君色に染まる
ミナト 螢

三つ編みの先で書いた夢が
君に触れたら叶う気がした
ひと筆の間で宇宙が揺れて
頬に咲く花を見つけるよ
君の言葉が何度も聞こえた
幸せになりたいだなんて
透明な欲望が受粉をして
私の心に笑顔を撒いた
君とティーカップで右に回る
夢が溶けないように
ふたりで髪の毛を洗った
どんな音を立てても
君色の泡が鼻に詰まって
私は虹を登るかも知れない


自由詩 君色に染まる Copyright ミナト 螢 2020-06-12 12:38:42
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