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子規は三十五で死に
二万句を書き
どれもが粒ぞろいだったという
病苦を記した散文を読むと
いたたまれなく 苦しく そして
生きる には濃度が 密度があり
濃淡があると思い知る
僕の思案は ....
何も問わず
静かにそばにいて
開くといろいろ語りかけ
連れて出してくれる
風邪のときも
不機嫌なときも
どんないでたちで
こころずまいでいるか
何ひとつ問うことなく
僕がどうでも
....
ほめられたくって
書いたってしかたない
ほんとは少しは
ほめられもしたいけど
自分はこんなふうだった
そう 残したい
長く生きるかもしれないし
そうじゃないかもしれない
....
いいことも
わるいことも
関係なしに
うつくしい
ため息さえも
いとおしく
白くかがやく
冬の青空
もういくつ寝る
もういくつ起きる
あとなんどほほえみ
あとなんど涙こぼるる
とりたてて
言うこともない一日も
にどと来ない一日
ひさかたぶりのふるさとの
整備された寂しい通り
ときは ....
日の出前
生命以前の静寂
ただ刻々
事実だけが降り積もり
上滑りしていく感情
淀んだ意識のまま
時間をやりくりし
このような自分だ
と凝視する朝
いちゃもんを
自分で自分に
つけ ....
どこで食べても
お味噌汁はご飯の右
ぼくはこの配置が苦手で
いつも、必ず
ご飯の左に置き直す
お味噌汁が右にあると
右手で倒してしまいそう
その不安でいっぱい ....
夜は明け
雨は止み
(寒い)
つぶやいて
改めまして
毛布にくるまる
僕の胸のあたりで
マルコがくるまる
そういえば昨日、帰り
君は僕に
マ ....
路上に転がっていた空き缶が
走り去るバイクに跳ね飛ばされて
僕のところへ転がってくる
乾いた音を立て
凹凸の目立ついびつなからだで
(ぼくには行き場がない)
夜の冷 ....
路面
傘
ボンネット
木々の葉
草花
僕の手のひら
あらゆるところに降り注ぐ雨粒の一粒一粒が
耳を澄ませると
万別の音階で
声色で
思いで
....
猫轢いちゃったんです
先月あたま
駐車場から出てきた車をよけようとしたとき
草むらから飛び出してきたんですよ急に
轢いちゃったんですおれ
一瞬のことでどうしようもなかった
二輪で猫を轢 ....
くたくたにくたびれ優先席で寝入っていた高校生
に傲慢な老人が席を譲れと激しく言い寄っていた
悲しかった
まどろみの向こうからわたしがやってきて
ことばではない言い方でわたしを呼んだ
いとおしく触れられ、そして擁かれる
霧に隠れた向こう岸で川の流れを見つめていた
わたしの手を取り、朝のほうへ連れて ....
この身体には阿鼻叫喚が渦巻き
時には槍吹雪となり
体内から世界へ
精神の切れ端が乱射されていく
僕と世界は絶壁に阻まれ
と、確信していて
なのにふと
世界に溶 ....
コーヒー飲んだって
飲み屋に行ったって
言葉にならなことが
言葉にしたいことで
言葉にできないから
詩を書いたりするんだよ。
誰に ではなく
誰か に。
人生に放火して黒焦げになった
うつろな影をひっつけてずるずる歩く
酸いも甘いもあいまいだ
夢も希望もあいまいだ
焦げた歴史がべりべりと剥がれ落ち
心の暗黒だけが確固として ....
書けないので
書けない と書く
窓の外の嵐のように
こころは散り散り
渦巻いていて なのに
何ひとつ浮かばない夜
言葉を失って
無言のままにのたうちまわる
....
そらの珊瑚さんの三田九郎さんおすすめリスト
(17)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
駄作
-
三田九郎
自由詩
4*
13-2-16
本
-
三田九郎
自由詩
5*
13-2-12
宣言
-
三田九郎
自由詩
4*
13-1-22
かがやき
-
三田九郎
自由詩
7*
13-1-20
砂利道
-
三田九郎
自由詩
4*
12-12-29
いちゃもん
-
三田九郎
自由詩
7*
12-12-22
お味噌汁
-
三田九郎
自由詩
11*
12-11-6
クラウディ
-
三田九郎
自由詩
4*
12-11-6
運命
-
三田九郎
自由詩
2
12-10-18
音階
-
三田九郎
自由詩
7*
12-10-17
集金
-
三田九郎
自由詩
3
12-10-7
優先席
-
三田九郎
自由詩
5*
12-10-6
おはよう
-
三田九郎
自由詩
3
12-10-5
角砂糖
-
三田九郎
自由詩
2*
12-10-4
宛先
-
三田九郎
自由詩
5*
12-10-1
黒焦げ
-
三田九郎
自由詩
7*
12-10-1
慟哭
-
三田九郎
自由詩
2
12-9-30
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