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誰かが出ていった
後ろ手にドアを閉め
光の紙面に輪郭を焼き付け

誰かが出ていった

窓の外で知らない鳥が鳴き


鍵を開け
重い抑圧から君を逃がし

振り返るこ ....
                   
厳寒のなかで花は枯れることができない
雪をかぶり凍てつきながら
己の色を発し続ける
夢見るように

生きることと
夢を見ることとは違う
 ....
短歌も俳句も好きになったもの勝ち  恋愛は惚れたもの負け            130128

5年前に簡単に解けたなぞなぞが
今では難しくてなかなか解けなくなった
謎が謎を生み複雑性が増したのだろう
と考えていたら
引き出しの奥から子供の頃
 ....
愛の鞭は必要か
そもそも愛する者を
鞭打つような愛があるのだろうか?

それを愛と呼べるか?

暴力は
最も原始的な言語だ
だからそれを用いる者達は
獣のようだと ののしられる

 ....
博物館に愛の標本が並んでいる
眺めているとわかるのは
愛というものはおそろしく多様だったらしいということだ
まっすぐなのも歪んだのもある
美しいのも醜いのもある
透きとおったのも濁ったのもあ ....
 
ノートの片すみに描いた {ルビ♡=ハートマーク}

それは恋だった


でも、愛は未だ描けないでいる



 
       夫の茶碗で朝餉を食す
       手に余る大ぶりな器に
       炊きたてご飯が湯気をたて
       バターが溶けて醤油がかおる
       虚ろに思えた ....
ほらごらん
転落注意のアナウンスを苗床に
こんなにもぞっくりと
生えそろっているひと群れを
午後三時のけだるい日射しが
彼等の弱々しい影を線路へと
身投げさせている憂うつを
ほらごらん
 ....
{画像=130126211558.jpg}


深夜目覚めて居

夜明けを待つ様

兆しを心待ちに

冷気を押し開く

其の様に憧れる

一つ二つと開く

満ちて芳し香を ....
この一撃の
あなたの形容
(かかわり、受胎、伸びやかな意思)
(あなたのオリエントが、運河を手繰りよせる)
鞭をつれ
あくなき質を崇める欲求の
黒いヒステリックが
あなたに覆いかぶさる
 ....
冥王星が冷たい冬だ 月は 水底から仰ぐ小舟
雲の向こうをかろやかに滑り


 だが本当は流されているのは雲の方 
 月は自分の道を行くだけだ


きみは 月のように生きるのか
風に流されることもなく 
 ....
人の不幸の上には幸せは成り立たないこと

ガツガツしているといつもカスばかりつかんでしまうこと

しまいにはまわりも巻き込んでしまうこと

快楽は苦しみの原料であること

子供のためと ....
喜望峰なら何度も通った
あの岬までともかく行けば
回った先には
ひとつの道があると聞いた
懸命に漕いださ

まだ何も見えないが
すでに良い海路を進んでいるんだ
きっと空も晴れるさ
波 ....
あなたは
とても綺麗に微笑みながら
水のような滑らかさで話をつなぐ

わたしは
そんなあなたに見惚れながら
あなたの綻びを探してしまう

あなたは
笑っていないほうの目でわたしの ....
女は最後は開き直るいきものであること

不細工さや子供はときに油断をさそうこと

詐欺師は必ずしも独り身の美人とは限らない

子供はときに同情という囮に使われる

詐欺は慇懃無礼の最上 ....
マイケルジャクソンの青空




アスファルトの上で街は目覚め始める

排気ガスとパンとコーヒーの匂い

新聞配達夫の帰り道には

怪物のような建築現場がある

鉄骨の群れが ....
ジプシー



海は

いつも 素肌だ

情熱の心をひろげ

ジプシーを愛する

だから

誰もが鴎になりたがる
無いものが
楽譜の床を舞っている
壁のなかに踊るもの
羽に逃れ 曇を巡る


夜の山のむこうから
横顔が昇りくる
黄色に巨きく
振り向きながら 巨きく


泡の ....
     鳩子よ

     おまえが生まれたのは寒さの残る
     春と呼ぶにはまだ早い季節だった
     忙しさにかまけ、放置していたベランダで
     気づいたときに ....
年の瀬の上野公園は 
家族づれの人々で賑わい 
僕等は3人で 
枯れた葦の間に煌く 
不忍池の周囲を歩いた 

ゆくあてもないような僕等の歩みは 
本郷へと進み 
詩友Fの朗らかな顔に ....
私が優しさを消して数日、
悪魔は暇人と化した。


無機質な音で奏でられる穢れた音色が、
熱を帯びない錆びた凶器達が、
薄く開かれた ....
  
雪道を歩く
子どもの頃は
どんな雪道もすたすた歩けた
ふわふわの新雪が積もった道は
心躍らせ 雪を蹴散らし
わさわさ歩いた
湿った雪が積もった時は
足跡をくっきり残して歩いた
 ....
娘と一緒にドラッグストアーに行って
「好きなものをひとつだけ買ってあげるよ」
と言ったら
「ホチキスが欲しい」と言う

「ホチキスならうちに二つもあるでしょ。
塗り絵の本とか色マジックのセ ....
ハライタマエ キヨメタマエ

この深くて狭い川は何を流す川だろう
いや、川ですらないこの闇の濃さ
私は落ちていく 落ちているのだ
剃刀を舐める時のように
私の背中を恐怖が焼きつづける
 ....
鈍い痛みの中でめが覚めた
鳥の首を絞める夢を見た
窓の外はいつもよりも薄暗く
雲泥がたちこめている
分厚い緑色のカーテンは
陽光を頑なに拒む鎧戸のようで
その重たい質量に安堵する

 ....
仲のいいひととだけ

つるんでいられるは学生時代

気の合わないひととであっても

やってゆかなくてはならないのが大人の世界


新幹線のなかで二十分ほど寝た

すこし頭がすっき ....
使いものにならないおっさんたちは

肉や骨が引きちぎられるまで叫ばない

痛いよ痛いよと泣き叫ぶより

俺はここにいるよと普通に叫んでいたい


おっさんになってやる

ハッピー ....
ツイッターで
1月も終わろうとしているのに
餅ついったー等の
不規則発言繰り返したら
ついに
ついったーあだ名が
イカレポンチってのは
あんまりイカさないじゃないか

要は駄洒落が言 ....
そらの珊瑚さんの自由詩おすすめリスト(7661)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
誰かが出て行った- Lucy自由詩13*13-1-28
凍てつく花__ー病床の父にー- Lucy自由詩17*13-1-28
短歌も俳句も好きになったもの勝ち__恋愛は惚れたもの負け- 北大路京 ...自由詩313-1-28
やさしいちえのわ- あおば自由詩10*13-1-28
愛の鞭は必要か- まーつん自由詩8*13-1-27
愛の標本- 塔野夏子自由詩5*13-1-27
愛は未だ- 殿上 童自由詩21*13-1-27
今日の空- 石田とわ自由詩9*13-1-27
遅延列車- マチムラ自由詩3*13-1-27
春待ちの暗中- ドクダミ ...自由詩5*13-1-27
プリザーブドフラワー_(想起させるものに、忠実に)- 乾 加津 ...自由詩14*13-1-27
冥王星が冷たい冬だ- 北大路京 ...自由詩7*13-1-26
孤高の旅人- ただのみ ...自由詩21*13-1-26
単純な原理- 梅昆布茶自由詩613-1-26
課題「望」:喜望峰__〜〜20130126- 木原東子自由詩5*13-1-26
ウラ- nonya自由詩30*13-1-26
最近わかったこと- 梅昆布茶自由詩12*13-1-26
マイケルジャクソンの青空- 月形半分 ...自由詩613-1-26
ジプシー- 月形半分 ...自由詩413-1-26
冬と熱- 木立 悟自由詩513-1-25
おまえに別れを告げさせてくれ- 石田とわ自由詩10*13-1-25
卵の音_- 服部 剛自由詩6*13-1-25
悪魔=暇人- 世江自由詩2*13-1-25
雪道- Lucy自由詩14*13-1-25
ホチキス- 夏美かを ...自由詩41*13-1-25
ケモノミチ- 月形半分 ...自由詩513-1-25
パンセ- 衣 ミコ自由詩713-1-25
大人の世界- 吉岡ペペ ...自由詩7+13-1-24
叫ぶおっさん- 吉岡ペペ ...自由詩413-1-24
ツイッター- 花形新次自由詩113-1-24

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