すべてのおすすめ
吹き荒ぶ二月の夕刻
山裾の疎らな住宅を
訪問営業でまわるのは
 実に 切ない
長靴ギリギリの雪をこぎ
通りから玄関までの細道を通りぬけ
もはや顔面がかじかみ
鼻水が垂れている感覚すらない ....
とがらせろ
とがらせろ
ながれのすべてを
とがらせろ

握りしめた力が
入水した紙粘土のように  ....
飼っていた黒猫が突然行方不明
家の玄関の鍵は掛けていた
どこか窓が開いていたのか
窓から見える風景は
空っ風舞う冬景色
街路樹の葉はあらかた落ちてしまい
魚の骨の並木道

ふと見る ....
ああよく寝た
こんなに寝たのは久しぶりだ
大きく背伸びをする

薄暗いベッドルームを抜け出し
ひんやりとした大理石の床を踏み
白い柱列を巡って神殿の外に出た

燦燦と降り注ぐ春の陽光が ....
XXは シュールと見せかけて
XXは 実はリアリストである

XXは 計算なしで泣くと想わせながら
XXは 正確な解答を知る数学者である

XXは 傷ついたのよと訴えながら
XXは 舌を ....
強く高みを掴んだ
脚に力を射して
秒速の息づかいを届けた
筋肉の震え
ハチドリの余韻
ふたごの虹

高音域を続けたのち
からだをつらぬく絹糸
歌はすべて感情から生まれ
歌はすべてあ ....
私は精神物理学博士である
本日は私が発明した自己励起システムを紹介しよう
当システムは精神に埋め込んで使用します

今朝はことのほか寒かった
少しくらいは遅れてもいいだろうと思って布団の中で ....
むらさきにしずむみずうみの
せをはしるあめのかげは
せつなのおもいつなぐための
ひびわれのなかにひかる ....
麗 帰って来てくれたんだね
冬の間中街を取り囲んでいた灰色のビル群の向こうに
東京湾が光っている
その上空を飛行機が西に飛んでった
さらにその向こうの木更津の山々には緑が芽生えている
山頂に ....
この世で起こることには

必ず理由が存在する

ただ我等がそれを知る術を

持ち得てないだけである

故にこの世に謎などは存在していない
笑うと金語楼になると
細くなった母の目を
指さしながら父が笑う
明るいさざ波が立って
子どもたちの顔まで
福笑いの目になる
母が笑う日は少ないが
その笑顔はぼくの
胸の引き出しにある
 ....
引き潮に導かれ
薄い月が振り返る
人工呼吸の息づかいが闇のなかで躍る
世界は終息だけを待ち続けていたのか
廊下を隔てた昼と夜の現実
涙はいつもシビアに朝を迎え入れた
(蒼白く ....
今年の漢字は“ 絆 ” ってことで
世間ではスーパーのタイムサービスみたいに
絆 絆 絆 と 声高に叫ばれている

“ 絆 ” ラーメン “ 絆 ” メイクアップ
斎場では メモリアルセット ....
僕らには永遠がある

あの眩しい午後に逃げ水のなかで君に会う

たがいの輪郭を確かめながら愛し合うのだね


じゃんけんで運命が決まるなら良いのだが

あいにく物事は因果律が支配して ....
冬の朝
空気が張り詰めている
これから僕は試される

あたたかい布団から出て
ぬくもりの残る寝間着を脱ぐ

つめたいシャツに腕を通す
小さなボタンが凍りついて
うまく動かない
 ....
寒いねときみは白い息を吐きながら言う
でももうすぐ春だ 暖かくなるとも言う

そう想うきみに真実を告げることは
とても辛いけど
だけど告げておかなければならない

自然は一年ごとに四つの ....
わたしは愚者を代表して 今日
自由と愚者と風についての箴言をここに記す

自由とは
どんな法則よりも 尊く
厳粛な 掟である

死を予感させる風が吹き
枯木たちは一斉にガサガサと喋りだ ....
感覚は、何かがあることを教えてくれる。
それはその物が何であるのかは伝えないし、
その物にまつわる他のことを伝えてもくれない。
ただ何かがあることのみを知らせるのである。

(C.G.ユング ....
  「恥の芯」


生きているのが恥ずかしい
死ねないことが恥ずかしい
しょせん価値など求めてないが
恥ばかりの道のりで
消えてしまいたくもなる

過去は去るまま
未来は白紙
 ....
とおいくにから
てがみがきた

ちいさなおふねで
やってきた

へんじをかくのに
いっしゅうかん
かかった

みなとにいくと
もうてがみはなかった

とおいくにへ ....
車椅子に座らされて 
ポツンと窓辺の席に居た
病院の中は明るく 
居心地良さそうに思えた
眼を閉じて朦朧としている 
あなたは……
見舞いに来た
娘たちの顔も分からない
どんよりと眼を ....
今ごろ何しているのかな

きっと趣味のデジイチを首から提げて
お気に入りの被写体を求め
谷根千あたりを自転車で走り回っているのかも

そんな感じに好きなひとを想ってみる

なんか幸せな ....
昔々 男の子はちっちゃな銀の鍵を握り締めて産まれて来ました
可哀想に男の子は15歳になると家を出されるのです
旅してその鍵で開けることのできる唯ひとつの扉を見つけるために

女の子はちっちゃな ....
  私があなたを好きになった日、
  私の心は赤かった
  闇夜に灯った明るい火の輪
  一頭のライオンが駆けてきて
  ひと跳びにくぐり抜けていった
  その先は草原になっていて
 ....
食べる 食べる 私は食べる
鬼か 悪魔か
私は今日もヒト狩りに向かい
心を いくつもの心を
捕らえてくる

汚れたテーブルの皿に
煮込まれた心が
盛られている
様々な心は
東から上 ....
善人も
悪人も

名のあるひとも
名のなきひとも

誰だって
他人には察知されない

それぞれに違う重さの
悲しみを背負って生きている

その重さに耐えながら
這うかの様に
 ....
樹木が地下水を吸い上げる
鴉が獲物を突つく
猫が餌を舐め取る
人が飯を喰らう

あなたは朝ごはんを召し上がりましたか
私はランチを済ませました
みなさん夕ご飯ができました

家族そろ ....
あめがかたにふるのは
このうちのねつをしずめるため
あめがかたにふるのは
このてをもりにかえすため
あめがかたにふるのは
のびたおもい ....
そのさきにあるのは
なんですか

それはどこに
ありますか

うみのむこうへ
しずんでいく

パレードが
きょうもいく
針金の先端の尖った針が
心に突き刺さって血を流す
薄い膜に覆われた半透明の未来
触れると壊れそうで怖い

漠然と広がる未来は
わたしをいつも不安にさせる

指先に沁み込んだ ....
そらの珊瑚さんの自由詩おすすめリスト(7799)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
かまぼこ型_どんぶり型- ただのみ ...自由詩19*12-2-2
『とがらせろ』- あおい満 ...自由詩8*12-2-2
鏡の中の猫- ……とあ ...自由詩24*12-2-2
夢の中で起きる夢- たにい自由詩212-2-2
XX- HAL自由詩912-2-2
ひかりと歌とふたごの虹- たちばな ...自由詩23*12-2-2
新発明- たにい自由詩112-2-2
『むらさきにしずむ』- あおい満 ...自由詩4*12-2-1
如月初日- たにい自由詩212-2-1
- HAL自由詩212-2-1
母の笑顔- 殿岡秀秋自由詩1112-2-1
二筋の河- アラガイ ...自由詩8*12-2-1
【_私にとって_“_絆_”_とは?_】- 泡沫恋歌自由詩7*12-2-1
ふぇにっくす- 梅昆布茶自由詩612-2-1
winter_loser- 木屋 亞 ...自由詩5*12-2-1
春夏秋冬- HAL自由詩412-1-31
自由と愚者と風と- ただのみ ...自由詩7*12-1-30
夢のつづき_(夢喰植物)- 乾 加津 ...自由詩19*12-1-30
恥の芯__恐怖心- シホ.N自由詩612-1-30
手紙- 小川 葉自由詩112-1-30
【_つれてかえって……_】- 泡沫恋歌自由詩11*12-1-30
優しいひと- 恋月 ぴ ...自由詩30*12-1-30
鍵と錠- たにい自由詩412-1-30
わたしのいろ- 草野春心自由詩7*12-1-30
Image(冬)連- within自由詩7*12-1-30
昇り坂- HAL自由詩112-1-30
食事- たにい自由詩212-1-30
『あめがかたに』- あおい満 ...自由詩7*12-1-29
パレード- 小川 葉自由詩412-1-29
【_針金の未来_】- 泡沫恋歌自由詩6*12-1-29

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260