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遠くに見える鉄橋
電車が夜の川を渡る

橋の向こうに
工場の煙突があって
紫色の煙を吐いていた

光が川面に映って
水の上を滑っていく

それは
寓話の挿絵のように見えた

 ....
猫の額を
そっと触る

狭い庭なんて嘘だね
安らぎの庭だね

猫が目を瞑る

猫の毛並みが
麦の穂波に見える目線で
私は横たわる

宇宙を漂う静寂にある
感情の浮き沈みのはる ....
巡りが良くない日は

早く寝てしまいたい

カードを切るのと同じ

シャッフル シャッフル

人生を賭けて

博打をしているようなもん

こんなだから

確率の話は嫌いだよ ....
その昔

長くて
つらい夜を
越える舟が無くて

夜に溺れた

その岸には
誰もいなくて

忘れるほど遠い年月
そこで沈んでいたの

人の言葉を忘れ
人の心を忘れ

 ....
母が懐かしそうに
思い出話をするとき

私はいつも
「忘れた」って言う

お母さん私
今その話を思い出したくない

なんでだろう
幸せの記憶なのに

なんでだろう
鼻の奥が熱 ....
思い出は

ぼんやりした
景色の中にあるよ

夏の夕暮れの
田舎の電車とか

色あせた自動販売機とか

誰かの白いシャツとか

それはどんな記念日よりも
心に残って消えない
 ....
少しも
優しくないんだよ
私は
優しくなれないって
優しく出来ないって
何なの
優しさって努力なの?
違う
優しい人は
何も考えずに優しいんだよ
どうしようもなく優しいんだよ
腹 ....
お母さん
お腹減った

って

言えなかった子供たち

疲れた母親を見て
お腹減った

って

言わなかった子供たち

大人になっても
その優しさで
心が飢えている
 ....
死んだじいちゃんの
夢を見たわ

それは優しい世界で

昔の家に
家族がみんないた

ばあちゃんが
じいちゃん全然帰ってこないって
愚痴ってたけど

いつの間にか隣に寝てたじい ....
心は
少し麻痺したぐらいが
ちょうどいい
心無いことを言える
心無い人たちがうらやましい
誰かのために
あなたのためにって
頑張っていると
溢れ出る涙を見て
こんなものいらない
と ....
眠りから覚めて
少しずつ動き出す街

人は
記憶を失くしたかのように
ふらふらと
辺りを歩いている

魔法で
千年眠ってたみたい

みんな寡黙だ

社会という巨大なパズルに
 ....
雨の夜を
思い出すとき
なぜ青く見えるのか

人の心にはきっと
その人だけの色がある

例えば同じように
青を描く人がいたとして

その人の青は
私の描く青と同じだろうか

 ....
1486 106さんのガトさんおすすめリスト(12)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
神崎橋- ガト自由詩3*20-10-31
金色の丘- ガト自由詩1*20-6-20
ヴァーユ- ガト自由詩1+*20-6-18
破舟- ガト自由詩2*20-6-18
台所- ガト自由詩3*20-6-14
逆光- ガト自由詩6*20-6-14
憧憬- ガト自由詩10*20-6-6
おべんとう- ガト自由詩3*20-6-6
護り人- ガト自由詩1*20-6-6
こころ- ガト自由詩3*20-5-20
あんでっど- ガト自由詩1*20-5-20
Painter- ガト自由詩2*20-3-19

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