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向かいの甍は
銀の色

広がる青は
底抜けで

私は憩う
この一時

入射は深く
温もって

光の流れを
浴びながら

広がる歓喜に
胸貫かれ

この十一月の
光 ....
坂道に
水の流れ、
大量に 
夜の透明、
車は行き交い
飛び込んでいく
人、人、人

君はスマホの
中に居て
綺麗な声で
歌っている
聴いたことのない
異国の歌を
夢見心地 ....
はららとため息でるような
穏やかな陽射しの秋日に
光の道を歩んで行く
私の心は平安だ

 長閑なお昼寝の時間帯
 子供は遠い夢見のなか
 微睡みうっとり揺蕩って

はららとため息でる ....
夜の入口にて
誰かと誰かが話している 

太陽が無限に没した後
地球という宝石箱はぶちまけられ

夜の入口にて
誰かと誰かが話している

蠢く闇に包まれて
密やかに、密やかに

 ....
青空、ぽかんと広がっている

陽光は燦々と降り注ぎ

私は床に伏せっている

送電線が微かに揺れ

白雲一つ流れて行く

時は刻々と過ぎていき

青空、ぽかんと広がっている
 ....
素直に好きと言えるまで
どれだけの歳月が必要だったろう

天は廻り
雲は流れて広がる青

遠い遥かな郷愁が
焚き火と共に立ち上ぼる

秋晴れの今日、
独りきり





 ....
白雲が流れていき
青い青い空が広がった

異国は遠いけれど
宇宙は此処だ

僕はそう思った
神は死んだ
もうとっくに
世界は空っぽ
空っぽのまま
秋は進んで
やがて冬が
寒い冬がやって来る

世界が私が在ることの
謎は謎のまま浮き上がり
時は静かに過ぎ去って
でろんとあ ....
視界の青が揺れている
鰯雲が流れてゆく
遠く遥かな半球を
地球の自転に呼応して

そこから此処が
見えますか?
青い青いこの球体が

視界の青が揺れている
鰯雲が流れてゆく
(ひ ....
人が其処に居て、
此処に居て、
その空間を占めているということが
何もしなくてもただそれだけで
美しいんだ凄いんだ

明日へと影伸ばし歩む人よ、

ゆめゆめそのことを忘れるな


 ....
枝葉に付着した
無数の丸い水滴は、
射し込む光に 
光を通し輝き出す

光そのものは決して見えずに

只、
銀の透明響かせます

無垢なる人の魂に
陽は落ちて
辺りはひっそりと
静まり返り
あんまり暗い
夕暮れだ

玄関先では
見知らぬ声が
会話を交わし
部屋を
ノックして
歩き廻る

濃くなる夜闇が
ざわめき始め
 ....
濡れたアスファルト、
黒光りしながら
ゆらゆら揺れ
今日は雨、
胸奥が
酷く切なく軋み
遠い記憶の余韻が響きます

 *

あれは小学二年のこと
休み時間の騎馬戦で
後頭部を切 ....
遠くで鐘が鳴っている
ひんやり切ない秋の日に
何処までも高い青空に
追いかけても追いかけても
決して追いつけないあの場所で

(金木犀の花が軌道を舞い
秋の大気が生まれるところ)

 ....
斜光射し込む裏庭で
子供が一人うずくまり
紫に色づく紫陽花を
両手で触れながら
眺めている

うねる夏の夕暮れ
深まる闇

子供はやがて居なくなり
闇に包まれた裏庭に
紫陽花だけ ....
死体のような
ひたすら一点に
冷たく凝固していく
気配、
辺りに充ち満ち

私は漆黒のアスファルトを進む

蒼く蒼く結氷する
異界の感触、
次第に足許に広がり
じわりと恐怖に浸さ ....
微睡みの午後、
涼風吹き
草木を濡らしていく天気雨
永久なる太陽の爆発を
束の間ベールに包む
時は始まりに向け終わりを紡ぎ
終点から反り返ってくる混沌の威容
この微睡みの午後に
火照っ ....
深まる夜の
硬質な器のうちに
憩う林檎や蜜柑の類い、
無限の夢見て静まり返り
琥珀の時を紡いでいく

  *

暗い一夜の街さ迷う
行く宛もなく帰る宛もなく
繋ぐ手と手は熱を持ち
 ....
里芋畑が広がって
鰯雲が流れていく

無限の時の
流出は止まず
魂を抉るような
遠い記憶の残響が
耳朶に木霊し続けている

里芋畑が広がって
鰯雲が流れていく

今日も、また今 ....
死体のような
ひたすら一点に
冷たく凝固していく
気配、
辺りに充ち満ち

私は漆黒のアスファルトを進む

蒼く蒼く結氷する
異界の感触、
次第に足許に広がり
じわりと恐怖に浸さ ....
遠くの海に風が吹き
今にも波が沸き起こる

私は波の音を聴く
未来からやって来る
運命の波の音を聴く

水は澄み
風は冷たく
海は荒れ
碧天の下
俺は生く
鉛の体を
引き摺っ ....
曇天の下、

足早に通り過ぎていた街並みが

ぱたんぱたんと倒れ出す

書き割りの如く呆気なく

次から次に倒れ出す

後に残っていたものは

果てなく続く大地のみ

俺は ....
近づいて来る人
去って行く人
巡る日々のその中を
波打つ光に包まれて
優しい笑みを浮遊させ

車椅子の老人が
彼方の蒼穹仰ぎ見て
運ばれていく秋の午後
わたしは独り心のなか
静かに ....
今宵、
白い部屋に
在るもの在るもの
自らの輪郭を鮮明にして
回流する澄み切った夜の空気に
すっかり馴染んで留まっている
横たわっている私もまた寛ぎ
在るものたちと繋がり合う
揺るぎな ....
涼やかな風吹き抜けて
水辺のススキ銀に揺れ
水面に君の顔ゆらゆらと
浮かび消えては透き通る

まことに秋の時は行く
静かに確かに冬を呼び
西の空が
赤銅色に燃え残り
薄暮が辺りを包む頃
俺は拳を握りしめ
一心不乱に進んでいく
胸の辺りに蟠る
抑えがたい不安感に
鼓動激しく息を継ぎ
夕闇の道を進んでいく

西の空が
 ....
谷底から
這い上がって来る強風は
この山の頂きで
ぽそぽそと降る雪となる
郵便脚夫のこの俺は
向こうの国に郵便を
届けにこの山を
越えねばならない
いかにも陰気な顔をして
日に日に何 ....
光が充ちて来る
悪夢の奥から
光が充ちて来る

足場は崩れ
まさに死の淵
その時肩を揺すぶられ
目覚めて見れば顔が浮かぶ
灰色工員帽と蠢く闇
部屋の白壁が唐突に
無機質顕にのっぺら ....
瓦が白く光っている

烏が一羽とまっている

広がる朝の光の中を

烏と瓦が交わっている

互いの輪郭守りながら

光の海を泳いでいる
この美しい秋日、
天高くから降って来る
青い青いどよめきに
胸高鳴らせて
待っている
懐かしい
未知フルサトの到来を
予感のなかで
待っている
1486 106さんのひだかたけしさんおすすめリスト(47)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
光の午後- ひだかた ...自由詩420-11-10
水の街- ひだかた ...自由詩12*20-11-9
秋日- ひだかた ...自由詩520-11-7
夜の入口にて- ひだかた ...自由詩620-10-28
鬱と青- ひだかた ...自由詩520-10-26
秋晴れの今日、独りきり- ひだかた ...自由詩520-10-24
想念- ひだかた ...自由詩420-10-20
空っぽ- ひだかた ...自由詩520-10-19
鰯雲- ひだかた ...自由詩420-10-16
walk・on_- ひだかた ...自由詩620-10-15
叡智- ひだかた ...自由詩320-10-14
生誕- ひだかた ...自由詩420-10-13
雨降りの記憶- ひだかた ...自由詩520-10-10
憧憬- ひだかた ...自由詩520-10-9
推移- ひだかた ...自由詩520-6-6
異界(改訂)- ひだかた ...自由詩420-3-19
円環- ひだかた ...自由詩420-3-4
一夜、琥珀の- ひだかた ...自由詩320-3-1
今日も- ひだかた ...自由詩619-10-27
境界域- ひだかた ...自由詩519-1-6
意志- ひだかた ...自由詩318-11-15
大地- ひだかた ...自由詩1218-11-12
巡る日々- ひだかた ...自由詩718-11-11
時の開け- ひだかた ...自由詩12*18-11-9
秋の時- ひだかた ...自由詩5*18-11-8
闇の推移- ひだかた ...自由詩6*18-11-7
郵便脚夫- ひだかた ...自由詩6*18-11-5
ひかり- ひだかた ...自由詩8*18-11-4
朝の光景- ひだかた ...自由詩7*18-11-4
待つ(改訂)- ひだかた ...自由詩4*18-11-3

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