すべてのおすすめ
クリスマス以降
全くやる気が起きなかった
どうにか今日で仕事納め
やっと時間が心に追いついたのだ
裸婦像みたいな街路樹の肩にカラス
除雪車に削られた白い壁に車を着けて
ふ ....
あの頃よりも綺麗になった君を
呼び止められなかった右手
苦し紛れの甘い褒め言葉に
不覚にも照れてしまった右手
掴み損ねた夢みたいなものを
慌てて誤魔化そうとした右手
振り返 ....
もういくつ寝る
もういくつ起きる
あとなんどほほえみ
あとなんど涙こぼるる
とりたてて
言うこともない一日も
にどと来ない一日
ひさかたぶりのふるさとの
整備された寂しい通り
ときは ....
同じ強さで信じてくれないなら
信じない
同じ強さで愛してくれないなら
愛さない
私をいつか忘れてしまうなら
関わりたくない
私をいつか置いていってしまうなら
....
まほろばが うたいはじめるのです
フライパンの中は カタクチイワシの まほろばなのです
心が自然と フライパンに降りてゆき
放物線をえがいて 炒られて対流する香ばしい香りに
うたいはじ ....
独りじゃないと想っている間は
大地を踏みしめて生きていける
でも逆境のとき苦境のとき
ひとは独りだと気がつく
差し伸べる手はなく
悲しみの海に沈みそうなのに
だれも浮き輪は投げてく ....
得体のしれないものが浮かんでいる
球体なのか
立方体なのか よく分からない
時々 雀がとまる
もう一年以上浮かんでいる
雨で落下するわけでもなく
風に流されていくわけでもなく
そこに 浮 ....
夕焼けに向ける背中にいつも話しかける
あなたの白く暗い眼のなかに
今は何が映っているのか
細く響くラジオと
揺らすグラスの氷の音に
あなたはいつも
何を思うのか
わ ....
おかあさま
ねむれぬよるにかぞえましょ
さくをとびこすひつじさん
おとうさま
ひつじのこどもはどうしましょ
ねむれぬよるもあるでしょに
あんずることはありませぬ
うさぎがこぎだす ....
茶色の液体を溜めている 冬の間
白く染まるわけでもなく 雪が積る
この冬はコタツは出さない
丸くなるのは 代わりのマイクロファイバーのチビモーフ
君サイズ
本物の毛皮身につけて ....
ひし形の歪んだ街に産まれて
時々、綿菓子の匂いを嗅いで育った
弱視だった母は
右手の生命線をなぞっている間に
左耳から発車する列車に
乗り遅れてしまった
毎日、どこかで ....
たたみかける波のように
訪れる悲しいできごとを
わたしたちは
もう 不幸せとは呼べない
昼夜を問わず
ドアは開けられ
手渡される花束
拒むことはできず
両手いっぱいに受けとめながら ....
眠れぬ夜がつづく
なぜに睡魔は訪れないか
こころに障ることもなく
日々は穏やかに流れつづける
それなのになぜ眠れぬ
それなのになぜ睡魔は訪れぬ
そのときにようやくに気づく
こ ....
軍手の布地が手の水分を奪う
支給品は きゅと引けば地肌が見える粗悪品
レースの手袋じゃあ無いんだから
指紋の汚れを爪で掻き出そうとしても これは染み付いた汚れだ
あかぎれの ....
耳もとに流れついたさまざまな木を
彫っても彫っても同じかたちにしかならないので
枕もとに置いたり
うなじにぶら下げたりしていたのだが
いつのまにかまた流れ去ってしまっていた
....
無量無辺のこのことを
寄る辺なき時代の卵白が包んでいる
さかさまつげを背にして眠る
わたしたちの
やさしい負けはいつの日も決まっていて
いつか必ず
だれの目にもとまらない場所で
....
この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは関係ありません
佐藤:私の名前は佐藤亜美。この物語の主人公。
北大路学園に通う17歳の高校3年生。
これはある日の教室 ....
子供が生まれて初めてのクリスマス・イブの朝
旦那がプレゼントは何を用意したか?と訊いたので
「絵本とぬいぐるみ」と答えると
「そんなんじゃ、全然足りない!」と言い放って家を飛び出して行き、
ま ....
ロマンティックが好きである
もう恋をする年ではないけれど
恋をした思い出なら
心のポケットにいっぱい詰まっている
怒りでベッドに
携帯投げつけたことも
男の背中をグーで
思いっきり殴 ....
朝日の足跡はみんなのあくび
夕日の足跡はみんなのただいま
とことことこ
雪の足跡は清水
花の足跡は蜜
夏の足跡は実り
北風の足跡は落ち葉
ぱたぱた ....
私がこうして何かを書けば
あなたは“それ”を読んでくれる。
きっと、そんなに面白くもない
たぶん、どちらかっていうとつまんない
口語体が多い“それ”を
いつか ....
この物件はお客様の望み通りの物件だと想いますがと
手を摺り合わせることはしないけれど声はその通りの媚び
確かにぼくが希望した通りの物件だけれど
ここはできたばかりの物件なのかなとぼくは問う
....
背中のチャックおろして羊毛ふとんにもぐりこむ
きのいい羊たちに手まねきされたら
なつのチョコレートのように眠っているきみが、ともだち。
故郷にモザイクがかかる
女子マネがいるとこには負けない
何のことはない
君自身が落し物なのだ
たとえば君が左のエレベーターに乗る時
右のエレベーターから降りてくる
すれ違ってばかりの斜に構えた運命が
今日も君を捜してい ....
会社の発送所に荷物がいっぱいでフォークリフトも空いてないし
積むのを諦めて明日にまわす
帰りにブックオフによって金魚屋古書店のコミックを買った
105円のコーナーだからきわめて安上がりなクリ ....
わたしにある
他者の相
他者は正月にもちを食い
他者はゆっくり風呂に入る
他者は身繕い
他者は出かけ
他者は恭しい
他者は賀し
他者は帰り
他者は脱ぐ
他者を脱ぐ
ひ ....
きみの産声は
午前6時のものだったらしい
かつて手帖があったころ
盗み視た
かすかな記憶
その時きみを照らしていたのは
夜明けという天然のシャンデリア
きらきらとさやかに
祝福はあった ....
離れないのです
鼓膜から脳の髄まで焼き付いて
離れないのです
母無き子の嘆く声
消えないのです
あの小さな幼子の
必死でわたしの袖を手繰る感覚が
....
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