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鏡に映る自分の立ち姿にあなたの面影を重ねる。
こんな秋の夜長には。
家中の時計が鳴り響く。
おまえは時を刻んでいればよいものを。
ポーの描いた大鴉か、リヒテルの奏でるラ ....
流離う人は音も無く、夕日を背負って旅に出る。
影も静かにその人に、別れを告げて消えてゆく。
空には連れ行く雁たちが、山の彼方に飛んでゆく。
母に涙は見せまいと、誓いを立てた若かりし時 ....
ためらいがちな貴方の横顔は絵画の中に生きている。
私は貴方の頬に色を乗せ、静かに閉じられた唇に紅を差す。
首元に光るネックレスは共に旅したあの土地の思い出。
貴方はこの絵を見て笑っ ....
寒空の中、人間の苦悩が立ち上る。
ただ今を生きていたいだけなのだ。
私は人の死を恐れる者。
遠い死も身近な死も同じ事。
死は死だよ、と友は言う。
早いか遅いかの違いだけ ....
ピアノが奏でる森には妖精が住むと言う。
感情は朝の霧の中に紛れ、感性だけが宙に浮かんでいる。
僕は裸足で森を往く。
まだ影は存在しない。
清らかな冷気が辺りを包む。
冬の ....
僕は僕の書斎でもうしばらく忘れ去られていた小箱を眺めている。
小箱の蓋には何かで削られたような痕が残っていた。
その時、ふっと風が吹いた。
壁に架かる絵画の中で少女がブランコに乗っ ....
歩いていた。
行く当てなどなかったけれども
ただ太陽に向かって。
太陽が自分の中に息づく神か仏のように思えた。
ここはどこだろう?
広い大地に一人きりだ。
現実にしては朦 ....
映える緑の並木道をゆくと教会がある。
尖塔が銀色に輝き、裏手を流れる川のせせらぎが聞こえる。
数知れぬ魂の鼓動は木の十字架の前で私を探している。
まるで異国の者を探るような眼差しで。 ....
朝焼けが目に染みる。
夜の魔法がゆっくりと溶けてゆく中、
寝ぼけた国道がやけに青白い。
心にゆとりがあるようだ。
夜と朝の境目の時間。
僕は一人車を走らせる。
バイク ....
誰でも自由に自販機でタバコが買えた頃、あれは15の夜だった。
わずかな金さえあればタスポなんていらない時代。
最初のタバコを吸いこんだ時の高揚感。
格好つけたがりの少年は大人との境界 ....
解放の日、森に朝霧流れ、緑の木々が薄青に沁みている。
貴方の透き通った声が森に響き、鳥たちは讃美歌を歌っている。
まったく突然に新しき日々が訪れた。
それは過去を失った人々にも同じ事 ....
山の麓の小さな村に今年も初夏がやってくる。
黄昏時の老人が野菜を背中にしょっている。
雁の群れが西の空に飛んでゆくのを目で追うと、
彼方の空には一番星が瞬いている。
憧れの初 ....
揺れる心を歌うには夜がいい。
闇鳥のハミングなど求めはしないが、
自分の影法師が闇に沈む時
初めて人は自分探しの旅に出る。
色々な人や物に出会う旅。
惑いの日々はやがて過 ....
白い景色の中で回るメリーゴーランドに人はいない。
何かの気配を感じる朝はいつもより濃い目の珈琲を飲む。
人工的な村は閑散として涼しげだ。
そして私は今日もまた何かに迫られて過ごすのだ ....
海を見ていた。
港を行き交う人々の足音を聞いていた。
岸壁に寄せる波の音に海鳥たちの鳴き声がかき消されてゆく。
視覚よりも聴覚が敏感なそんな午後だった。
海の色は藍色。
....
自由を求めて彷徨う魂は蛍。
夜の神秘を嗅ぎ分けて、集まる。
静けさの中にちらちらと煌く光は
あらゆる煩悩を消してゆく。
今ここに在る事の意味を考える者は
光に頼りを探し、 ....
黄緑色の日輪が大地を包む朝。
夢を見る人々の衣は虹色で、頭上の天使は
煌びやかな金粉を撒いている。
祈りよ、天に届け。
流転の中で千変万化する魂は
一輪の花によって極まれ ....
整いすぎた言の葉に揺れる心は幼くて
何を何の為に信じるのかすら分からなくなる。
今日の夕暮れは冗長だ。
そのうち私は僕になる。
さなぎが蝶になる季節。
過去の不幸を乗り越 ....
1486 106さんのヒヤシンスさんおすすめリスト
(18)
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どこかのレクイエム
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ヒヤシン ...
自由詩
11*
18-10-27
遥かなる故郷
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ヒヤシン ...
自由詩
3*
18-3-3
永遠の人
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ヒヤシン ...
自由詩
4*
18-3-3
死の向こう側
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ヒヤシン ...
自由詩
3*
18-3-3
あくび
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ヒヤシン ...
自由詩
4*
18-2-24
一人の世界
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ヒヤシン ...
自由詩
5*
18-2-17
歩いている
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ヒヤシン ...
自由詩
8*
18-1-18
映える緑の
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ヒヤシン ...
自由詩
4*
18-1-13
朝焼けが。
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ヒヤシン ...
自由詩
3*
18-1-6
永遠の夜
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ヒヤシン ...
自由詩
5*
17-7-1
解放の日
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ヒヤシン ...
自由詩
6*
17-6-24
初夏に。
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ヒヤシン ...
自由詩
6*
17-6-10
ジンジャーエールを飲みながら。
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ヒヤシン ...
自由詩
5*
17-6-3
無題
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ヒヤシン ...
自由詩
9*
17-5-28
憂鬱
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ヒヤシン ...
自由詩
6*
17-5-20
魂を繋ぐ者
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ヒヤシン ...
自由詩
5*
17-5-13
サクヤ
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ヒヤシン ...
自由詩
3*
17-5-6
五月の少年
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ヒヤシン ...
自由詩
3*
17-4-29
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