すべてのおすすめ
おまえは
スプリングステークスも函館記念も勝っている
実にたいしたものだ
でもそれだけじゃない
皐月賞もダービーも菊花賞も走っている
それも五着六着四着だ
クラシック全出走全 ....
かなしい
かなしい
のはしかたがないのだから
オレンジいろの実を植えよう
ひとつぶ
白い蝶がまい群集がなあに?あれはなあに?
ととう
ただしがきに埋めこまれたコスモスばたけの
....
残暑なんてあっという間
待たされるのは春くらいなもの
きょう雨はやわらかな御手
緑深い山々のあたまを撫でている
天はやさしく言い諭す
まるで母親のように
さあ片付けを始 ....
ふっかつの呪文 メモらされている
あらゆる希望が消え去った時、ようやく
君が歩むべき本当の道が見えてくる
・・・僕は冗談を言っているのではない
「希望」というのは、結局、世界の檻の中でジャンプしたり跳ねたりする事に他 ....
あたたかい飲み物が
親切に感じる朝
みえない壁をよじのぼり
今日をこえる自分を想う
いくしかないよ
今朝咲いた花が羽のようにみえる
真っ逆さまに上昇する夢で果てた転寝は
鼠色の夜更けを窓のそばに連れてきた
手のひらが釘を打ちつけられたように痛むので
ゴルゴダの丘に呪詛を吹きかけた
尖がった唇には幼い ....
ある所に六本指の女がいた
小指の横に不様な枝のよう
けれど女はピアノを愛した
弾けもせぬ楽器を愛した
美しい爪をして
ハープの弦の為にあるような
水晶の爪だった
鳥が飛ぶ
ガラスの ....
湿る土を体育座りの
月はひとつできみはいない
頬をきる高い緑の草が痛くて
ここはどこだろう
握りしめる切符
大きくて体温のある動物の
おなかでねむってしまいたい
今晩くらいは ....
その崖のほとりに
一輪咲いているはずの花は
どうしても一目見たくて
見ると 手折りたくなって
手折ると持ち帰りたくなり
持ち帰ると
さて どうしても
挿した花瓶から引き抜き
力任せに叩 ....
謹んで逮捕されます
国民の7割が増税を容認しているという
この国の財政悪化だとか
欧米の高い消費税率を参考に容認しているのだろう
そんなんだから
私たちは民主党を圧勝させたり
自民党を圧勝さ ....
夜明け前の
ビルの間の木々を揺らす
薄暗い雫に濡れた窓を叩き
乗り捨てられた自転車の汚れを洗い
ゴミバケツに溜まる闇を濯ぎ
梢をふるわせ
立ちのぼる
人通りも途絶えた路地裏の ....
「誰でもない何処にもいない」
何回目の夏を送別したのかは とうに忘れてしまった
火傷するほど熱い砂を踏みながら 水平線と湧き上がる雲の先に
いかなる幻影を見出そうとしていたのか ....
出場種目を決めるホームルーム
男女を問わない千五百メートル走なんて
陸上部の長距離走者でもないかぎり
誰もがいちばんいやがる
手を上げる人なんていないのに
コーナーで ....
九月の雨
今日は雨降り
九月に入って初めてだ
小雨から本降りになると
コーヒーショップの窓の外を
アノマロカリスが泳ぎ始めた
カンブリア紀の海棲生物だ
雨足がさらに増してゆ ....
現代詩よ
今日も
わからないのか
それならば
わからないまま集め
テーブルの上に並べる
手のひらより大きな現代詩
にぎり潰し
/吸う
詩人 ....
雛は眼に追われ
眼は口ほどにものをいう
鷹には爪があり
わたしには傷がある
だからあなたを見ない
あなたはわたしの近くをみつめるが、わたしはあなたの遠くをみつめる
これで苦しむこと ....
ノートのすみに書きなぐる言葉たち
隙間なく真っ黒になるまで書いてから
ちぎって筆箱に入れていった
ひとに見られないように
ぐちゃぐちゃに丸めて
すぐに筆箱は
切れ端でいっぱいになった
....
{引用=
黒い肌の女が 枯れ枝のような
赤子をだいていました
たまゆら
乳飲み子は、欲するものがえられないと
それを知ると、女の乳首を舌でおしだした
砂塵の風
大いな ....
決して不用意に押してはならない そ知らぬ振りしているほうが身のためだ
でも時々は押しても構わないさ もし君がすべてに飽き飽きしているのなら
それは仕掛け花火のように寄せては返す怒涛のようにやっ ....
解る人には解る
本当にそれでいいの
語と心との一致に合掌し魂をさする 流離わずにとどまり 踏ん張る
揺るぎないものを沿革と共に 出る芽に頼らず 誰にも
直球に食らう 自身と
....
半沢直樹というタイトルのドラマを
ようやく第4話まで見る
ていうか
詩人は見るの?見てる?ねえどおなのよ?(お姉調)
まあともかく
生きるってこんなに大変なんだよ
騙したり貶めたりお金 ....
ちくたく ちくたく
くたくた くたくた
ぐー
くっぴんに雨浅く
猫っかぶりで畳遊泳
主張弁解の昨日より
謂われなき明日を詠いたい
六法全書を枕にすると
窓の向こうに{ルビ ....
そ知らぬ貌で通り過ぎてゆく 誰も名前を知らない
ちいさな天使たちが まとわりついて離れない
空が落ちてきたとしても君はその歩を緩めないだろう旅人よ
猫の死骸が雨に打たれていようと
お月 ....
無表情な父に声をかけると
その霧深い意識のずっと奥の
宇宙のかなたから
帰ってくるのかと思うほど
遠いところから
ゆっくり
微笑みが皮膚の上に戻ってくるのが
見える
「おとうさん」 ....
膝が痛いし明日は雨 天気予報士になる
鳥や魚かぜや木の実 素朴な古代のおおらかさを
すっくりと立つ生命 つながる命 文脈のないうた
朝めざめるとかぜを見る 船をだせるか風向きは 朝餉のかおりが漂う
あいつを憎んでいた いわれ ....
鏡の前のぼくの瞳に映る彼女は
血の涙をながしている
彼女は聖母なんかじゃない
手には電気コードを持っている
黒い電気コードが
ぼくの首を締めつける
ぼくの口から彼女の手が這 ....
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