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その人に投げかけた孤独が
勢いよく跳ね返されてきて
私の胸に鮮やかな痣がプリントアウトされた夜
傷だらけの そのくすんだ球を
手毬のようにつきながら
迷い込んでいくサイバー・ラフォーレ
....
大安売りの愛も愛
君に堅く結ばれた
ひもがほどけない
この送られてきた荷物に入っていた
巾着袋のひもがほどけない
わざと堅く結んだな
僕が困っている顔を
想像しているのだろうけど
そうは問 ....
蒼なき夜空に
星が散りばむ
手の平に星が墜ちたなら 左様
私の手が空になる
手の空いっぱいに
星が墜ちる
それは
瞬く間もなく
きらきらと
吸い込まれていく
私の
空に
....
{引用=
( 竹林に翁が影、竹を切る 音がする )
里はもうそんな時節らしい
路によりそう水の流れ
ここは、暮らしにいつも水音がある
流れる水は 淀むことをし ....
雪は降らなくていい
長い詩もいらない
部屋には
湯沸かし器があればいい
わたしは臆病すぎるだろうか
ねえわたしたちは
なんて滑稽なかたちをしているのだろう
【車窓から見える赤い風船は、まるで祝福のしるしみたいに 】
なんでかしらないが
あなたとわたしには
おなじ「なにか」が ある気がする
その「なにか」が なんなのかを
知 ....
全部まちがえておんぼろ車がたがた走る
安全ピンが指に刺さりました
血も出ています
原因は私の不注意です
勉強になりました
安全ピンが安全じゃないことから
考察される
物品の名称 機能 リスクの関係
そして
景品 ....
渇いた湖底を
掠め
渦巻き
通過していく
そんな
低温の吹雪を
窓には無数のひび割れに似た
しばれ模様が張り付いて
空気中の水分は
耳にも
皮膚にも
触れない
喉も乾かして ....
女神だって救われたい
人を
好きになるのに
理由なんてないよ
雪の結晶みたいに
君という心のかたちは
この世に、唯一つしかない
純粋とは、
澄んでいるのではなく、
自分の色に染 ....
隣の人と隣の人
を、囲う固体の壁が崩れて
人間のぼんやりとした魂が
溢れ出し
隣の人と隣の人の
空間で混じりあっている。
それはとても幸せなこと。
反対岸からみていた私は
直感 ....
たとえばきみが何もかもを
小文字から始めてしまうひとだとしても、
両方の足を水の中に沈めて
砂の肌触りがずっと流れていく日のこと
生き物たちは、朝になれば。
とてもよく乾いたシャツの中に ....
メールに添付されてきたのは大粒の涙
メールの香りがそれを証明してる
僕は不安をひたかくしにして、返信する
ある日 生まれて来て
わたしは泣いた
そして何かのきっかけで
わたしは笑うようになった
誰に教わることもなく
やがて
何かのきっかけで
わたしは少女と出会い
恋をしたのだ
誰に教 ....
孤独になりそうな気配の休日
無機物相手なら落ち込むような目にあうこともあるまいと
一番のお気に入りのマグを揚揚と取り出したら
見事に縦に一本ひびが入っている
見つけたのが夜でなくてよか ....
131214
ごるじたいってなぁに
ロスマン博士に聞いてみたい僕たち
生きたままのゴルジ体を観察したらどうでしょう
”ゴル ....
ある日ぼくのもとに封書がとどいた
送り主をみると
その日暮らしの友舍
たしかにその日暮らしはしているが
友を募るほど盛大ではないし
あけてみると請求書だ
項目として
笑った時 ....
【 人生映画館 】
白いスクリーンに
私の人生を映してみれば
どんな映画になるんだろう?
始まりは
ごく平凡な子供時代から
思春期はシャイな少女の
夢見がちな その憧れと日常
....
鳥でなければ見たことのないはずの景色を
夢で見た
子どもの頃なら
空を慕った記憶はある
宇宙からの信号は
生まれた日から
届いていたのに
地表に張り付いたまま
私の未来は区切ら ....
嘘をついた少女の
大きな大きな麦藁帽
忍びよる
祈りの歴史
みどりいろ
見える
みどりいろのうみが
あかい藻屑にからまって
風呂の底へ沈んでゆくのが見える
電気を消したら
ひかって見える
風呂でウォ ....
手を抜いてオシャレになった
まゆ毛を微調節すればするほどズレてゆく
9月の夕方にある方からメールを頂きまし
た。(あなたの詩は結構好きだがかっこつけ
すぎではないか)というような内容でした。
10月は攻撃して11月は防御 ....
秋を着飾った紅葉が
全ての葉を落とした
裸になって
冬の薄い日差しを
目一杯受けたいのだろう
やがて来る
春のために
穴のあいていない人間はいません
点子にも ほんとうの名前があるらしいです。
しかし
点子と点呼されたときから、わたくし 点子となったのでございます。
汽車ほど、人間の個性を軽蔑したものなどありません。
この明治の世で ....
限りなく美しい荒野に立ち
私はただ貴方を待っている
南から流れる風の知らせは
温かく私の身体に溶け込み
もうじき逢える希望に満ち
耐えがたき苦難も消え去る
果てしない荒野に煌く太陽 ....
罪を滅ぼして何になる
罪という概念自体に罪はない
罪は罪を犯した者の罪ではないか
皆がいつも使う罪滅ぼしという言葉の意味は
罪を償うことだ
罪を犯した者が
悔い改めよう ....
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