すべてのおすすめ
青灰色に垂れ込める空や 翡翠色のうねる海や 色とりどりの砂の浜を
灰色の塩漬けの流木や 鳥についばまれてからっぽになった蟹や
ボラが跳ねる 「あの魚は身がやわらかくてまずいんだよ」
きん色に太陽 ....
さようなら
さようなら
みんな簡単に手をふるけど
この夏は
一度きりの夏

君も
甘夏色の帽子をふって
家路に着くんだね
好きなのは最後のポーズ
体の各部位に程よく負荷を与えた後の
弛緩がこの上なくここちよい
まるでブラックユーモアな
そのネーミングも心にしみて・・  

つまり到達目標とか
採点とか評価と ....
黒雲に覆われた空から
雷鳴降り注ぎ
驟雨の中を
啼き騒ぎながら飛ぶ鴉 
 
うららかに
影が伸び逝く
削られた肺の形に
木の葉が揺れる
今年だけの命が昔から
そして遠くまで
まる ....
ヘンゼルとグレーテルよ
お家に帰ってはいけません
お前たちの薄情な父と母を
決して許してはいけません

両親はお前たちを捨てたのです
それも一度ならず二度までも
確実に死ぬとわかっていな ....
樹木に絡む細い雨
しっとりした芝生
鳥たちの早すぎる朝の歌
あなたは夢見る髪の渦
傘を差そうか差すまいか

照り返す水の雲
ほどけ去る踊り子の
糸つれひとつ引くように
白いけむり青く ....
運命のように
そこへ落ちた種だったのか
それとも意志だったのか

雨の晴れ間
煉瓦の隙間に芽吹いた健気な
目立たない草を抜く

弱い日差しの下
幼い命を選別する
神のごとく
悪の ....
良くない話が心に棲みつきスイッチを押せば
遠慮もなく増えてくから 見えない鎧になっていく

時計が壊れるほど速く永い黒も
宇宙に憧れるくらい重たく深い青も

少し立ち止まって時間(とき)に ....
友よ、
夏の朝は蝉の羽に描かれた透明な街路図
すべては透明に満ち足りている
夏の灼熱の陽光は
まるで新鮮な水かなにかのように拡がってゆく
辺りの建物の窓や街路樹の緑 色濃い花々に
輝きと潤 ....
笑顔を作る 
今日も笑顔を作ります
どんどんつくる
何があっても
とりあえず
笑顔を作る
悔しくたって
みじめだって
傷ついたって
イライラしたって
笑顔を作る
ものすごい嘘つき ....
去年は虫に苛まれ
今年は長雨に泣く

愛するものを持つことは
憂いを抱え込むということ

悩みは執着から生まれ
拘りはただ惑いを育む

そんな中にも時折煌めく
微かな喜びを拾い集め ....
とても天気が良くて
気持ちいい風が吹いて
少し眼を細める光が射して

心を許せる友だちが数人いて
いつ聴いても飽きない音楽があって
偏見の目で見られても胸がときめくひとがいて

からだ ....
君が君とはまるで違う小さな花に水をやる時
じょうろの中に沈んでいる冷たい一個の星が僕だ
ビー玉越しの景色を一通り楽しんだなら
必ずベランダから放ること すべて朝食前に
僕の口笛が余韻を引いても ....
ただしい農場では
ただしい青果が生産され
世界をよりただしくしてゆくのだろう

おびただしいひとの群れは
おびただしい愛の定義をつむぎだし
世界をより美しいものにしてゆくのだろうか

 ....
あなたは目を閉じる
すると見えてくる
哀しみ

逃げるのではなく
拒むのでもない
内側にある哀しみと
向き合う

泣いている人が
本当に悲しいのかは
外側からはわからない
笑っ ....
ひとつの楽曲が
獣のように現れては去って往く
そんな境界で白いけむりを手繰ること

倒木の洞
爛熟の火照りから上ってくる
固く閉ざした{ルビ鞘翅=さやばね}の囁くような反射

メモ書き ....
みんな炭酸
ぷちぷち空気にまざる
月曜にあけたサイダーが
木曜には甘い水になって
やすらかに
わたしたちは消えていく
みんな炭酸
友達にバイバイして 鍵を開けて 家に入る ただいま
先に帰ってる 妹が二人 待ってる
手を洗って おやつを食べて 宿題
学校の勉強には ついていけてる 気がする

ママから帰る時間の ライン ....
いつくしみを
ぼくに いつくしむこころを

ひとの知の火がなげこまれた
焼け野が原にも
ひとの予期よりうんとはやく
みどりが咲いたことを

 アインシュタインはおどけながら呻いている
 ....
嵐の到来を伝えるラジオの音
突然の雨がアスファルトを冷やす
雲が覆い尽くした赤黒いアーケードを足早に歩いた

湯気のように霧散していくこともなく
ただじっとりと身体に纏わりついている
ぐず ....
逃げ出したこどもを探している
裸のまま笑いころげ
つるりと石鹸みたいに


雨だからなに
宿題は帰ってから
しかめっ面の福笑い
わからないつまらない 
いいことなんていつも
子猫に ....
僕たちは食べ物もお金もなく
日が暮れてから兄ちゃんと
母さんを迎えに
町はずれの工場まで
来たけれど

いくつも並んだ古い四角い建物はすでに人の気配すらなく
黒々とあいた窓はどれも底なし ....
お薬を飲んでいる時と
お薬を飲んでいない時
どちらが本当のアタシで
どちらが本当の世界なのかな
そう思うたびにアタシは悲しくなって
紅のラインを手首に引いてみるんだ(何本も)
いつか再び
 ....
響きあう音が
空を渡って
スカートの上に
着陸した今

両耳の中で
澄み切っている
名もなき歌が
青春になるよ

うなずくだけで
始まる恋をして
長く続いたら
寄り添っていよ ....
逆から読んでも日曜日だった

半分はやさしさでできていて
半分はあきらめでできている

教会に行けない日が続くと
平日よけいに汗をかく

踵の電池が切れていて
上手く
信じることが ....
海鳴りとは違う何か


僕の胸の裡で雲のように高まり
やがて激しく満ちてゆくもの――レイン
耳を澄ませば走ってゆく
樹々の隙間から見た青い空に
今しも雲が 鳥が羽ばたき
まるで君の心の ....
忘れられた歌が戸を叩く
風が酒乱の男みたいに木を嬲っていた

(何も知らない子どもがゲルニカを見ている

 あなたは映らない鏡
 恋している
 空白の輪郭の投影よ
 純粋すぎて
 愛 ....
とても大切なことをわすれて
とても大好きなひとをわすれて
それでも生きている

あたえられた課題を
こなせない生徒のように

やっぱり不器用でふまじめで
廊下のすみにたたされているんだ ....
きみのかあさんになりたい
お洋服を手縫いしたり
陽に透けるきれいなゼリーをつくったり
おひざにだっこして絵本を読んだりする
いつも子育てのことで
はらはらと気をもんでいる

きみのとうさ ....
亀裂が走る
磨き抜かれた造形の妙
天のエルサレムのために神が育んだ
光届かない海の深みの豊満な真珠と
人知れぬ絶海に咲きやがては
嫉妬深い女の胸を鮮血のように飾る珊瑚
その両方から彫られた ....
そらの珊瑚さんの自由詩おすすめリスト(7716)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
跳ねるさかな- 田中修子自由詩6*18-7-25
甘夏(再掲)- 渡辺亘自由詩118-7-24
シャバアーサナ- Lucy自由詩5*18-7-16
雨上がり- Lucy自由詩11*18-7-15
ヘンゼルとグレーテルよ- もとこ自由詩1218-7-15
皮膚に隠れて- ただのみ ...自由詩9*18-7-14
どこかから飛んできた- Lucy自由詩9*18-7-13
光合成のうた- 邦秋自由詩5*18-7-8
蝉時雨- 本田憲嵩自由詩1218-7-8
笑顔を作る- Lucy自由詩7*18-7-5
満開の花園にしつこい雨が降る- Lucy自由詩10*18-7-3
幸福への歌- HAL自由詩16*18-7-3
題名を付けられたくない二人- ただのみ ...自由詩13*18-6-30
気流- 梅昆布茶自由詩1118-6-26
ジョルジュ・ルオー_「ピエロ」- Lucy自由詩9*18-6-23
覚悟して往きましょう- ただのみ ...自由詩7*18-6-23
炭酸- はるな自由詩618-6-21
いつもママと私と妹- マルチー自由詩518-6-21
永遠の雨- 田中修子自由詩15*18-6-21
錆びる- 青の群れ自由詩1218-6-20
永遠のこども- ただのみ ...自由詩7*18-6-20
ジョルジュ・ルオー_「郊外のキリスト」- Lucy自由詩9*18-6-20
The_Song_of_Hiawatha- もとこ自由詩12*18-6-19
カーテンコール- ミナト ...自由詩318-6-19
にちようのなにか- やまうち ...自由詩218-6-18
レイン- 石瀬琳々自由詩7*18-6-13
それ以外に何が- ただのみ ...自由詩12*18-6-13
大切なことをわすれて- 梅昆布茶自由詩1418-6-11
きみのとなりにユーレイのように- 田中修子自由詩17*18-6-10
亀裂- ただのみ ...自由詩5*18-6-9

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