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 数日を 

霜月の歯科の待合午後三時抜けた前歯の治療を待つ

テレビにて人物研究する人の話を聞いて果物などのは

市役所の待合室の窓辺には天にそびゆる高き木ありて

痩身と豊かな生活 ....
 
サクランボ・リキュール

紅いさくらんぼを採って
ホワイト・リカーに
漬けておくと
程よいころあいに
熟した酒になる
一瓶四千円で売れるかも
きっとそうですよ
造ってみなさい ....
 思い出

遊覧船に乗って
新婚だった妻と共に
数人の男女が目前で
騒いでいた
妻ふと船の屋外へ立つ
目前に広がる湖を
見つめていた
夏の夕であった
三七年夢のごとく過ぎ
苦しく ....
「妻の庭」

温かい光が
いっぱい,紅、桃、イエロウ
さーつと、蝶々が
訪れて、あいさつして
去った
風が吹いて
五月、青い空
お花は
沢山、沢山
今日は幸せです。
 花

花に心はなけれども来てみれば何やら恋し山の赤ばな

人は消え名は廃れども歌の色残りて消えじ常世の今も

悲しさや人の別れも会うことも多くの人の顔思いいず
キツネうどん

体が疲れた時は
キツネうどんを食べるがよい
関西のキツネはねー
甘味がするでよねー
つるつると入ってゆく

キツネうどんはねー
大阪がよい
夫婦善哉のねー
 ....
「伝道」

青々とひつじ田ありけり街の中

伝道の路に妻摘む紅き花

考え事しつつ歩けり家々を

台風さり秋の涼しき道をゆく
 十月

くもり空台風近づく坂本の今朝のしじまの一切合財

拭き掃除いちおう終わりあとはなくギリシャ語とへブル語を

テレビには女性ゴルファー球を打つ木の幹のよう姿をすれば
 青いオートモビル

湖の岸に沿った道を
わたしたちの青い車は走る
空は澄み、とっても暑い日が
ずっと続いている

西武百貨店で
妻がワンピースを買った
黒い布に白の細かい模様
七 ....
ふるさとのゆめ 

ゆうべ夢みた
山奥の
ああ、あのころは
あのころは
ちちははも
住んでた
故郷の家

みんなはしゃいで
窓のそと
何かうれしく
車で走る
水辺の草も
 ....
堅田から

堅田とは度々訪れ友誘いドライブ遊びの始点となりし

小刻みに揺れる青葉が陽に照りてしばし目を留む交差点には

蕎麦会席の道端の黒々として「かま久」という名の店あり

陽の光 ....
 妻と居て

 秋の日の午後3時に妻と居て今日は彼女がきれいに見える

 窓越しのゴーヤは枯れて涼しい日空気は清く部屋は静かな

 九月より妻は黒髪あきらめて白髪を抜かずともよしと言う
白昼のカゲロウ

昼間の明るさの中で
現れた婦人
私ですと呟いて
ただそれだけで消えていった

ダンス教室の板の間で
踊っていた婦人
鏡の中で体をふり
もう彼女は来ない

バス ....
 秋近し
 
 秋めいた青い空
 今日も私たちは伝道を続ける
 夏は心地よい
 流れる汗も涼しく
 風が吹いてくれる
 わたしの日傘は
 バーバリーだという
 笑ってしまった
 妻 ....
歌誌よみて見れば向こうの妻しんぶんの束をめくりておりぬ

図書館の向こうの青き林にも何かゆめ見るきょうのわれらよ

妻の死を悔やむ歌からよみとれるそのひとと夫人の関係など

愛の詩集を手に ....
 
冷房がしずかにひびく会堂につまとすわりて開会を待つ

新しき背広を着込み気持ちよく歌を作りてみんものかは

梅雨明けぬ空にわずかの入道雲友と話しぬこの雲のこと
妻の親切

伝道が終わった
週ごとに福音をつたえて
サタンの意地悪を
しばし逃れて
今日は二人で
ミニコーヒ-のエスプレッソを
妻は憐みのある女で
いっも可哀相な人を
もてなす
 ....
思い出は数限りなくありありて涙なり又涙なり

絆なり今年の文字を選びしは真にも吾に相応し

結婚の絆は固し乙女らよ夫を愛し子を育てられ
 年末ドライブ

濡れし街ひとまわり
雨上がりに陽の照る
運命の曲は流れて
雲の湖岸を左手にて

いまだ燃えなき
心を持ちて
今日の旅
酒を慎もう

近江富士
たたずむ向こう ....
うるわしき小間物店から

訪れし店
品ありて面白し
皿・造花・カバン

今日は雪ちらつき
妻ととも品を選ぶ
火曜日、本を読みたし

詩ができてゆく
昼下がり
枯れ木に残る葉
 ....
そらの珊瑚さんの生田 稔さんおすすめリスト(20)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
_数日を- 生田 稔短歌215-11-16
_サクランボ・リキュール- 生田 稔自由詩315-10-18
_思い出- 生田 稔自由詩515-10-9
「妻の庭」- 生田 稔自由詩915-5-21
_花- 生田 稔短歌314-2-5
キツネうどん- 生田 稔自由詩714-2-4
_「伝道」- 生田 稔俳句213-10-16
十月- 生田 稔短歌313-10-15
青いオートモビル- 生田 稔自由詩1013-8-14
ふるさとのゆめ- 生田 稔自由詩1013-6-13
再びの歌- 生田 稔短歌213-6-6
妻といて- 生田 稔短歌1012-9-4
昼間のカゲロウ- 生田 稔自由詩412-8-16
秋近し- 生田 稔自由詩8*12-8-9
図書館- 生田 稔短歌512-7-9
朝の会堂- 生田 稔短歌2*12-7-1
妻の親切- 生田 稔自由詩512-6-13
- 生田 稔短歌312-1-5
年末ドライブ- 生田 稔自由詩412-1-3
うるわしき小間物店から- 生田 稔自由詩10*11-12-27

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