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愛の掟とは 与えるとは
と裸の人間が宣う

悦楽のマリファナに酔いながら
夜の街をさまよい歩いても
孤独な亡霊達に笑われるだけ

太陽の中に蒔かれた矛盾という種は
滅びという果実を結ぶ ....
たましいの背中に
ひとつ
ふたつ
しみがある

ちきゅうが
完全なる球体では
ないように
たいように
黒点が
あるように
つきに
海が
あるように
くるまの
ハンドルには ....
「笹舟」

ほそくふるえる茎をくわえて吹いてみた
ちいさいころの夕焼けが鳴った
{ルビ百日紅=さるすべり}のあった空き地
少年探偵団のぼくが落とした時間
材木屋のある路地は行き止まり
ふ ....
ある朝、おはようがなくなった。
朝食を家族と食べたとき、沈黙が怖いのでテレビを流したら、
言葉のない音を流し続けていた。居間にも世間にも喧嘩のない朝だった。
言葉がないので、穏やかだ。誰もが考え ....
あるテロリストが
 《ある勇敢な兵士が》

自爆テロで
 《ジハードで》

死んだ
 《殉教した》

無辜の人々を道ずれにし
 《異教徒や教えを捨てた者たちを倒し》

狂信者は ....
戴いた去年の賀状を
眺めながら
一枚 書くたび
次々に
押し寄せてくる
記憶の波に
浸るのではなく
溺れるでもなく
むしろ
耐えている
再生多発する 複数の痛みに

懐かしさな ....
十二月、空はひくい。
落ち葉の季節も過ぎた。
竹箒を立てたようなケヤキの並木がつづく国道。
鳥の巣が傾いたまま、
ケヤキの梢にひっかかっている。
いつ落ちてもふしぎではない、そんな気がする。 ....
あなたを見るために
光を媒体にした
あなたを聴くために
空気を媒体にした


媒体なしにあなたを知りたくて
肌と肌を重ねてみた
そうして慰めを得ながら
無限の孤独を思い知る


 ....
この前まで鉛筆をもっていたひとが
木の匣にはいる
燃やされてちいさくしろくなって
木箱にはいる
鉛筆で書いた文章が
もう そのひとだ
そのひとを見ると
鉛筆をもてない
あのひとのこ ....
ハックルベリーフィンの冒険譚を捜そう
君の風景といっしょに遊びたいんだもの

風の自転車で空を描こうよ
永久に休みなんて来ないんだから
勝手にやすんでしまえばいいんだ

食べる。寝る。愛 ....
雪は降る歌いながら雨よりも静かに

雪は新たなページをめくる
見慣れた場所へ胸いっぱいの息で踏み出すために

冬晴れの鋭さに青く影を曳いて
ぬくもりを一層 切ないほどに




 ....
 


分厚い雲のはるか向こう
白く明かりを投げてくるのは
まるい太陽

アスファルトに吸い込まれながら
乱れ舞う淡雪
踏みつけようとすると消え
歩こうとすると
視界にまとわりつ ....
 
十代前半の頃だったと思う
一遍の詩を読んだ
それは月刊の学生専門雑誌に投稿された入選作品だった
それまで、詩など教科書でしか読んだことはなかったのだけれども
題名に惹かれたのか
それと ....
日差しは入り江を満たす穏やかな波のよう
ちいさな冬も丸くなった午後の和毛のぬくもりに
鉢植えの場所を移しながら
――古い音楽が悪ふざけ
週日開きっぱなしのトランクをむやみに閉め隅へ蹴る
―― ....
空腹を満たすようにあなたは水を飲む。
水はその身体に浸透し血と混じりあい血の赤い色素を超えていく。あなたのなかの色という色を溶かしこんで、水により透明になったその身体のなかの水は、あなたの毛穴や瞳や ....
トランプタワーは 13階立て 
どの階も 四家族が住んでいて
トランプと同じ数の家族が暮らしている。
 
甲13号室に 暮らしているのは カエルに似た人だよ。
ガラス天井の部屋のプール付 ....
眼は
閉じるためにある
闇と親しくなるように

  暗黒に潜む
  閃光

耳は
塞ぐためにある
沈黙に浸されるように

  静寂に沈む
  音声

腕は
抱えな ....
旅を続けるのに少し疲れを覚えたので
近場の坐れる石を見つけて腰を下ろす
いつも足元だけ見ていたと気づいて
久しぶりに顔を上げ空を仰ぎ見てみる

もう秋の色ではなく冷たい青のなか
白い雲がひ ....
 

ビリビリに引き裂いた
力任せに 泣きながら
それでも気が済まなくて
鋏でジョキジョキ切り刻んだ
その切れ端を 徹底的にシャッフルした
元の形などわからないように
二度と思い出さな ....
シュルレアリストの洒落たエア・リアルのレアなリズムで
 アリスのあられもない素足が水を蹴りあげる
  哀れなミズスマシは見た!

    静まる死の間際の未詩 
     冷たいリリシズム
 ....
「孤島」

樹や動物と共に棲み
助け合うことを知っている
ひとに蹂躙されない
蹂躙しない
等身大の月のひかりにただそよぎ
喜び 哀しみ 反射する
時に痛い波濤をかかえ
消滅を怖れない ....
包丁がなまってまったく切れず
庭に出て塀でごりごり研いできたところだ
落ち葉や新聞紙で試すとよく切れる
刃先をゆっくりと撫でてみたい気もして
それはぐっとこらえて
あらためて台所に戻ると
 ....
誰もが歌っている
それぞれが愛する歌を

昨日を唄う歌
今日を唄う歌
明日を唄う歌

上手いも下手もある
でも誰もが唄うことをやめられない
なぜだろう どうしてだろう

そうでは ....
つかのまの休日に天使がやってきてしばし話をすると
迷走する天界のことやいま抱えている天使間の軋轢のこと

ほんとうのリベラリズムや偽物のプロパガンダの見分け方や
彼?にもいるらしい兄弟姉妹や縁 ....
もう部屋じゅうに
季節が終わる報せが届きます
ネットポートは再び夕空でジャックされ
きっとポケット深く携帯電話にも
微かに振動は繰り返され
むかし聴いたあの唄が
そっと鳴るでしょう
波音 ....
舌先で像を結ばない
時代の陰りの不安漠然とした
――漏出か
灰に灰よりも濃く灰を溶き混ぜた
ような雲
 も 時折 
    裂 け
息苦しい断絶の青さ遠くかもめのように過る
無垢のまま ....
色の無い花が咲きました

香りも無ければ
命を繋ぐ力も持たない
少しだけ
孤独に見える花です


  花はただ
  『生きられたらそれで十分だ』と
  私につぶやきます ....
 ピアノの音色が白く輝いている。
 僕はその中を歩いている。
 この先に何が待っているのか。
 初冬の風が厳しく吹いている。

 孤独とは。
 僕はピアノの音色に包まれている。
 ほ ....
「ひとはなぜ生きているのかなぁー?」
「うまれたからさ」
まつりごともかみさまも
しんじないあなたはそういった

戦争に反対するお父さんとお母さん
こどものわたしは
ベトナム帰還兵とおな ....
虚しさは
ろうそくの炎のように揺らめいて
正体を見失う
スマホをスクロールさせても、行き過ぎてしまって
たどり着きたい所にはいけない
私たちは正しく嘘を粉飾できないでいる

街灯ひとつで ....
そらの珊瑚さんの自由詩おすすめリスト(7799)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冬の花- 星丘涙自由詩8*16-12-30
しみ- 次代作吾自由詩516-12-27
短詩2篇- 白島真自由詩23*16-12-22
言葉がなくなった日- 水宮うみ自由詩3*16-12-15
瞬く間に- ただのみ ...自由詩12*16-12-14
年賀状を書きながら- Lucy自由詩16*16-12-12
ことばを灯す- たま自由詩21*16-12-11
黒点- ただのみ ...自由詩15*16-12-10
鉛筆- 白島真自由詩23*16-12-10
丘を巡る冒険譚- 梅昆布茶自由詩1216-12-8
雪は- ただのみ ...自由詩9*16-12-7
曇り空の向こうに- Lucy自由詩11*16-12-4
マリンスノーの少女- 小林螢太自由詩8*16-11-26
鈍色の匙- ただのみ ...自由詩14*16-11-23
地と水- あおい満 ...自由詩316-11-21
_鳥獣戯画的トランプタワー- るるりら自由詩6*16-11-21
不在の身体- シホ.N自由詩516-11-21
- HAL自由詩4*16-11-21
パッチワーク- Lucy自由詩18*16-11-19
つめみずむし- ただのみ ...自由詩10*16-11-19
短詩4篇- 白島真自由詩22*16-11-18
なまくら- 春日線香自由詩516-11-17
- HAL自由詩4*16-11-17
天使の訪問- 梅昆布茶自由詩1316-11-16
祈り- りゅうの ...自由詩8*16-11-16
ある朝こぼれ- ただのみ ...自由詩12*16-11-16
『透明な花の一生』- 葉月 祐自由詩7*16-11-16
- ヒヤシン ...自由詩9*16-11-16
陽のようないのり- 田中修子自由詩7*16-11-16
かたむいていく夜- 小林螢太自由詩9*16-11-13

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