
誰かにもらったネックレス
かばんの中に入っているのは
誰かにもら ....
1486 106さんのやまうちあつしさんおすすめリスト
(15)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
アラスカ
-
やまうち ...
自由詩
4
20-10-4
空港ピアノ
-
やまうち ...
自由詩
11*
19-1-7
可不可
-
やまうち ...
自由詩
7
19-1-3
ひらべったい国
-
やまうち ...
自由詩
2*
18-11-3
いつも
-
やまうち ...
自由詩
3*
18-10-29
幸福論
-
やまうち ...
自由詩
4*
18-2-21
林檎売り
-
やまうち ...
自由詩
4
18-2-16
たいらな男
-
やまうち ...
自由詩
3
18-1-19
小市民
-
やまうち ...
自由詩
2
18-1-17
遠い声
-
やまうち ...
自由詩
9*
18-1-13
空の教会
-
やまうち ...
自由詩
8*
17-7-6
紙の飛行機
-
やまうち ...
自由詩
3
17-6-21
夜明駅
-
やまうち ...
自由詩
6*
17-5-19
銀河の鉄道
-
やまうち ...
自由詩
2
17-5-5
わたしのかばん
-
やまうち ...
自由詩
5*
17-4-22
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