すべてのおすすめ
ちょうどそばにいたネコを引き寄せた
ひっかかれて少し泣いた
ネコの体に顔をうずめて匂いを嗅ぐ
ねこくさい
ネコは諦めたように
うにゃうにゃ言ったので
遠慮なく会社の愚痴 ....
雨が降ればいいのに
たなばた
空の上のふたりの恋の話なんて
どうでもいい
だって自業自得でしょ?
天罰でしょ?
でもいいじゃない、年に一度きりだって
逢えるんだから
....
セイタカアワダチソウは
アレロパシーによって
攻撃物質を出して
他の植物を全て枯らしてしまう。
しかし、そのうち、その毒で
自分自身も枯れてしまう。
自分の事ばかり考えていると
自滅 ....
藤原紀香
拒絶
飯島直子
苦手
井川遥
微妙
麻生祐未
不得手
杉本彩
勘弁
吉永小百合
逃亡
叶姉妹
抹殺
木村多江
好意
....
道路を歩いていると
クワガタが一匹転がっていた
手のひらに乗せて眺めると
綺麗な姿は無駄がなく音もなく
生きているのか死んでいるのかわからないので
こつこつ指先で叩いてみると
ギザギザ ....
石で打たれるような
犬に追い立てられるような悲しさに
居ても立ってもいられなく
ただただ早く帰りたかった
日没に向ってひたすら走り続けた
貝のように固く握りしめている
決して手放し ....
この世に天国なんてない
この世に地獄なんてない
あるものは現実だ
夢でもない
誰でも辛い時は死にたい
誰でも楽しい時は少ない
旅に出たい
毎日新しいものを見たい
でも同じことの ....
朽ち果てた体と心をもち
屈伸運動を続けています
今からいくのです
わたしは裸で川を渡り
いくつもの手にそれを触らせ
堪えきれぬ恐怖を感じつつも
一歩一歩地に沈んでゆくのが ....
海岸沿いをレンタカーで走った
波しぶきが空にあがってゆくのが見える
それが雲になって風を待ちかまえている
すべての雲が
そんなメカニズムでできている訳ではない
でも二 ....
{画像=120705001029.jpg}
小さい頃の僕は
捜している物はいつも
手の届くところにあって
幸せだった
それが一段背が伸びた頃から
少しづつ遠くなった で ....
なぜ土砂降りの雨の中
ノロノロと不運の後を走っているんだ
追越し車線はがら空きだ
スピード違反が怖いのか
きみはそんなに臆病なのか
もうすぐ車線規制で車線は1本になる
チャンスはいまし ....
春が来るたびに
色が褪せて行った
女はテーブルに きいちのぬりえ を開き
サクラクレパスで塗って行く
夏が来るたびに
心が剥がれて行った
何ひとつ帰り来ぬ家の 何ひとつ得られぬ部屋で
....
あなたがくれたのは、ムーンストーンのピアス
ほんとのお月さまがなくなったら寂しいだろ、だって
ちょっと救われた、そんなこと言わないけどさ
※ちょっと蛇足
コンピュータではなく正確にビートを刻む
人の手で叩かれるドラムス
コンピュータではなく正確にビートを刻む
人の手で弾かれるベース
コンピュータではなく正確にビートを刻む
人の手で鳴ら ....
バスで海沿いを旅していたら
財布をどこかになくしてしまった
海に財布を探していたら
ひととはぐれてしまった
海の底にはレールが見えた
おおきな白鳥が海面から飛びあがって
....
向き合った途端、一瞬たじろいでしまった
あまりにも真っ直ぐに見つめられて
ファインダー越しに覗いた
淡いピンクの大輪
千重咲きの奥に守られている花芯は
何か語りた気に
唇をうすくほ ....
小川のような楽譜を背泳ぎして
フルートを手にする君
瞳を閉じた音色は
君の夢をまさぐって青い湖に案内する
歌詞はそこで一隻のボート
僕は向かう方向に背を向けて
ひたすら歌いながら漕ぐ
....
ほんとうの とか
にちじょう
とか
うそ
も
ふくめて
ぜんぶ 愛したら
裏返って照れちゃって
それで
泣いてしまうのかな
泣きながら頬 ....
たった
ここからここまでのどこにでも
どこからでも
たった
ここからここまでで
どれだけでも
どこまででも
眠れない夜は
魂が離散しているのだ
言葉をかき集めて
ほんの少しの灰を作る
それで暖をとる事も可能だろう
全てが生成と消滅に見舞われている現在では
君は今、言葉を覚えた
詩的 ....
黒い木陰に巣くう羽根音
砕いた殻墓 添うて鳴く
まみれた草にのけられた
くちばしこもり 膝の上
はばたき とどまり うちふり さえずる
影に塗る 黄緑 黒 音は チチチッ
うま ....
この世でいちばん無用なものはなにかというとじぶんなのだが
それでは書き手がいなくなってしまうので
とりあえず駄文を綴れるうちは生かしておこう
いつも思うのだがじぶんを生存的に維持するだけなら ....
半分皮を剥がれた人体模型
ホルマリン漬けの胎児
『密会』と言う名がふさわしい場所
此処で総てが始まり、総てが終わった
もう二度と戻らない蜜月
....
本がサンドウィッチされた日本語を
シャンプーリンスして
バスタブー跨いで
くばるいばる
うすきみわるいとりこは
わたしを吸収合併した
いぶりだされ
むしりとられ
なめられた
計算低いわたしの皮 フた ....
吐く息が白くなって
煙草の煙と区別がつかなくなる頃
私は失恋をして
ショートホープを買った
短めの煙草は
涙が乾くのも待たない
夕べ僕はかわいい嫁さんをつかまえるために落とし穴をほっていたが
落ちていたのは中年の酔っ払いだったのでそのまま埋めてしまった
週刊誌の運勢をみたらあまりに悲惨なので世の中を憎んでいた
退屈で ....
夏の中で
夏がやってくる
世界がやってくるように
また一つの夏が
僕達の季節を過ぎていく
僕は幾つかの夏を知っている
剣道部の頃の夏や
大学生の頃の夏や
ニートの時の ....
強い雨がからだを叩く
吹く風はずっと向かい風
傘なんてまったく役には立たない
だからさっき橋の上から
激流に放り捨てた
その茶色の濁った水が目指すのは
どの水も同じ所
きみよ俺だ ....
パン屋の朝は早い。太陽が昇る前には起床。
パンを作る工程は秘密だ。
私がパン作りを人に知られないのには理由がある。
秘密にしないと魔法が上手くかからないのだ。
そう。私は魔法使い。パン ....
昨日の〆サバがあたったのか
朝起きると吐き戻しお腹も刺すような痛み
背中がかゆくてたまらず
爪を立てるとなんだかツルツル滑る
鏡に背中を向けて首をひねると
なんとも綺麗な ....
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