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その金曜日の午後
いつものように黄色いスクールバスから降りてきた
娘達の笑顔を確認してから
思い切り抱き締める
「ねえ、ねえ、今日学校でこれを描いたんだよ」
私の腕を振り切る勢いで バックパ ....
反面教師ばかりで窮屈 冴え々え光る三日月と
冬の冷たい夜気の風
今一度(ひとたび)正常な神経を戻せるようにと
ただただわたしに降ってくる

(赤子が欲しけりゃ薬など
 飲まん方がいいんだけども)

あれほど ....
なくならない
昨日のむなしさも
紅すぎる夕日の色も
いつかみた映画の感動も
ありがとうっていわれてドキドキした鼓動も
失恋ノナミダも
やさしくしてもらったことも

あのときこうしてれば ....
僕の時間の砂が
指の隙間から零(こぼ)れ落ちる
さらさらさらさらと
零(こぼ)れ落ちる。

そのまま風に吹かれて
失われてゆく
砂の想い出

人生の終わりまで
掴(つか)んでいたい ....
リボンという名の首輪を外し
第一ボタンという名の戒めを解く
スカートを3回折って
わたしは走る
この足2本の赴くままに

どこに行くかなんて
私は知らない 君も知らない

ほんの小さ ....
愛と云う概念を言葉にしたものは
明治維新までは日本にはなかった

そのためツルゲーネフの小説
「アーシャ」に登場する女性が言った
「I love you」を「死んでもいいわ」と
三日三晩悩 ....
冬は突き放すような抱擁
軽くドレスの裾を振るだけで
白い吹雪が真昼を閉じ込める
冬は火傷するほど冷たいキス
サイドミラーの氷を指先で落とすと
風の中 君の声が聞こえてきた

子どものころ ....
星をみたくて

夜風をすいたくて

みんなシーンとしたくて

使命感だけが

ほのぼのと燃えていた


哀しくてなみだより

胸のいたみより

息ができなくなった

 ....
リズム感 鈍感 レレレの自由無垢 無頓着

  そんな ばら蒔き 摩訶不思議な種を新世代へ レレレ連れてって

    何でも在るを計りに乗せず 空気と共に計る KYの自由 天然の素質

 ....
太陽 
月 
仏陀 
神 

(それらを含んだ風のしらべよ) 

わたしが昇ればあなたは昇り 
わたしが降りればあなたは降りる 
わたしが歩めばあなたは歩み 
わたしが止まればあな ....
空を切り裂く
稲妻のような
赫い時を駆け抜けて

蒼く険しい道を
手探りで辿ってきた
背中には黒い影法師が
張り付いていた
コンクリートの孤独が
骨を溶かしていく

そして今は
 ....
あのときぼくは

きっと捨てられたんじゃない

疲れることから

自由になりたがられただけだ

だから悲しくも

そのほかの感情もなんにもない


頬を撫でられながら

 ....
夜の昇降機

唸りが
聞こえる
唸りが

日常とまた別の日常の間を
あらゆる倦怠を乗せて
乱高下する唸りが

どこへも行けない
暗いエントランスの中央で
煌々と待ち続ける唸りが ....
{引用=
「 月曜うまれの子は、器量がよい 」

             ―――――― マザー・グース





マザー・グース、 マザー・グース
お前はなんでも しっている
 ....
スポーツライターのジェシカ・ガーヴィ
彼女の名を聴いてそれがだれかを分かるひとは少ない

もし彼女の名前を憶えているとしたら
新聞記者かアメリカ銃乱射に余程の興味があるひとだ

2012年 ....
今日も待ち針を刺す
心の縁に
ずれないように
歪まないように
一針一針
ゆっくりと
ただまっすぐに縫いたいだけ
私の心の裏側に
注意深く
ちくりちくりと
針を刺す
明日は真っ直ぐ ....
昨日汚れた
白い食器

それをシンクに
溜めたまま

母は朝から
テレビゲーム


理想の親を
想像しながら
幼いボクは

小さな身体で
大きなため息
一つ吐く

 ....
娘は
今日も一日家にいた
年を取るのは嫌だ嫌だと言いながら
母親は水ぶくれの手で
何種類ものクリームを塗ったくっている
客の食べ残しを載せた皿を今日も洗う為
にせ鰐皮のバッグは椅子の上
 ....
佛具磨いているアーメン やがてぼくの言葉は誰にも通じなくなるだろう
ぼくだけの洞窟の奥へと入りこんで
そこから何処へも出て行かなくなるだろう


ぼくは生まれた時から、なにもかもに納得していなかった、いのち ....
 
凍えた体を温めてくれと願ったのは、あたいの罪
躊躇なく温めてくれたのは、あなたの罪

そんな罪を、微妙なあたいたちは愛とよんだ


 
私は今日法廷に立つはずだった
どうやってそこから逃れられたのか
あるいはこの人気のないプラットホームこそ
私の足に踏み潰された新聞は明日のもので
線路の上に猫が一匹迷い込んでいる
友人の携帯 ....
詩人だから汚れ仕事は
しなくていい
美しいものを
美しいと言えばいい
醜いものを
醜いと言えばいい
それをどうすればいいかなど
考えなくてもいい
詩人は花のようなものだ
ただ咲いてい ....
おそらく僕の知らない
無数のははがいたのだろうと思う

まあ今も昔も聞いたってこたえないだろうが

母の遺品を整理している

書道用具

浦和のなんとか堂とかいうところで購入した
 ....
沈黙の惑星は
能弁なのかもしれない

その星の水際にはとりどりの
言葉の端くれが堆積しているという

それを採集することが
盲目の考古学者たちの日々の務めなのだという

中央の大陸に ....
つまさき立ちの分だけ
人形は高く 人形は遠く
川の行方 径の行方
銀に銀に 昇るものたち


窓が入った袋のなかから
血まみれの手でひとつを選んだ
曇の多い午後
未だ ....
        流れ星をみつけては
        「る」とちいさく声にする
        さむさにふるえ
        さいごの一文字ばかり
        くりかえし、 ....
梅田さんと 佐藤さん(17歳〜27歳の女子2人組)

 

『 サンタさんになりたい 』
 
佐「あんな、私、サンタクロースになりたいねん」

梅「なんやの、いきなり」

佐「12 ....
詩は傷みです
あなたとわたしの間で
血が流れるように
空白を引き裂いた文字です

詩は苦しみです
あなたとわたしが共に
吐き続けたように
空白に汚れたままに散らかした ....
そらの珊瑚さんの自由詩おすすめリスト(7661)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
アメリカという国の学校という場所- 夏美かを ...自由詩36+*12-12-20
反面教師ばかりで窮屈- 北大路京 ...自由詩212-12-19
月の子- 凪 ちひ ...自由詩10*12-12-19
なくならない。- じじ自由詩2112-12-19
時間の砂- ……とあ ...自由詩18*12-12-19
反抗予告- 川上凌自由詩10*12-12-19
言えない愛- HAL自由詩8*12-12-19
幼馴染- ただのみ ...自由詩23*12-12-19
星をみたくて- 吉岡ペペ ...自由詩612-12-18
テクノ言葉- 朝焼彩茜 ...自由詩512-12-18
誰かの足跡_- 服部 剛自由詩412-12-18
【_色・いろ_】- 泡沫恋歌自由詩9*12-12-18
雨上がりの星空- 吉岡ペペ ...自由詩412-12-18
昇降機- マチムラ自由詩3*12-12-17
月曜日うまれ- 月乃助自由詩812-12-17
もう映画は始まらない- HAL自由詩5+*12-12-17
待ち針- Lucy自由詩21*12-12-17
大人の扉- キダタカ ...自由詩9*12-12-17
ウェイトレスの娘- salco自由詩11*12-12-16
佛具磨いているアーメン- 北大路京 ...自由詩512-12-16
やがてぼくの言葉は誰にも通じなくなるだろう- ホロウ・ ...自由詩6*12-12-16
愛とよんだ- 殿上 童自由詩22*12-12-16
流刑- 綾野蒼希自由詩5*12-12-16
詩人だから汚れ仕事はしない- 紀ノ川つ ...自由詩12+*12-12-16
母の行方- 梅昆布茶自由詩2312-12-16
ファンタスマゴリア(たむらしげるの絵本)によせて- 梅昆布茶自由詩1012-12-16
夜と白_Ⅵ- 木立 悟自由詩312-12-16
るの想い- 石田とわ自由詩10*12-12-15
梅田さんと佐藤さん『_サンタさんになりたい_』- 北大路京 ...自由詩14*12-12-14
- 乱太郎自由詩29*12-12-14

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