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肖像画の視線にパリの焦燥と倦怠を感じる。
日々の疲れが重くのしかかるように絵画の中の瞼がその眼光を弱めてゆく。
彼女の視線の先に映っているであろう私の顔はいつしか歪み、
誰に語る訳でもなしに ....
にぎりしめていたこぶし
ノックすることも許さず
かたくなに
閉じられていた小部屋から

誰にもうちあけたことのないまま
幾重にも折りたたまれていた
願いが
決意のように
ひらく

 ....
僕が君にかけた言葉に
足りなかったひとつまみの愛

投げやりになって疲れ果て
忙しくってもこれにまさるスパイスはないんだ

わすれちゃあいけないひとつまみの愛
ありあまるものでは替え ....
わたしの母は詩をかいていた。

いつもテーブルの上に無造作に置いて
あったのでたまによんでは見たけれど
それはよくわからないものであったよ
うに記憶している。そもそも小学生の
わたしにはよ ....
雪だるまは旅に出たことにしました 紙の鎖の端をにぎって
妹も姉もいないところで
父と母が編んだ赤い塔をゆく
らせん階段はきらいだ
古い日々を思いださせ
とにかく青い
ノ・ヴァ、きみが秋晴れだったころ
ぼくが立派な牡鹿 ....
本日は
絶好の洗濯日和

見上げる雲は
穏やかな光に浸されて

へたくそな君のハミングが
靴下とシャツの森で揺れる

色とりどりの洗濯バサミが
タオルと枕カバーの ....
***********************
*
* おばけあります
*
***********************


居酒屋の柱に 【おばけあります】ってあるから
 ....
彼女が突然
夜食にゆで卵を食べたいと云って
卵をふたつゆでた。
寝そべって
二人でひとつずつ食べながら、
話をする。

彼女には卵の黄身になってくれたら
僕は白身になって君を包みたいと ....
誰かが犠牲にならないといけない
そう考えるようになったのは仕事を失ったからかもしれない
あの日も同じようなことを考えていた
巡る空想のなかでぬいぐるみは道化師と暮らし
少年は日々道化 ....
最前列に磔刑宛ら固定され
急な坂をゆっくりと上って行く
頂上に何が待ち受けているかは分っている
(何故こんな日に雨が降るのか) から
(何故雨の日にこんなことをするのか)
思いを行き来する疑 ....
【記憶の塩漬け】
 



すべての壁は白い  それぞれの壁が白さの中にも蔭を落し
直線で構成された 迷路
一陣の風がふいて 一粒一粒の白砂が
皺やよじれとなり集まり
 ....
「御用邸の月」という
那須のお土産を食べている
おととい貰った
「萩の月」そっくりな
数多あるパクリもんだ
案の定カスタードが全然劣る
何で真似さえできないのだろう
ウコッケイでも使って ....
 空は
 白紙に似ている

 私たちの
 頭上に開かれた
 広大な空間

 人は そこに
 想い想いの
 絵を描く

 でも 私は
 そこに描き得る
 どんな夢も
 持ち合 ....
午後と午前が一瞬だけ相槌を打ち
手渡される密書
時間を知る者だけに閲覧を許される

一日を均等に二分割したのは人間だけだが
月と太陽は有史以前から
地球に影を描いて輪切りにしていた
 ....
サーカスも消えた広場に
日付が変わった南瓜の馬車
燃え落ちた隕石
既に 青くない地球


十二色のクレヨンを握り
極彩色のテレビに見とれている児


やり過ごされていく毒の風に晒さ ....
はこぐまに であったのは
白いマストが海岸に現れたときだった
お蝶夫人の待ちわびた人は 波止場には 降りてこなかった
かわりに降りてきたものは
かるい箱のようなものを頭にかぶった熊だった

 ....
ただ風が吹くのも 君がいれば 君がいれば

シャボン玉が飛ぶでしょう
鳥や木が歌うでしょう
花達が踊るでしょう

ただ風が吹くのも 君がいれば 君がいれば

白い雲が流れる
日の丸が ....
きっと目に見えないほどの

花びら5まい広げる花を

見つけるのだろうね

やっと つった足指を

起きない体反らせて

伸ばしてみても

それがそんなミクロの花には
 ....
大きな雲は
空の広さを証明する

こんなに空が深くて
澄んでいることを

青空だけでは
はかりしれない
{引用= なんの役にも立たない小石が
 この世に在るのは何故だろう}


ていうようなフレーズが印象的な
三角みづ紀さんの詩が印刷されたポストカード

私達 家族が 5年暮らした ....
愛は長い嘘よ、と
つぶやくそばで光が鳴り
きみの髪を一本ずつ太陽が染めていく

壁の穴には吸殻が押し込められ
干上がったダムに不発弾
鳥がまっすぐ秋を飛ぶ
子どもたちが歌うメロディを ....
秋の午後を脅かして
突然の雨
雷の轟音に
台所から急いで
手をエプロンで拭きながら
昼寝している児のもとへ
布団に起き上がり
今まさに泣きだそうとしていた彼は
私の胸にかじりつく
よ ....
歳を取るということは
感覚を鈍くすること

子供の頃
あんなに嫌いだった
トマトを肴に
酒を飲むこと

許せなかった
髪を嗅ぐ仕草を
見過ごして
口説いてしまうこと

嘘をつ ....
 ダダ漏れのDark Matter 鉛色の重力
街を歩いてもアスファルトに走る無数の亀裂
から滲み出てくる闇を見つめるだけだ

   ああ この皮膚がすべて剥がされても
  感じているか ....
「お父さんは、いつもむっつりしてたけど
 家族は結構大切にしたんだよ。
 日曜日の度に色々なところへ
 連れて行ってくれたんだから。」
 
週六日精一杯働いて
やっと巡ってきた休日なのに
 ....
たったひとつの科白で終えるとき
誰もいない薄暗い部屋を飾ろう
もし手向けられるならば
二度と咲かない蒼い薔薇がよく似合う
使われない硝子が棚の底に
染み付いた煙は放置され
黒い黴が支配 ....
赤い好きも
青い好きも
透明の好きもあげる

甘い好きも
辛い好きも
酸っぱい好きもあげる

熱い好きも
冷たい好きも
あたたか〜い好きもあげる

スッとする好きも
ベタッと ....
陽当たりと静けさを求めてこの
大きくも小さくもない寂れた町に流れ着いたおばあさんがいました
南西角の四階に住んでいました
階段の最上階です
知り合ったのは近所のスーパーマーケット
あまりに荷 ....
僕が思春期に可愛がっていた
片瀬江ノ島駅に住む、野良猫ニャー子は  
破れた恋に涙を流す学ラン姿の僕に寄り添い  
顔を膝にこすりつけ  
(にゃあ)と優しくひと声、鳴いた  

僕と出逢 ....
そらの珊瑚さんの自由詩おすすめリスト(7688)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
狂騒- ヒヤシン ...自由詩9*13-9-21
風の花- Lucy自由詩15*13-9-21
ひとつまみの愛- 梅昆布茶自由詩1713-9-21
家族の散文- 左屋百色自由詩21+*13-9-21
雪だるまは旅に出たことにしました- 北大路京 ...自由詩1213-9-21
むこう- 平井容子自由詩1413-9-21
柔らかな影- nonya自由詩23*13-9-21
それでも- るるりら自由詩12*13-9-21
月を食む夢をみる鳥- りゅうの ...自由詩11*13-9-21
それからは子熊のサーカスばかりみて暮らした- アラガイ ...自由詩9*13-9-21
家族旅行- ただのみ ...自由詩26*13-9-20
【音】塩時計には音がない---三篇のオムニバス- るるりら自由詩15*13-9-20
生活- salco自由詩9*13-9-19
天と地が出会う場所- まーつん自由詩913-9-19
二分割- 乱太郎自由詩19*13-9-19
午後の祈り- Lucy自由詩19*13-9-19
それからはこぐまのサーカスばかり見て暮らした- るるりら自由詩11*13-9-19
ただ風が吹くのも- 北大路京 ...自由詩813-9-19
それならば- 芦沢 恵自由詩20*13-9-19
今日の空- Lucy自由詩12*13-9-18
おしまいと湿度- 鈴木陽一 ...自由詩213-9-18
金色- はるな自由詩6*13-9-18
雷雨- Lucy自由詩12*13-9-18
歳を取るってこと- 花形新次自由詩7+13-9-17
賛歌- 壮佑自由詩17*13-9-17
無口で運転の上手い人- 夏美かを ...自由詩29*13-9-17
終幕の薔薇- アラガイ ...自由詩16*13-9-17
あげるあげる- 北大路京 ...自由詩913-9-17
雀になったおばあさん- もっぷ自由詩6*13-9-16
被災地の犬__- 服部 剛自由詩1013-9-15

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