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笑顔が足らないから
適当な思想が抱きついて

どうしようかと
喉元まで逆流してきた

雲合いも無慈悲に見えて
自分を是が非でも厭ってしまう

口元を咄嗟に手で覆い
少し あかぎれた ....
一つ数えて 春を越え
二つ数えて 夏を越え
三つ数えて 秋を越え
四つ数えて 冬を越え

五つ数えて
軽く握る拳で
ポンと胸を叩く

吐き出した想いが
突如 目の前に現れる
誰に ....
秋の海は幻想的だから・・と
男が女に誘いをかける

秋の海は思い出が振り返す・・と
女が男を拒絶する

男と女が言い争う
互いに引く気もなく



男と女の口喧嘩が終わったみたい ....
ウェルテルの背中が小さくなっていく
愛せなくなることに怯えて
幾度と無く人は追い求めて

人は空を捨てきれず
荒れ野の空を
靴も履かずに
裸足で駆け抜けて

心の空が
家族の溜息を ....
メダカは気弱な小魚だって
それが定義だと
それが憐れだと
勝手な思い込みが押し並べて

それがあまりにも{ルビ酷=むご}いと
両手で包み込もうとする
君の余計な優しさが
彼等の胸まで押 ....
振り返ることすら忘れて
あっという間に
時を重ねてきた

不安も愚痴も気にならない
それくらい忙しいって
いいこと?
うん そうかもしれないね

お節介屋さんが たまらずに
{ルビ ....
これから起きる人も
これから眠る人も
いつもの朝だ

やかましいアラームも
ガラガラ声の鶏も
イビキをかくオジサンも
この世に存在している賑わいも
いつもの朝だ

全速力で
朝が ....
美だと ひけらかす者は
美の何者でもなくて

美が うぬぼれない存在だと
言わしめてくれる

{ルビ他人=ひと}を美だと
アッケラカンに言い切る度量が

美なのか
それとも
たわ ....
二〇一二年の一雫が
左肩に落ちる

乾いた肩が ほら笑った
指で払った雫が
隣の肩にかかる

右肩の笑みが増す
隣の肩が羨ましげに
指をくわえる

余計でもない一雫が
転々と分 ....
そらの珊瑚さんのsubaru★さんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
えむ- subaru★自由詩12*13-12-20
ワガママな季節- subaru★自由詩16*12-11-6
秋の海と男と女- subaru★自由詩14*12-11-2
それでも人は空を飛びたいか- subaru★自由詩18*12-8-3
メダカ- subaru★自由詩18*12-4-24
回顧- subaru★自由詩13*12-4-1
- subaru★自由詩11*12-3-22
- subaru★自由詩12*12-3-7
余計でもない一雫- subaru★自由詩11*12-2-29

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