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水のない球体

光のない反射


あかく くねったり

きんいろに あがめられたり

輪っかや虹や黒ずんだりして


きれい とか 不気味 とか

好かれたり 嫌わ ....
私は褐色がかった指に
マニキュアを塗る
輝く爪を手に入れるため

これまでは
手をほめてくれる
人達がいた

大切にしていた
私の白い手は
褐色になりつつある

鋭角の風のよう ....
こどものころ 戦争は いつかなくなると 思っていた
実際の話 古代や中世の時代と比べたら
安易な理由では、人は人を殺めたりはしなくなったのだろうか

むかし 中世の時代に 真鍮の牛という処 ....
ポタージュ     柔らかい母の手のひらが舞う
ポトフ       冬の楽しさテーブルを前にして
ミネストローネ   鮮やかな色は夕日のように
オニオンスープ   琥珀のぬくもり今日を慰める ....
風の車内に、
弾丸が飛び交っている。
女の鋭い視線に、
私の眉間は打ち負かされる。
ここでは、
誰もが皆、
小さなスライド硝子のなかに弾丸を隠している。
ある男は弾丸を飼っ ....
   たくさんの街が存在すること


   昨日 仕事帰りに職場の人と飲みに行った
   焼き鳥屋の二階 座敷に座った
   最近知り合った人たちは
   それぞれに可愛か ....
溢れてしまう君への想いが歌になる
早口で唄うのは照れ隠し
美しさを突き詰めれば君になる

記憶ってもんは
会えないあいだに美化されていくはず
リアルな君は常に成長中?
直に見りゃまた世界 ....
夕月が
悲鳴をあげているような赤
骨の色に似た電柱の上で
闇のようなカラスが羽を休める
よどんだ、生温い空気の
送り主を忘れた鎮魂歌のような始まり


血液は半睡の眼と同じ ....
ナイフを手に入れろ
くすんだ景色を切り裂くために
ほら こんなに青く 世界は
青く燃えて たゆたい――

ナイフで胸をえぐれ
にぶい痛みを消し去るために
ほら こんなに紅く おまえは
 ....
ぼくは何処までも往きたくて
ありったけの大枚の札を払い
列車に乗った

河を越え
トンネルをくぐり
何処までもゆく列車に乗った

車窓を開けたなら
緑色の空気が
車内を満たして ....
 かぜが およいでいる
   広場のベンチの端っこで
 ひかりが ねころんでいる
    更地の草かげのしたで

 とある日曜のショッピングで

 おとこたちは とまどっている
 目移 ....
答えのない戦争が笑っている
錆びた原子炉が急な坂道を転がって
色とりどりの女たちの股ぐらを
獣じみたつよい風が通りすぎてゆく

右のポケットには
ちょっと水色のビー玉一個と、
アーモンド ....
築十八年になる
カステラハウスと呼ばれる
小さな三階建ての家に住んでいる
毎週日曜日になると
潔癖症の夫と二人で掃除をする

掃除機を抱えて 嬉々と
バトルスーツをきた戦士のように
家 ....
私はさかなをかく。
私はさかなはかかない。
さかなのなかを私はかく。
さかなを支える骨の内部を流れる
熱い海の流れを。



塩焼きにされた秋刀魚にかぶりつく、
がり ....
さいはてたい

わたしは 流しの くだ から くだへと。


どこから きた ということも知らずに、

やんだ水溜まりの先に、青い、

それはそれは青い、透き通った空を視る。
 ....
環境に適応していきのびることが
生命のことわりならば
それにしたがうのがあたりまえなのだろう

考えることはない生きればよい
小利口にならずきちんといまを選択する

なにが純粋なのかよく ....
地下二階で 小説を書いている
と、謂ったのは誰だったかしら すっかり忘れてしまった

ね、詩人はどこで詩を書くの?
地上?
地下?
雲の上?
あ、そうだ 地の底かしら

小説と謂えど ....
左手で書いた鏡文字 かたるしす
溶解して揺れる かくざとう

しっぽを振っているにもかかわらず
熱帯魚の水槽みたいな胃
汗まみれで凍結した手紙は私のために詩を唄わない


     ....
 
サクランボ・リキュール

紅いさくらんぼを採って
ホワイト・リカーに
漬けておくと
程よいころあいに
熟した酒になる
一瓶四千円で売れるかも
きっとそうですよ
造ってみなさい ....
(さびしいと思うこと)

それももうなくなった。
皆、鏡の向こうにいってしまった。
だから、
 ....
政府はよく骨太の方針を出すが
ぬけぬけと骨抜きにもする
新しく入った男は肉厚の女が好きだと言った
肉だって赤身と脂身で違うだろう
体脂肪率は見た目では解らないさ
マグロに関して言えば赤身が一 ....
 庭の緑に紛れて自己主張する名も知れぬ花々。
 鮮やかな色は私の心をわくわくさせる。
 天気は良好、テラスで飲むアールグレイもまた楽しい。
 部屋の奥からベートーヴェンのピアノソナタが聴こえ ....
もう、疲れてしまった。
美しいものは、等しくコトバにできない、ことや、
瞼を瞑ることでしか、思い出せないと言うことを、
眠らない心が捉えてしまったのだ。

夕焼けすら 同じように見え ....
 ( 自己愛が強いスパイダー


 ( 感情に溺れたベルゼブブ


 ( 愛をウける資格ってなんなの


 ( 恋にオちる条件って なに なんなの


 (  ( 狂った大 ....
まだ早いのだけれど
今日は寒かったので
冬が来る前に何かをしなければと…

去年はどうだったのか
何となく忘れてしまった…

まずは暖房 ガスストーブの点検
羽根布団と毛布をランド ....
スクール水着にしてるのは 萌えるから燃えるから
              o         °
学生時代からスタイル変わってない
             °        °   ° ....
お前の夢は金で買えるのか?



巷の給料日に合わせて、あのアイドルがついに脱ぐ!、とのことで
日ごろサンプルを眺めるに留めていたダウンロードショップでつい手が伸びる。
隣のパッケージは ....
レントゲンに映らない黒い綿埃が私の肺にたまる頃、
今年もあの赤い花が寂しい寂しい休耕田の、
それでも草だけは刈った畦を彩り、
そうして見る間に色あせていく。

息を吸う。
吐く。
吐息に ....
月が高い塔に当たりました

夜景は万華鏡の海 光に輝くベットの上


女性の姿で生まれました

悪夢を熱にしながら こぼれる言葉
洋紅色の巨大な貨物船は
少年たちの掌から分泌される
蜘蛛の糸を張りめぐらせられ
少しづつ浜辺へと曳かれていた

隆々とした筋肉質な船員達はビールを酌み交わし
吠えたり
笑ったり
歌 ....
そらの珊瑚さんの自由詩おすすめリスト(7688)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
渇いた月.- つきのい ...自由詩715-10-23
マニキュアの存在意義- 小川麻由 ...自由詩7*15-10-23
【HSM参加作品】真鍮の牛- るるりら自由詩14+*15-10-23
液体幻想- レタス自由詩4*15-10-23
ささくれ- あおい満 ...自由詩6*15-10-22
スミノフ、ウォッカ- 崎山郁自由詩5*15-10-22
傾国- 北大路京 ...自由詩715-10-22
いまだ降る光のレイン- ホロウ・ ...自由詩4*15-10-21
旧・青少年非行団の歌- ただのみ ...自由詩17*15-10-21
緑色の切符- レタス自由詩115-10-21
芥子色の北風①- 信天翁自由詩315-10-21
ぼくは笑わない- atsuchan69自由詩5*15-10-21
【_払拭_】- 泡沫恋歌自由詩28*15-10-21
もえるうみ- あおい満 ...自由詩19*15-10-20
さいはてたい.- つきのい ...自由詩515-10-20
自転- 梅昆布茶自由詩1715-10-20
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パルスなし- 北大路京 ...自由詩1915-10-18
_サクランボ・リキュール- 生田 稔自由詩315-10-18
蜜柑- あおい満 ...自由詩7*15-10-18
人生万歳- ただのみ ...自由詩14*15-10-17
愛する人へ- ヒヤシン ...自由詩14*15-10-17
喪失- 為平 澪自由詩20*15-10-16
蠅の王- 北大路京 ...自由詩815-10-16
冬支度- レタス自由詩2*15-10-16
潜る- 北大路京 ...自由詩2115-10-15
夜行ヘリ/やけのはら- 茶殻自由詩3*15-10-15
リコリス- 亜樹自由詩2*15-10-14
女性の姿で生まれました- 北大路京 ...自由詩915-10-14
狂った時計- レタス自由詩4*15-10-14

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