すべてのおすすめ
おなじたかさで
くさがはえそろっている
そのいちぶが
ひとにふまれたとしても
あさにはまた
おなじたかさになって
のびている
ゆるゆると
まさに
あなたのやさしさを
あらわしていました
しんとはれた
そらへ
ゆっくりと
とおざかり
わらっていました
そこには魂がある。
日々の生活がある。
心の透明度がある。
誠実さがそこにある。
真面目に生きて
懸命に働いて
悪い事はしない
規則正しい生活
魂が輝き
感動をする
日々の ....
十六時になったので
この川沿いのベンチから立ち去ろう
綺麗な夕日を
今日は見たくない
宮島行きの遊覧船が
けたたましく船着き場を離れてゆく
週末は車が通れない元安橋
センターラインを ....
まちがいもまた
こたえなのだった
まちがいが
ひつぜんであるかのように
せかいはただしい
ほうこうにむかっている
もしもまた
あしたまちがえても
それがせかいの
....
さしすせそ
が
歯に沁みる朝
凍ったままの思考を
ポケットに突っ込んで
背中を丸めて歩き出す
たちつてと
が
舌で弾けない昼
すっからかんの頭に
ラーメンをすすり込 ....
帰る故郷を持たない
それは誰からも同情されないひとつの不幸
行き場を失った男は
街を彷徨い帰る場所を捜す
しかし もともとなかったものを
どうやって見つけるのか
それは判っているの ....
やあ
何も愛してないぜ
俺は今 何も愛していない 何も
鎖にぶら下がった流しの栓みたいに 底なしの穴の上で 所在無げ
黒いゴムの顎先から 滴が垂れる ゆっくりと
涙型に結ばれた水滴が ス ....
浜辺にて、両手で掬った
無数の砂に
たったふたつの光った粒は
あなたと私
無限に広がる宇宙の闇に
ぽつん、と浮かんだ地球の中で
たまたま出逢った
あなたと私
た ....
巨大な電波望遠鏡は何を見出すのだろう
彷徨える次元の生命体は愛を理解するのだろうか
僕のキーボードは詩を歌えるのだろうか
哀しい女は今日も沈黙の惑星の砂漠にいる
自分の影を ....
それは雲ひとつない空でした
たかくたかく透きとおり
どこまでも見わたせるよう ....
なかなかはいはいが進まずに
布団に顔を埋めた{ルビ周=しゅう}を
仰向けにしてやったら
全身を{ルビ真赤=まっか}にしてうああ、と泣いた
周は、悔しがっているのだ。
夢中で声援 ....
「北極星のあたりを中心に飛んでいるのは
アルビノの不死鳥だよ
青白く燃えながら飛んでいるね」
もし 隣の人が突然白昼堂々北の空を指差し
そう言ったら すこし驚くかもしれない
けれど ....
小さな世界の中で
自己満足という
落とし穴に嵌り込んでいた
仄暗い穴の中では
自分の声しか聴こえてこないから
これが世界のすべてだと
信じてきっていた
たぶん
わたしは小さな蛙 ....
本当の自分が見えている
ハンドルを握るとき、世界はいつもそう問いかける
山越えに近道を抜けよう
必ず刺激的なトンネルがある
べつにトンネルが決めてになるわけじゃない
入り口と出 ....
駅前のビル群の
語源はきっと「かむような」
できるなら
かむように生きてみたいけれど
どうやったって、比喩にはさわれない
多義的な私達を
説明するため
僕達はまだ
ページを増やし続 ....
空から沢山の羽が降ってきて
子供たちが皆で其れを欲しがっている
僕は幾つかの羽を手に入れて
沢山の子供達に分け与えた
全ての子供達の笑顔が見たかったので
僕はいつまでも羽を集めて ....
あなたという詩集を読む
ページをめくるごとに
あなたは姿を変える
それは紛れもなくあなただ
湖面に張った氷の下で
微かにあなたの体温を感じている
あなたはぼくをぎりぎりまで追い詰める
....
ことばにならないものが
渦を巻いている
それはある期待なのか
失望なのか
わからない
明滅する影と光が時間のように ....
サラダの水は純粋だ
野菜の涙かもしれない
湧き出たばかりの水は
すべてが純粋に見える
この心は
どこからきているのだろう
今日という船が
昨日という川を流れていく
川の水源には産声があり
川の果てには海がある
だから海は
あんなにも大きくて
少し悲しい
わたしのオールは細すぎて
川の流れは遅す ....
夜空にグラスかかげれば
茄子紺のよる揺らいでる
氷の隙間で三日月泳ぎ
する ....
大洋のなかにぽつんと孤島がある
永い間孤立していた島は海鳥に自分の気持ちを託して遠くの島に遣わした
海鳥は赤い実を啄んで帰って来た
ただそれだけでメッセージは伝わらない
島は自分を掘ることを思 ....
どうして君が死んだの
ずっと問い続けている
どうして君が選ばれてしまったの
ずっと考えている
もっと聞きたかったよ
夢の話や 今作っている歌のこと
昨日見た映画の感想や ....
シンダラソウ シンダラソウ
しんだら草が生えて来て
静かに冷たくなるばかり
こわばりそこに在るばかり
まだらに染み出で色変わり
シンダラソウ シンダラソウ
しんだら草が生えたらば
焼き場 ....
こころのなかに
海が浮かぶ
深く蒼い紺碧の海
ひとつの闇から
光を見出だそうとするとき
かならず海が浮 ....
自分が世界でもっとも惨めな
女のひとりに思われる
日
理由はって?
捨てた子に捨てられて
犠牲を払って拾った男は
h,,,,,でs,,,,,,でD,,,,,でf,,,,,
こいつ ....
朝早く
透明な夜
眠りからさめたひと
青暗い街道
まだ誰のものでもない空気
でもたしかに
誰かと繋がっているテレパシィ
旅の朝のようだ
ひとも木々も ....
うすっぺらな
アスファルトを剥したら
今も蘇る
ブリキの街
白く錆びた娼婦の肌が
うすい庇の影に
やさしく溶けて
ぼくを呼ぶ
はだか電球ひとつ
布巻き電線が這う天井
タイル ....
言い訳じみた黄昏には
別れを告げましょう
もう
何回も躊躇ったなら
後悔は十分だから
恐れるものなど
なにも無い
やさしい歌が嫌いです
今も、嫌いです
傷つきやす ....
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