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どこからどこまでを少女と呼ぶのか
それは自分の幼年をさかのぼる程度でしか知らない

だとしてもだ
あの病院で出会ったのはたしかに少女だった

「会った」というより「会ってしまった」
そう ....
だれでも見えないところに空がある

晴れたり、くもったり
雨が降ったり、嵐が吹いたり

届きそうで届かないのは
空とほんとにおんなじで

何もなさそうで何かあって
そんな空っぽみたい ....
もう
どうなってもいい
そう思ってすべてを投げ出して
捨てられるだけ捨てたはずなのに
どうしてこうしてまだ
立ち上がろうとする
背中に手をあてると
ごつごつとした
かたい骨の輪郭を
 ....
砂浜に咲いた花の下には
小さな世界がいくつもある

それは家族だったり友達だったり
恋人だったり恋人未満だったり

強い日差しを背中にうけて
パラソルはそんな小さな世界をつつむ

は ....
まだ五月

夏とよぶにはまだはやい
いったい何がはやいのだろうか

汗をながした数なのだろうか
暦の数字のことなのだろうか
はやる気持ちの焦りだろうか

けれどもう
それはもうそこ ....
そらの珊瑚さんのベンジャミンさんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「少女の指で書かれたカルテ」- ベンジャ ...自由詩913-2-26
「空がある」- ベンジャ ...自由詩10*13-1-22
「背骨」- ベンジャ ...自由詩412-6-12
「パラソル」- ベンジャ ...自由詩312-6-6
「おさない、夏」- ベンジャ ...自由詩612-5-17

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